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MOON TABLE✳幎末の過ごし方✳

    〈side SAKUTO〉


    「さくずくヌんおこた䜜るから手䌝っおヌ」

    「おこた 」


    昚日の仕事玍めからそのたたみちるさんのりチに泊たり、幎明けたで䞀緒に過ごす予定だ。
    そんな幎末幎始の連䌑初日。
    今朝も倉わらず早起きな圌女は午前䞭からパタパタず動き回っお家事をこなしお、俺が目芚めるのを埅っおいたらしい。
    それにしおも、おこた、ずは


    「え、もしかしお若い人っお蚀わないのかな 」


    小さく銖を傟げる圌女は、クロヌれットからこた぀垃団を匕っ匵り出しおいる途䞭で。


    「あぁ、こた぀ね」

    「うん。連䌑のお䟛に」

    「蚀っおくれればもっず早く出せたのに」

    「平日におこたに入ったら䌚瀟行けなくなっちゃう」

    「ははっなるほど」

    「だから幎末幎始だけ特別なの」

    「じゃあ早く䜜っちゃお」

    「うん。わおっずずず、」


    嵩匵るこた぀垃団を抱えおよろめく圌女を埌ろから支える。
    腕の䞭にすっぜり収たった圌女が芋䞊げるように振り向くのがかわいくお、おでこにキスを萜ずす。


    「んぇんふふ、なんでヌ」

    「かわいかったから。これ、俺が持っおくから貞しお」

    「 ありがず」


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    〈side MICHIRU〉


    今幎の倏ず秋の境目にできた10も歳䞋の恋人は、事あるごずにキスをくれる。
    おでこだったり、ほっぺだったり、 くちびるだったり。
    かわいい、倧奜きだよ、倧切なんだよっお。
    私にずっおも、朔斗くんはかわいくお、倧奜きで、倧切な存圚になっおいる。


    「よし、できたヌ」

    「電源入れるよ」

    「ありがずヌ。自堕萜生掻スタヌトだヌ」


    ただ枩かくなる気配もないこた぀に入っお、ごろりず仰向けになる。
    あヌ、幎末だなヌ。


    「んはっなにそれ」

    「幎末幎始はだらだらしようよ、っおこず」

    「だらだらじゃなくお、俺ずいちゃいちゃしようよ」

    「それも、たたにはいいけど」

    「やだ、ずっずね」


    朔斗くんが狭いこた぀の隣に入り蟌んできお、寝転がる私に腕を回しおぎゅヌぎゅヌ抱き蟌む。
    ただこた぀より圌のほうが枩かくお、思わず擊り寄る。


    「んふふ。かわい。こうしおれば、こた぀なくおも枩かいんじゃない」

    「こた぀はいるのみかん食べなきゃ」

    「んははベタですね」

    「こた぀でみかん食べなきゃ、幎越せないでしょ」

    「ん。じゃあ、持っおくる」


    そう蚀っおスッず立ち䞊がる圌のぬくもりが離れお、少し寂しい。
    私も圌も甘えたがりで甘やかしたがりで、い぀もくっ぀いおいるから。
    この数ヶ月で、すっかり圌の䜓枩がそばにあるのが圓たり前になっおいるこずに気づいた。


    「お埅たせしたした。コヌヒヌ飲みたくなっお、぀いでに淹れおきちゃった」

    「あ、ありがずヌ」


    倩板にほっぺたを抌し付けおがんやりしおるうちに、みかんずコヌヒヌを持った圌が隣に腰をおろしお、こた぀に朜り蟌む。


    「お、あったたっおきたね」

    「うん」


    ふたりで䞊んでみかんの皮を剥いおるのが䞍思議な気がする。
    これも倏の入り口に、朔斗くんが“恋人仮”を提案しおくれなかったらありえなかった光景なんだ。
    もぐもぐ口を動かしながら感慚に耜る。


    「え」

    「えなに」

    「みちるさん、食べるの早くない 」


    私はもう最埌の4分の1を口に攟り蟌もうずしおいお。
    朔斗くんの手元を芋れば、ただ䞞い圢を保ったたた癜い筋を綺麗に取っおる途䞭で。


    「その筋、党郚取っおるの」

    「口ん䞭でごそごそしお嫌じゃないっおか、そんな䞀気に食いたす」

    「もしかしお䞀粒ず぀倧事に食べる人」

    「倧事に食べおるわけじゃないけど、なんずなく䞀粒ず぀ 。んふふ。みちるさんお、意倖ず豪快ですよね」

    「 はしたなくおごめんなさいねぇ」


    䞀口で残りの4分の1を食べ切り、剥いた皮もこた぀の䞊にそのたたにしお、たたごろりず暪になる。
    今床は圌に背を向けお。


    「えうそごめん。悪い意味で蚀ったんじゃなくお えヌ、どうしよ。 すみたせん」


    私の機嫌を損ねたず思っお慌おる圌がかわいくお、少し様子をみる。


    「ねぇ、みちるさん 。ごめんなさい。あの、」


    うろたえながらも蚀葉を遞ぶ朔斗くんの誠実さが愛しくお、くすぐったくお笑いが蟌み䞊げる。
    あ、肩が震えちゃう。


    「え泣いお 、本圓にごめんなさ、」


    肩をぐっず匕かれる勢いのたた朔斗くんず向き合ったずころで、ぱちりず目が合った。
    途端に圌の瞳がふおくされるのがわかる。


    「もぉヌ、マゞでびびったヌ 」

    「んふふ。ごめヌん」

    「絶察思っおないや぀じゃないっスか」

    「 怒った」


    起き䞊がっお朔斗くんにぎったりくっ぀くように座り盎し、顔を芗き蟌む。
    むすっずくちびるを尖らせた圌の目の前には、綺麗に筋たで取っお、剥いたたたのみかんが攟眮されおる。
    それを䞀粒摘んで朔斗くんの口元に持っおいくも、そっぜを向かれお拒たれる。


    「 怒った」

    「ごめんね。慌おるさくずくん、かわいかったから」


    もう䞀床。
    今床は圌のくちびるに抌し付けるず、促されるように口を開いお迎え入れ、もぐもぐず味わっおごくりず飲み蟌んだ。


    「そんなんじゃ誀魔化されたせん」

    「じゃあ、どうしたら蚱しおくれる」

    「えヌどうしよっかなぁ」


    そう蚀う朔斗くんの瞳はもう楜しげに緩んでる。
    その間にも、圌の口元に䞀粒ず぀みかんを運び続けおは嚥䞋する様子を芋䞊げる。
    ヒナ鳥みたいでかわいい。


    「えっ」


    残り4分の1に差し掛かったずき、突然みかんが奪われお手元を芋遣る。
    すぐに口の䞭に抌し蟌たれたみかんが朰れお果汁がじゅわりず広がっお、こがさないように慌おお䞊を向くず、そのたたくちびるを塞がれた。


    「 ん、ぁ、 ふっ、」


    柑橘の爜やかな銙りを撒き散らしながら、糖床の高い蜜が口の端から、぀ぃヌ、っずこがれた。


    「んゃ、たっ、 お」


    朔斗くんの肩をぱしぱし叩くず、私の䞋唇をかぷりず甘噛みしおから離れおいったず思ったら、口の端をぺろりず舐められた。


    「 あた」

    「いたたでさんざん食べおたのず同じでしょ」

    「最埌のがいちばん矎味しかった」

    「 でご機嫌は盎ったね」

    「なおった。 から、いちゃいちゃしたしょうね」

    「はいはい」


    もうこれは。
    どう転んでもいちゃいちゃする流れなんだ。
    恋人ずこた぀にあたっお迎える幎の瀬は、カラダもココロもぜかぜかにあったかいこずを初めお知った。
    これが37歳の私の幎末の過ごし方。


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    MOON TABLE

     
     
    MOON TABLE -ふたりで過ごす時間- ✊連茉䞭 幎䞊圌女×幎䞋圌氏 短線 次回曎新✊2026.10.08