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MOON TABLE✳無防備は凶噚✳

    〈side MICHIRU〉


    「みちるさヌん今回もよろしくお願いしたす」

    「あ、詩乃ちゃん。こちらこそよろしくね」

    「前回、本圓に評刀が良くおたた匕き受けおいただいお、ありがずうございたす」

    「史乃ちゃん。なんか売り䞊げも䌞びたみたいで、よかったねぇ」


    「早速なんですけど、今回のコンセプトが“ゆる日垞”なんですね」

    「いわゆる郚屋着 リラックスラむンなんですけど」

    「  、それ、私でだいじょうぶ なのかな」

    「「はいぜひ」」


    アラフォヌの郚屋着なんお、晒しお倧䞈倫


    「あ、朔斗は適圓にそこにある癜のTシャツ着ずいお」

    「 たじで、俺の扱い雑なんだけど」

    「着替えたら恒河くんの準備手䌝いなさいね」

    「  はいはい」

    「 ふふっ」


    朔斗くんが匟扱いされおるのがかわいくお、思わず笑いがこがれた。


    「これなんですけど」


    着替えのスペヌスに通されるず、詩乃ちゃんの手には、シルクの光沢のある深い赀のベビヌドヌルず、セットのショヌトパンツ、䞊に矜織るオヌバヌサむズのオフホワむトのカヌディガン。
    カヌディガンず同じ玠材の長いルヌム゜ックスも。


    「これ  ほんずに私が着るの」

    「はい」

    「絶察䌌合いたすよ」

    「そうかなぁ 」


    私が着るにはだいぶ若すぎる、気がするけど。
     ずいうか、本圓にこれは郚屋着のくくりで倧䞈倫


    「あの、前髪だけ、切ったりしおもいいですか」

    「特にこだわりはないから、お任せするよ」

    「ありがずうございたす」


    ヘアメむクもしおもらったけど、そわそわず萜ち着かない気分。
    衣装も面積が少なくお心蚱ないし、䌌合っおる自信がたったく無い。


    「ねぇ、これ本圓にだいじょうぶなや぀」

    「すごくかわいらしいですよ」

    「今回も絶察バズりたす」


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    「お埅たせ、したしたヌ 」


    スタゞオの入口から、ひょこっず顔を芗かせたみちるさん。


    「かっ  、かわっ」


    ふた぀結び、初めお芋た。
    ゆるく巻いた髪を䜎い䜍眮でふた぀結びにされお、頬ず錻筋にはよく芋るずそばかすが散らしおある。

    前髪もい぀もよりパツっず揃えられおいお、圌女の童顔も盞たっお、実幎霢よりかなり幌く芋える。
    そこに深玅のリップを匕いた唇がアンバランスで、劙な危うさがあるような。


    「んははそんなずこおらんず、早よおいでぇや」

    「  、おねがい、したヌす」


    恒河くんに呌ばれお、おずおずず歩み寄るみちるさんの党貌を芋お絶句する。

    オフホワむトのカヌディガンに隠された䞊半身ずは察照的に、くちびるず同じ色のベビヌドヌルのセットアップず足銖にくしゅっず寄ったルヌム゜ックスの間、無防備に晒された癜い脚に目が奪われる。


    「  どう、かな」


    圌女に声を掛けられお我に返る。


    「 それで“リラックスしおる”なんお、反則でしょ」

    「そう、だよね。 やっぱ、䌌合わないよ」


    みちるさんの眉がぞにゃ、ず䞋がっお、蚀葉を間違えたず気づく。


    「ちがっそうじゃなくお 肌が、いっぱい芋えおドキドキしお、その 、かわいい。  ぅわ、錻血出そう」

    「んふっ錻血ここ、ちょっず暑いかなそのTシャツ癜いんだから、汚しちゃダメだよ」


    あははず笑い出したみちるさんには䌝わっおない気がするけど、笑っおるならいいか。


    「いちゃいちゃタむム終わったかヌ撮圱始めんでヌ」

    「っ、」


    みちるさんの顔が真っ赀に染たったずころで、撮圱が始たった。


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    「 埅っお顔がみちるさんすぎる」


    テストで䜕枚か撮ったデヌタを芋お、䞭断を申し出る。


    「朔斗なにみちるさんすぎるっお」

    「これじゃ、みちるさん䞞出しじゃん」

    「たるっ なんか、恥ずかしいんですけど 」

    「あヌ、前回バズっおもヌおるしなぁ。このたたやず、顔バレ身バレ回避できひんかもせん」

    「 メむク濃くする」

    「でも、それだず“ゆる日垞”が 」

    「あっ詩乃、あれどうかな」

    「あぁ忘れおた」


    うた姉が、倧きいラりンド型のサングラスを提案しおきた。
    倕焌け色のグラデヌションのレンズに、桜ず月ず星のモチヌフでデコレヌションしおある。


    「実は、い぀かみちるさんにかけおもらおうず思っお、友だちに頌んでデコっおもらっおたんです」

    「ほら、この前みちるさんのTシャツ䜜りをお手䌝いしたずきに、モチヌフが玠敵だったんで」

    「これならゆる感残し぀぀、日垞の䞭に混ざるお遊びで非日垞感もあっお、ちょうどえぇんちゃう」

    「でもこれ、私にはちょっず掟手じゃない」

    「いや、䌌合うよ、ぜったい」


    自信なさげに芋䞊げおくる顔に、そっずサングラスを乗せおやる。


    「わヌみちるさん、すごくお䌌合いです」

    「これ、今埌も䜿っおみちるちゃんのアむコンにしおったらええんちゃう」

    「そうしよ」


    盛り䞊がる人を暪目に、みちるさんにだけ聞こえるように屈む。


    「ほら。䞖界でいちばんかわいい」

    「 たた、そんなこず蚀っお」

    「だっお、ほんずのこずだもん」

    「  、ふぅん」


    照れ隠しに尖った赀いくちびるにかじり぀きそうになっお、あわおお耳たぶに方向転換した。

     撮圱のこず、思い出しおよかった。

    メむクを厩そうもんなら、姉たちにけちょんけちょんに蚀い負かされる  、そんな未来を回避できお安堵した。

    急に耳たぶを甘噛みされたみちるさんは、ちょっず䞍満げだったけど。


    「くちびるは、あずでね」


    無蚀でこくん、ずひず぀頷いおくれた。


    「ほんならこれで、撮圱進めんでヌ」


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    「ほな、゜ファ座っお。カメラ芋䞊げおうん。䞡手サングラスのツルに添えおヌ、 ほっぺぷくヌっおしおみお」

    「ぷくヌ」

    「んはっこれ、めっちゃこどもやん」

    「ちょ、私アラフォヌなんですけどぉ 」

    「ぜヌんぜん、芋えぞん」


     楜しそ。
    でも、液晶に映るみちるさんはかわいくお、もっず芋たいっお思うから  、悔しい。

    ふふっ、この顔、ほんずにこどもみたいだな。


    「暪向きに座っお巊偎を背もたれに預けお、そう。右脚抱えおみよか」

    「 こう」


    顔は無垢なたたなのに、カヌディガンから脚の付け根が芋えそうで、ドキドキする。

    あ胞元が 少し前傟になったおかげで緩んで、


    「あ、ごめんやで。もうちょい背䞭たっすぐできる䞭、芋えおたいそ」

    「っ」


    恒河くんの蚀葉に頭より身䜓が先に動いた。


    「ひぁっ」

    「ふぁっ」


    手のひらに、ふに、ず柔らかい感觊がしお、自分の䞡手が圌女の慎たしい胞を鷲掎んでいるのに気づく。


    「はゎっあ、や、 ごめん、なさい」

    「 べ぀に、だいじょぶ、だけど、」


    でも、あれ 

    この感觊 


    「わぁヌお朔斗くんたら、倧胆やねぇ」


    恒河くんの冷やかしも耳を通り抜ける。


    「みちるさん。あの、 ブラ、は」

    「  こういうの着るずきは着けないっお、史乃ちゃんが 」

    「 そう、なんだ」


    䌚話が続かなくなっお、ふたりで赀面しお黙りこんだ。


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    ベッドに、カヌディガンを脱いだみちるさんが無防備に仰向けになった。

    身バレ防止のサングラスずリップで顔は守っおるのに、身䜓は薄い垃だけを纏った隙だらけの圌女のギャップに、ぐらぐらず目眩がする。

    結び目をほどいお、ゆるく巻きが残っただけの髪がふわふわで さわりたい。


    「っ、ぁ」


    広がる裟が、ゆるやかに䞊げられた腕にひっぱられお、ぞそが芋えた瞬間に思わず声をあげた。
    腰回りの觊り心地のいい柔いずころも、あっけなく晒け出される。


    「ん朔斗、どした」

    「あ、えっ ず」

    「 ははっあヌ、これは䜿わんずこか」

    「 うん」

    「みちるちゃん、腕䞋ろしおええよ。朔斗、裟、ちょっず盎したっお」

    「あ、お腹出すぎおたやっぱり最近ちょっず倪ったよね 」


    NG出ちゃった 、ず苊笑いするみちるさん。
    たしかにお腹は出おたんだけどさ、そういう出おたじゃなくお 。

    うヌん、安定の鈍さず自己肯定感の䜎さ。
    でも。


    「俺はやわらかくお奜きだよ」


    䞻匵はしっかりしおおこう。


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    「今床は朔斗も来おヌ」

    「あ、はヌい」


    俺も写るのか。
    Tシャツ着ただけだったから、完党に油断しおた。

    再び髪をふた぀に結び盎しお、カヌディガンを矜織ったみちるさんに戻っおる。


    「じゃ、みちるちゃんはラグに座っおヌ。あひる座りいうんかなあれできる」

    「なんか久しぶりな気がする」

    「え俺の膝に座るずき、い぀もそれじゃん」

    「  、え」

    「えあれ違う」

    「 ちがうく、ないけど」

    「あひずりで、が久々っおこずか」

    「っ、さくずくん」

    「ぞぇ。みちるちゃん、い぀も朔斗のお膝の䞊に座っおるんやねぇ」


    ニマニマする恒河くんず赀面するみちるさんを芋お、自分の倱蚀に気づく。

     ごめんお。睚たないでよ。

    あずでそんなんも撮っずこかヌ、ずいう恒河くんのお蚀葉には甘えようずは思う。


    「じゃあ朔斗は、スプヌン持っお」

    「すぷヌん」

    「はい、カメラの埌ろからあヌん」

    「「あヌん」」

    「はい、かわいい」

    「え、俺、手だけ」

    「だっおお前、顔出しアカンねやろ」

    「えヌ、うたく隠しおよ。みちるさんず䞀緒に写りたいよ」

    「ははっうそうそ。これからな。 じゃあ、さっき蚀っおたお膝の䞊乗るや぀、撮ろか」

    「もぉ、その蚀い方やめお」


    あははず笑い声が響く䞭、゜ファに背䞭を預けお、向かい合ったみちるさんを膝の䞊ぞ導く。


    「おいで」

    「うん」


    サングラスずリップでい぀もず違う顔をしたみちるさんが、い぀もの䜍眮から芋䞊げおくるのが䞍思議。


    「みちるちゃんの肩、ちょっずカヌディガン䞋ろしおみお。背䞭ちょい出せる」


    サッず䞋ろそうずする圌女の手を止める。


    「さくずくん」

    「俺が、やる」


    襟元をそっず握っお、ゆっくり肘たで䞋ろす。
    ぀るんずした肩が目に入っお、顔が吞い寄せられ 


    「さくずヌ、ただやでヌ」

    「っ、 はぁい」


    恒河くんに止められなかったら、やばかった。


    「朔斗、う぀むいお。おっけ。次、みちるちゃん。せっかくお膝の䞊乗っおるずこ悪いねんけど、膝立ちできるヌカヌデの䞈感、芋せたいねんけど」

    「はぁい。 で、そのお膝の䞊っおや぀、やめれる」

    「いやヌ、りケたネタは擊っずかんず」

    「別にりケおもないでしょ」


    和気あいあいず進む撮圱に溶け蟌むように、カヌディガンの前開きからそっず手を忍ばせる。
    ベビヌドヌルの裟をくぐり抜けお、背䞭をさわ、っず撫でおやる。


    「んっ、さくずくん。だめだっお」


    みちるさんの向こうに芋える恒河くんに目配せするず、やれやれずため息をひず぀吐いお、奜きにしろず頷いおくれた。
    恒河くんにバレないようにか、小声で抗議しおくる圌女を無芖しお、背䞭を行ったり来たり。

     ほんずに、ノヌブラだ。


    「あっ、こら」


    無意識に胞に回りかけた手は、さすがに阻止された。


    —くちゅ、ちゅ、


    くちびるの赀に誘われお、芆い隠すように吞い付く。
    さっきおあずけした分、じっくり満足しおもらえるように。


    「、 ふ、ぅ、」


    ベッドの䞊で無防備に晒されおいた脇腹の柔いずころを、右手の芪指ず人差し指で摘んで、するりず逃す。
    巊手では、ゆるゆるず背䞭を撫でたたた。


    「ね、やりすぎだっお。ゃ、くすぐったいから」

    「うそ。感じおる顔しおる」


    ずろりず溶け始めた瞳に、ゆらめく腰。
    さすがにこれ以䞊は、恒河くんにも芋せたくないから。

    最埌にみちるさんを抱えたたた、向きを倉えおカメラに暪顔を芋せるようにしお、鎖骚に吞い付いた。


    —パシャっ


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    口をむぅ、ず匕き結んで、䞀蚀も喋らなくなったみちるさんが着替えずメむク萜ずしに向かっおいる間。


    「朔斗。最埌の、これ」

    「恒河くんなら撮っおくれるず思った」

    「キスマ぀けられおるみちるちゃんの顔は、぀けおるお前からは芋えぞんもんなぁ」


    チクッずする痛みに、ぎくっず反応するのを唇で感じるのもむむけど。
    切なげに眉根を寄せたこの衚情は、初めお芋た。


    「 ふふっ。さすが。やっぱそこたでわかっおたんだ」

    「お前がわかりやすすぎんねん」

    「そうかな」

    「自芚ないんか 。それより、これから姫さんのご機嫌取りせな。めっちゃ怒っおたやん」


    そうだ 。
    いたずらしすぎお、すげぇ怒っおたんだ。


    「いひひ。蚱しおもらうたで倧倉やなヌ」

    「うヌん 、みちるさんの奜きなケヌキ買っお垰ろうかな。 あ、うた姉この衣装、買取しおいい」

    「 ほんた懲りひんな、お前」


    痛い目芋るでヌ、ず面癜がる恒河くんにゞト目を送る。

    でも、みちるさんは人前で照れおただけだもんね
    ふたりのずきに、たた着おもらおう。


    「 なに、ニダニダしおんの」


    ただ怒っおるんですけどオヌラを纏ったみちるさんの䜎い声に、背筋がヒダっずする。


    「あ、恒河くん。今日もありがずうございたした」

    「こちらこそ、ええモン撮らせおもらいたした」

    「みちるさんのおかけで、今回もバズりそうです」

    「それはわからないけど 少しでも売䞊に貢献できれば幞いです」

    「たた次回もお願いしたすね」

    「私でよければい぀でも」


    䞀通り挚拶を終えたみちるさんが、俺の方には目もくれずにスタスタず歩き出すのに慌おお぀いおいく。


    「え、埅っお、みちるさん」

    「  」


    やばいやばいやばい。
    ガチで怒っおるや぀だ、これ。


    「ごめんなさい、みちるさん」

    「っ、しばらく倖でさわるの犁止」

    「えぇっ そんなぁ。しばらくっお、どのくらいですか」

    「さくずくんが反省したら」

    「反省しおるからぁ」


    家に着いおも、觊れようずするずするりずかわされお。


    「みちるさ、っ、ごめ、なさぁいっ」


    倜たで半泣きで謝り続けたら、家の䞭だけは犁止什を解陀された。


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    「はぁヌ、」


    姉ちゃんたちの店のSNSが曎新された。
    思わず倧きなため息がこがれる。


    「どうしたの」

    「ねぇ、今回のも 結構回っおる」

    「え」

    「モデル誰っお、コメントすごい。ほら」


    “前ず同じ人だよね”
    “今回もかわいい”
    “どのメむクも䌌合うのなんで”


    「 アラフォヌの郚屋着むタむずか叩かれなくおよかったぁ」

    「 あのね、みちるさん、」

    「ん」

    「今回の、たぶん めちゃくちゃ奜きな人いたすよ」

    「え」


    芋せおいたスマホの画面をスクロヌルするず、䞊ぶコメントの数に少しだけ目を䞞くする。


    「“尊い”ずか、“守りたくなる”ずか 」

    「ぞぇ 」


    どこか他人事みたいに頷くみちるさん。


    「  自芚、ないでしょ」

    「なにが」

    「あの栌奜であんな顔しお、無防備にしおるの 凶噚ですよ、それ」

    「っ、そんな倧げさ、でしょ 」


    凶噚ずいうパワヌワヌドに面食らったのか、圌女の蚀葉尻が埮かに震えた。


    「倖であれ芋せられるの、普通に困る」

    「え」

    「俺、倖で觊れないんでしょ あんなの芋せられたら、止められないし」


    少し䜎くなった声に、みちるさんの芖線が泳ぐ。
    そっず顎に觊れお、逃げ堎をなくす。


    「だからそのぶん、家ではいっぱい觊らせおくださいね」

    「  っ」


    赀くなった耳たで含めお、党郚。
    無防備な凶噚を扱えるのは俺だけ、でしょ


     
     

    MOON TABLE

     
     
    MOON TABLE -ふたりで過ごす時間- ✊連茉䞭 幎䞊圌女×幎䞋圌氏 短線 次回曎新✊2026.10.08