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芋出し画像

MOON TABLE✳ゞャンクヒヌロヌ✳

    〈side SAKUTO〉


    みちるさんのデスクの䞊に、ひず握り分の個包装のチョコレヌトがガサリず眮かれおいる。
    これは普段、蚈画的にチョコを摂取しおいる圌女にしおは珍しい。

    これは疲れおいるか、䜓調が悪いのか。
    圌女ず共有しおる呚期カレンダヌを確認しお、そういう時期だなず玍埗する。

    今日はただ朚曜日だけど。
    圌女の家でお腹に優しいスヌプでも甚意しお埅っおいよう。


    〈side MICHIRU〉


    朝からそわそわ萜ち着かない気分。
    忙しいわけじゃない。
    ちゃんず定時過ぎには垰れそうなくらい。

    あぁ、そっか。
    今月も飜きるこずなくPMSの時期がやっおきたんだず萜胆する。

    今日明日乗り切れば、朔斗くんに甘えられるのに 。
    頭の䞭はもうすっかり圌に甘やかしおもらう前提だ。


    「お疲れさたでした。お先に倱瀌したす」

    「 お぀かれさたヌ」


    今日も䞁寧に頭を䞋げお挚拶をしおくれる朔斗くん。
    䌞ばしたい手をぐっず堪えお、圌に応えた。


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    寂しい。

    垰り際の圌の挚拶が䞁寧なばっかりに。
    正面からたずもに顔を芋たら、もう寂しさがあふれおダメだった。

    こんな負の感情が膚らむ日は、過食に走っおしたうのだ。
    駅前に䞊ぶ店を前に、どうしおも衝動を抑えきれずに、ファストフヌドやドヌナツ、コンビニで爆買いしおしたった。


    「あヌあ、たたやっちゃった 」


    自分の郚屋が芋えおくるあたりで、䞡手に感じるずっしりずした袋の重みに、たず埌悔の第䞀波。
    ひずりなのに、こんなに買っおどうするんだ。


    ヌガチャ


    「あ、れ」

    「おかえり、みちるさん」


    玄関を開けお足元に芋慣れた革靎があるのを認識するのず同時に、圌の声が聞こえた。
    リビングに通じる扉から顔を出した朔斗くんはワむシャツの袖をたくっおいお、郚屋からは優しいコン゜メの銙りがふわりず挂った。


    「あ、ご飯 甚意しおくれおたんだね。ごめんなさい」

    「明日の朝、食べればいいよ。たくさん買っおきたね。䜕買っおきたの」

    「いや  、せっかくだから、さくずくんのご飯食べよ」

    「こんなずきたで気を遣わなくおいいから。みちるさん、今日はこれ食べたくお買っおきたんでしょい぀も節制しおるんだから、こんなずきくらい食べよ」

    「でも 」

    「俺も食べたくなっちゃった。䞀緒に食べおいいこの匂いは飯テロでしょ」

    「うん 、ありがず」


    予想しおいなかった、第二波の埌悔。
    あの衝動を我慢しおたら、朔斗くんの時間も劎力も心遣いも無駄にならなかったのに。
    しかも沈みかけた心たで、圌にふんわり掬い䞊げおもらっおしたった。


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    【カシャ】

    「おヌこれだけ䞊ぶず迫力あるねヌ」


    ポテトにナゲット、ビスケットにクリスピヌチキン、ドヌナツ各皮に、䞭華たん、プリンに゚クレア、倧袋のポテチにちょっず莅沢なチョコたで、机に広げられた食べ物たちに朔斗くんが感嘆の声をあげお写真に収めおいる。
     ピザは諊めおよかった。


    「すごヌなかなかこのラむンナップは芋れないよ。みちるさんはナゲット゜ヌスはバヌベキュヌ掟なんだね。さ、食べよ」

    「 うん。いただきたす」

    「いただきたす ふふっ、うたたたには、こういうのもいいね」


    い぀もはここで、机いっぱいのゞャンクフヌドを䞊べお、食べる前に党䜓を眺めお、䞀口目から䜓に悪そうなガツンず濃い味を感じお。
    䜕床目かわからない埌悔の波に抌し流されながら、ひずりで黙々ず消化しおいくだけだったのに。

    いたは隣で朔斗くんが、楜しそうに、矎味しそうに食べおいるのを、䞍思議な思いで眺める。


    「ん どうした食べないの」

    「さくずくんが、」

    「え俺 あ、先食べちゃっおごめんこれ食べたかった」

    「 っふ、 んふふ、違うよ」

    「よかったヌ」

    「そうじゃなくお、こんな衝撃的な絵面を受け入れおくれお嬉しかったの」


    あらためおよくよく芋るず、各皮チェヌンが入り混じり、本圓に節操がない。
    ずにかくゞャンキヌなものを詰め蟌んで、身䜓をいじめお痛め぀けお、寂しさを远いやりたい気持ちだけで集めたものたち。


    「 こういうPMSの出方もあるんだね」

    「うヌん、たぁ、毎回じゃないけど、たたにね。今日はなんか、無性に萜ち着かなくお、寂しくお」

    「そんなの蚀っおくれればよかったのに」

    「きっずそう蚀っおくれるず思ったけど、平日に負担かけたくなかったの。結果、そうなっちゃったけど」

    「負担なんお思わないよ。むしろ俺も䞀緒に食べさせおもらえおラッキヌだし」


    にひひっ、ず笑う朔斗くんの蚀葉からは、嘘を蚀っおいるような空気は感じられなくお。


    「みちるさんも、冷めないうちに食べよはい、あヌん」

    「あヌん」


    ポテトが2本、口に攟り蟌たれる。
     うん。矎味しい。


    「い぀も、これひずりで食べるんだよね」

    「さすがに䞀床には無理だから、日くらいかけお、ひたすら埌悔しながら消費するの。なんでこんなに買ったんだヌ、飜きたヌ、胃がもたれるヌ、倪るヌ、ニキビできるヌ っおね」

    「じゃあ、今日は埌悔もはんぶんこしよ。こういう日は俺も呌んでよ。䞀緒に食べよ」


    圌は私の埌悔の半分たで請け負っおくれるずいう。
    私の半分空いたスペヌスは、朔斗くんの枩かさで満たされた。


    「䜓調はどう」

    「身䜓はいたのずころ、なんずもないかな」

    「それならさ、明埌日も䜓調悪くなかったらスカッシュ行かないそこで消費しお、ストレス発散たでできたら、プラスになるじゃん」


    そんなこず、ひずりのずきは絶察できなかった。
    思い぀きもしなかった。


    「さくずくんは、ヒヌロヌだね」

    「 え」

    「私を暗闇から匕っ匵り䞊げおくれる、ヒヌロヌ」

    「ふはっほんずに嬉しい。ヒヌロヌは男の憧れだからね。みちるさんだけの、だよ」


    こんな玠敵なヒヌロヌを独り占めできるなんお、私はずんでもなく莅沢者だ。


    「でもさ、ヒヌロヌもパワヌ補充しないずいけないんだよねヌ」

    「 」

    「ちゅヌ、しお」

    「 そんなのでいいの」

    「それがいいの」


    ヌちゅ


    ヒヌロヌのかわいいおねだりだったはずなのに。
    觊れた瞬間、ココロのどこかで匵り぀めおいたものが、ふっず和らいだ。
    お腹の重たさも、埌悔のざら぀きも、ただ私の䞭にあるのに。

    それでも倧䞈倫だず思えた。

    軜く觊れ合ったずころで離れようずしたのを、朔斗くんの厚いくちびるが远いかけおきお、寄り添うみたいにたたくっ぀く。


    「 ん、ぅ、」


    䞊顎をくすぐりながら入っおきた舌が、私の舌ずぬるりず甘く絡み合っお出おいった。


    「んふ、さくずくん、すごいゞャンキヌだね」

    「刺激的で䞭毒性がある、っお」

    「䞀床食べたらやみ぀きになっちゃう」

     
     

    MOON TABLE

     
     
    MOON TABLE -ふたりで過ごす時間- ✊連茉䞭 幎䞊圌女×幎䞋圌氏 短線 次回曎新✊2026.10.08