メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

MOON TABLE260411 Mid-Birthday ✳たんなかの日✳

    〈side MICHIRU〉


    「みちるさん、今日なんかそわそわしおない調子悪い」

    「ぞ あ、えっず、調子は悪くない。倧䞈倫」

    「本圓にみちるさんの倧䞈倫は信甚できない」


    そう蚀っお私のおでこに手を圓おる朔斗くん。
     そんなに信甚ないの私。


    「うん、熱はないっスね。じゃあ、  え、たさか。別れ話 ずかっ、やだおれ、ぜったい別れないよ」

    「埅っお埅っおミリもそんなこず思っおないっお」

    「 じゃあ、なに」


    私のこずを力いっぱいぎゅヌっず抱きしめお、いたにも泣き出しそうな朔斗くんを宥める。
    心配性で、感受性豊かで、私なんかを奜きでいおくれるこの幎䞋の圌に、ココロがきゅヌっお鳎く。

    あ、『私なんか』は“肯定ちゅヌ”案件だ、なんお。
    すっかり圌色に染められおるこずに気づいお、こっそりふふっず笑っおしたう。


    「さくずくん。今日、䜕の日か知っおる」

    「4月11日 、なんだろ」

    「私たちのたんなかバヌスデヌだよ」

    「たんなかバヌスデヌ」

    「去幎のさくずくんの誕生日ず、今幎の私の誕生日のたんなかの日」

    「ぞぇヌ党然思い぀かなかった 」

    「えぞぞ。でしょヌ私が小孊生の頃に流行っおたくらいじゃないかな。さくずくん生たれおないかもね」

    「たたそうやっお幎霢のこずネタにするじゃん 」


    —ちゅ


    むぅ、ずむくれた顔をしたたた、キスをくれる朔斗くん。
    あら、これも“肯定”案件なのかな


    「あっ、ごめんお。それでね、これプレれントなんだけど、」

    「えっ ぁ、 うわぁ、」


    そのたた項垂れた圌に、やりすぎたんだず気づく。
    さっきたでのはしゃいで匟んでた気持ちが握り぀ぶされたように、はく、ず息が詰たった。


    「っ えっず、ひずりで盛り䞊がっお  匕くよね」


    ごめん、ず差し出しおいた箱を慌おお匕っ蟌めようずした手の䞊から、倧きな手に包たれる。


    「ちがっ そうじゃなくお。 たたみちるさんにやられたヌ、ず思っお」

    「やられた 」

    「こんなに嬉しいこずされたら、同じだけ返せないじゃん」

    「いや、これはね。去幎のさくずくんの誕生日、ちゃんずお祝いできなかったからで 」

    「 合鍵もらった」

    「でも、準備もしおなかったし、」

    「 それでも、泣くほど嬉しかったし」

    「ふふっ、そうだった。さくずくん泣いおたね」

    「っ、笑わないでよ 」


    がそっず呟いお、唇をぞの字に匕き結んだ。
    あ、これは本栌的にヘ゜を曲げそう 。


    「ごめん。さくずくん、かわいかったから」

    「 」

    「それも含めお、さくずくんが奜きなんだけどなぁ」

    「 」

    「でも 今回は、ちょっず匵り切りすぎたね」

    「 匵り切りすぎじゃないです。でも、俺たちのたんなかの日ならみちるさんだっお䞻圹じゃん。俺も䞀緒にお祝いしたかった」

    「そっか。ごめんね。今回は、本圓にお詫びも蟌めおサプラむズしたかったの」

    「お詫びなんおよかったのに。 ね、プレれント、くれないの」


    包み蟌たれた手で未だに握りしめたたただった箱を、もう䞀床差し出す。


    「よかったら、 もらっおください」

    「 これっお、」

    「さくずくんの誕生日に玄束したでしょキヌケヌス。ただ買えおなかったから」

    「 」

    「でもやっぱり車のキヌ぀けるには、ケヌスよりリングのほうが良くお 」

    「 」


    先に付けおた自分のキヌリングを芋せようず、床に眮いた鞄をごそごそず探っおいる間も、圌からの返答がない。

    気に入らなかった、かな 。
    それずも勝手に買っちゃったから、かな。


    「やっぱり䞀緒に遞べば、っ」


    振り向きざたに抱きすくめられお、蚀葉が途切れた。


    「  䞀生、倧事にする」

    「䞀生は、倧袈裟でしょ 」


    耳元で聞こえた涙声に぀られお、私の涙腺たで緩んでしたう。


    「蚘念日っお、い぀も泣いおる気がする」

    「 ふふっ、私たちらしくおいいんじゃない」


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    「んふふ。できた」

    「あ、付け替えられた」


    朔斗くんの掲げるキヌリングには、圌の自宅の鍵ずこの家の鍵が、照明を反射しおキラリず光っおる。


    【カシャ】


    「よしっ」


    それを写真に収めお満足げな圌の瞳もキラキラしおお。


    「 かわいい」

    「みちるさん、すぐかわいいっお蚀う 。俺はかっこいいがいいんですけどぉ」

    「ぉわぁ萜ちる萜ちる」


    ゜ファに座る朔斗くんの膝の䞊に向き合っお座っおた私は、前からぐぃヌっず䜓重をかけられお、慌おお圌の背䞭にしがみ぀く。


    「もぉ、あぶないんですけどヌ」

    「俺が倧奜きなみちるさんのこず萜ずすわけないじゃん」


    —ちゅっ


    そう蚀っおくちびるをくっ぀けおくる朔斗くんの顔が優しすぎた。
    恋人になっお半幎以䞊経った今でも、本圓にこの人が私の恋人なんだな、ず倢芋心地になるほど。


    「ね、みちるさんのも貞しお」


    本の鍵ず、車のキヌ、゚ンゞンスタヌタヌがゞャラゞャラ぀いた私のキヌリングを、圌の倧きな手のひらの䞊に乗せる。


    「 重」

    「いろいろ぀いおるからね」


    ぀のキヌリングを䞊べおスマホを構える圌に倣っお、私もスマホのカメラを起動する。


    【【カシャ】】


    「なんか、俺のや぀が寂しく芋える 」

    「お揃いのキヌホルダヌでも぀ける」

    「みちるさんのにも、さらに぀けるの」

    「個個増えおも倉わらないでしょ」

    「じゃあそれは、俺が買いたす」

    「ふふっ、お願いしたす」


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    「蚘念日、ちゃんず確認しずきたしょ」


    よっぜど今回のサプラむズが悔しかったのか、ふすふすず錻息荒く、今埌のむベントの確認䜜業に取り掛かる朔斗くん。


    「みちるさんの誕生日ずヌ、付き合った日、 恋人仮になった日もあるね」

    「さくずくんの誕生日もちゃんず入れおね」

    「うん。あずは、真ん䞭バヌスデヌず、 あれ」

    「んどうした」

    「真ん䞭っお回ありたせん」

    「でも 、そのぞんむベント混んでない」


    蚘念日が9月、10月に集䞭しおいお、忙しくなっちゃいそう。


    「いいじゃん。盛りだくさんで楜しい」

    「んふふっ、そうだね。 倧切な日、いっぱいあるね」

    「これからもぜんぶ、䞀緒にお祝いしたしょ」

    「うん」


    これから先の、しあわせな玄束を亀わす。


    「 そういえば、なんであんなにそわそわしおたの」

    「さくずくんがどんな顔するかなっお楜しみすぎお  、隠しきれなかったの」

    「ふはっ。みちるさん、サプラむズ向いおないんじゃない」

    「 いたたで瞁がなかったんだもん。サプラむズ、するのもされるのも䞋手っぎですよヌ」


    今床は私がぶすくれる番だ。
    どうせ顔に出やすいですよヌだ。
    朔斗くんの肩におでこをぐりぐり抌し付ける。


    「あははっ䞋手っぎっおでも嬉しいよ。だっお、たた“初めお”くれたんでしょ」


    芖線を䞊げるず、あの優しすぎる顔。
    吞い寄せられるように、くちびるが重なった。

     
     

    MOON TABLE

     
     
    MOON TABLE -ふたりで過ごす時間- ✊連茉䞭 幎䞊圌女×幎䞋圌氏 短線 次回曎新✊2026.10.08