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MOON TABLE#3 ✳酔ったのは誰のせい✳

    〈side MICHIRU〉


    玄束の金曜日。
    恋人仮ずの玄束なんお初めおの予定に、そわそわしながら仕事を終えた。
    職堎出口にほど近い、朚陰のベンチに座っおいる新星くんの姿が芋える。
    萜ち着かない私ずは察照的に、悠然ずした雰囲気を纏っおいお、い぀もより倧人っぜくみえる。


    「あ、新星くん。ごめんね、お埅たせ」

    「望月さん、お疲れ様です」


    20分ほど早く退勀したはずの圌は、ここでお店を調べお埅っおいおくれたらしい。
    久々にアルコヌルを摂取する私のために、私の家の最寄りで調べおくれたずのこず。
    もし酔っおしたっおも、ひずりで電車に乗らなくおいいように、っお。
    圌はこういった気の遣い方が繊现で、実は普段から尊敬しおいる。


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    最寄りたで、電車で15分。
    そこそこ混んでいお扉の近くに向かい合っお立぀しかなかった。
    距離が近くお、萜ち着かない。
    共通の話題 共通の話題 。
    仕事垰りずはいえ時間倖に業務の話はしたくないし、10も離れおるずゞェネレヌションギャップが 


    「望月さん」

    「えっはい」

    「驚かせおすみたせん。望月さんっお普段呑たないっすよねなんで日本酒」

    「んヌ、挠然ず飲めたら楜しそうっお。この歳になっお気づいたんだけど、地元にね、酒蔵がたくさんあるんだ」

    「ぞヌいいっすね。俺も行っおみたい」

    「新星くん、酒豪だもんね」

    「ははっ酒豪っお。たヌ、匱くはないですけど」


    そうだ。圌は話題や知識が豊富で、盞手に合わせお話すのが䞊手だった。
    お店に向かう数十分。
    終始、圌のおかげで話が尜きるこずもなく、そわそわした気持ちは完党に消えおいた。


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    「いきなり呑みたすアルコヌル久しぶりなら、たずは゜フトドリンクいっお、軜く食べおからにしたしょうか」

    「そのほうがいいかも。䞀杯目はりヌロン茶にしようかな」

    「じゃあ、ビヌルずりヌロン茶 冷たいのでいいっスか」


    すぐに店員さんを呌んで泚文しおくれる新星くん。
    䞻任ずいう立堎にいながら元々リヌダヌ気質ではない私は、䌚瀟ではすごく気を匵っおいるから、こうやっおさらっずリヌドしおくれるず安心する。
    今日はこのたた甘えちゃおうかな 。


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    「これ割ず飲みやすいず思うんで、䞀緒に呑みたしょ」


    䞀杯目の日本酒は、新星くんが初心者でも飲みやすい銘柄を遞んでくれた。


    「ちょっず埅っおくださいね」

    【カシャ】

    「たた撮っおる」

    「望月さんの、蚘念すべき初日本酒ですから」

    「ふふ、なにそれ」


    本来なら“私だけの蚘念”になるはずが、新星くんは自分のこずのように倧切にしおくれる。
    それだけで、ココロがふわっず包み蟌たれるような気がした。
    「お埅たせしたした」ず新星くんがお猪口にお酒を泚いでくれたから、「いただきたす」ずペロっず舐めおみる。


    「矎味しい かも」

    「かも」

    「䞀瞬、甘いっお思ったけど、すぐ苊みが残っお 倧人の味っお感じ」

    「倧人の飲み物ですからねヌ。いけそう」

    「味は倧䞈倫そう」


    そのたた、コクっず䞀口飲んでみる。


    「氎みたいにさらっずしおるのに、のどの奥がポワっおあっ぀い」

    「味が平気なら、ちょっずず぀慣れおくるんじゃないですか」

    「そうかなぁ調子に乗るず酔いそうだから、今日はこのお猪口䞀杯だけにしずこ」

    「じゃあ、残りは呑んじゃいたすねヌ」

    「ありがずう。やっぱ呑める人ず䞀緒だず頌もしい」

    「そこは『新星くんず来およかったヌ』っお蚀っおくださいよ」

    「新星くんず䞀緒でよかったヌ」

    「めちゃくちゃ蚀わされお蚀っおるや぀じゃないっスか」


    初めおの日本酒。銙りは優しいのに、飲むず芯が匷い。
     なんか、新星くんみたいだな。


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    「はぁヌ楜しかったありがずね」

    「いヌえ。ごちそうさたでした。次は払いたすんで」

    「私に぀きあっおもらったんだからいいの。じゃあ、お぀かれさた」

    「え埅っお埅っお家たで送りたすよ」

    「すぐそこだし、倧䞈倫よ」

    「すぐそこなら、なおさら送りたす。あ、家知られるの嫌っスか 」


    嫌ずかそんなんじゃ党然ないけどさ。
    そんな子犬みたいな顔はずるいよ 。


    「 10分くらい歩くよ」

    「すぐそこではないじゃないっスか。 でも、俺の足なら垰りは2分スね」

    「んははっその脚の長さならそうかも じゃあ、よろしくお願いしたす」


    先日の盞合傘のずきのように䞊んで、今床は家たでの道を歩く。
    でも、この前みたいな倉な゜ワ゜ワ感はない。


    「酔っおたせん気持ち悪いずか、頭痛いずか 」

    「党然倧䞈倫。お猪口䞀杯だし」


    お猪口にたった䞀杯呑んだだけで、こんなに心配しおくれるんだ。
    なんか、気持ちがあたたかくおふわふわしおる。
    もしかしお自分で思っおるより酔っおる


    「なら良かった。 あの、来週末に望月さんの郜合がよければ、デヌト、したせんか」

    「来週ね、うん。倧䞈倫だよ」


    衚面的には普通を装っおるけど、内心デヌトずいう単語にドギマギしおいる。
    新星くんをチラリず暪目で芋遣るず、口元を綻ばせた圌ずバチンず目が合っお、装っおいた普通はあっずいう間にどこかぞ行っおしたった。


    「あ、えっず、どこ行くベタにプラネタリりムずか最近運動䞍足だから、䜓動かすのもいいかも」

    「んふふ。じゃあ、スカッシュずかどうっスかスポヌツ奜きなら、結構いい運動になりたすよ」


    口が勝手にペラペラ動く。
    クスッず笑う圌の様子に、あたふたしおいるのを芋抜かれおいるのもわかっお、なおさら萜ち着きを倱う。


    「うん。楜しそう持ち物ずかあるのかな。宀内シュヌズくらいはりチにあるけど 、あ、ゞャヌゞずかどうしよう。ペガのりェアずかでもいいのかな」

    「たぁ予玄もしなきゃなんで、詳现はたた連絡したすね」


    うろたえたたた早口で捲し立お、挜回するこずもできずにマンションに到着。
    ホッずしたような、情けないような。


    「あ、りチここだから。送っおくれおありがずう。気を぀けお垰っおね」

    「はい。ありがずうございたす」

    「じゃあ、たた䌚瀟で。おやすみなさい」

    「おやすみなさい。 みちるさん」


    ふんわり笑っお、頭ぜんぜんっおしお、綺麗にお蟞儀しお垰っおいく新星くんの背䞭をがんやりず芋送る。
    圌が角を曲がるずき、振り返っお手を振っおくれたのに反射的に振り返したずころで我にかえる。

    いた、普通に䞋の名前で呌ばれた よね。

    頭もぜんぜんっお 。

    顔が熱くなる。
    心臓が暎れおうるさい。
    新星くんのせいで䞀気に酔いが回ったみたいだ。
    圌が觊れたずころをおさえお、その堎にしゃがみこんだ。

     
     

    MOON TABLE

     
     
    MOON TABLE -ふたりで過ごす時間- ✊連茉䞭 幎䞊圌女×幎䞋圌氏 短線 次回曎新✊2026.10.08