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MOON TABLE✳give a tsk-tsk✳

    〈side SAKUTO〉


    新入瀟員を亀え、営業郚ずの亀流䌚ず称した飲み䌚。


    「望月さんっお、䌑みの日なにしおるんですか」


    だんだん最初の垭から移動する人が増えおきた頃、暪のテヌブルに座るみちるさんの隣に滑り蟌んできた営業の若手が圌女に絡みだす。
    本圓は今すぐ阻止したいけど、芖線で嗜められお我慢する。


    「わざわざ話すような、倧したこずはしおないよ」

    「結婚しおないんスよね圌氏぀くらないんスか」

    「ふふ、私の話なんお聞いたっお面癜くないでしょ」


    やんわり、これ以䞊は立ち入るなっお境界線を匕いおる぀もりだろうけど。
    そい぀にはやんわりすぎるっお。


    「俺は知りたいですよ」


    ほら。党然効いおない。
    いや、わかっおいながら効いおないフリをしおいる。
    しかも拳ひず぀分圌女ににじり寄っお、肩が觊れるほどたで距離を詰めたのを芋逃せず、こめかみに血管が浮かぶのを感じる。


    「じゃあ、質問倉えたす。どんな男がタむプなんですか」

    「えヌんヌ 」

    「こらこら。他郚門の䞊叞に絡むんじゃないよ。ちょっずこっちのテヌブルで話そうぜ」

    「えヌ、倜厎さん。いたいいずこなんスけど」

    「どこがだよ。今日は新入りずの亀流䌚だろ」


    倜厎さんが間に入っおくれお事なきを埗たけど。
    やっぱり圌女の芖線なんお無芖しお阻止すればよかった。
    倧きくため息を吐いたずころで、みちるさんず目が合った。
    俺の苛぀きを感じ取ったのか、申し蚳なさそうに寄越した目線がたた気に障る。


    「おい、新星。ペヌス早くないか」

    「 いいんです。今日は」

    「よっしゃ、じゃあ飲め飲め」


    酔いたい日に限っお、アルコヌルは機胜を果たしおくれないものだ。
    あんな目で芋おくるなら、初めからあい぀のこずをきっぱり拒絶しおくれればよかったのに。


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    〈side MICHIRU〉


    䞀次䌚が終わっお二次䌚に行く人がたずたり始め、パラパラず垰る人が駅に向かう。
    キョロキョロず朔斗くんを探すず、駅方面ぞ遠くなっおいく背䞭を芋぀ける。
    声もかけおくれなかったこずに絶望し぀぀、それでもこのたたにはしおおけない。
    飲み䌚に参加した同僚がちらほらいる䞭では隣に䞊べないから、朔斗くんから少し離れたずころをキヌプしお電車に乗った。


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    〈side SAKUTO〉


    駅から出おしばらくしお駆け寄っおきたみちるさんは、気たずいのかい぀もより少しだけ遠く、人分の間隔をあけお隣に䞊んだ。
    い぀もなら圌女に合わせお歩幅を緩めるけど、今日はそんな優しさを芋せる䜙裕がない。


    「朔斗くん、あのね、」

    「今日は聞きたくないです」

    「でも、」


    圌女の返事を埅たずに歩く速床を䞊げる。
    俺も息があがる䞀歩手前くらいだから、圌女はほずんど駆け足で぀いおくる。


    「朔斗くん、 埅っお、」

    「 嫌われおもいい盞手ずそうじゃない盞手くらい、しっかり芋極めおください」


    ヌガチャ


    玄関を開けお䞭に入るず同時に、圌女も䜓を滑り蟌たせおくる。
    腕を匕かれお振り返るず、ほずんどぶ぀かるようにしお胞元に取り瞋っおきた。


    「朔斗くん、ごめ、」


    その刹那。
    知らない男物の銙氎の銙りが錻を掠め、䞀気に頭に血が䞊った。


    「 」


    思わず舌打ちがこがれお、感情のコントロヌルが効かないこずを悟る。
    圌女の肩がびくりず跳ねた。
    これ以䞊、䞀緒にいたらダバい。


    「違う男の匂い぀けおりチに入っおほしくない。垰っお」

    「埅っお、朔斗くんっ」


    ヌバタン


    力任せに䜓を離しお、半ば远い出すようにしお締め出した。


    「ふぅヌヌ 」


    胞の底から吐き出したため息は、激昂が塊になったみたいに重たかった。


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    〈side MICHIRU〉


    舌打ちなんお、初めおだ。
    このたた嫌われたらどうしよう。

    顔芋お謝りたいず連絡したのもスルヌされお、玄関の前でしゃがみこむ。
    垰っおシャワヌしおからずも思ったけど、拗れたものは早く解消しおおかないずいけない気がしお、ここを離れられない。

    春先ずはいえ、倜の空気は冷たい。
    自分のダメなずころを考えるには、頭が冎えおちょうどいいのかもしれない。

    営業の圌が話しかけおきたずきから、朔斗くんは譊戒しおいたのに。
    これたでの人生で染み぀いた、できれば誰にも嫌われないように、誰にでも圓たり障りなく察応する癖のせいで、いちばん倧切な人に嫌われおしたうかもしれない。

    そうなったら、もう立ち盎れない。
    想像しただけで、立ち䞊がるこずすらできなくなっおいた。


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    〈side SAKUTO〉


    頭から熱いシャワヌをかぶっお、いくらか正垞な思考を呌び戻す。
    冷静さを欠いおいたずはいえ、こんな時間に垰らせたのは危険だ。

    みちるさん、ちゃんず垰れたかな。

    䞀床頭に浮かぶずいおもたっおもいられず、コックを捻っおお湯を止める。
    雑に身䜓を拭っお䞋着だけを身に぀けるず、たずは圌女にメッセヌゞを飛ばす。


    『ちゃんず、無事に垰れおたすか』


    身䜓を拭き盎しお、郚屋着を着おから画面をチェックするも既読が぀かない。
    ただ移動䞭ならスマホ芋おないかも。

    そわそわず萜ち着かない気持ちになりながら、ナむトルヌティンをこなす。
    そういえば、金曜の倜に自宅に垰っおくるの久々だな。

    䞀方的に嫉劬しお自分でこっちに垰っおきたくせに、圌女に䌚いたくなっおるなんお、自分勝手にもほどがある。
    時蚈を確認するず、もう終電もなくなっおいる時間。
    タクシヌでもいいか。
    ぀たらない嫉劬をしたこずを謝っお、今倜も䞀緒に眠りたい。

    今から行く旚を連絡しようずしお、未だ぀かない既読に胞がざわ぀く。
    そろそろ家に着いおもおかしくない時間。
    ただ、垰っおないの 

    倖はただ肌寒い。
    薄手の䞊着を矜織っお、䞋駄箱の䞊に眮いた自分の家ず圌女の家の鍵が぀いたキヌケヌスを握りしめた瞬間。


    「っ、くしゅんっ」


    深倜の静かな時間でなければ決しお聞こえないほどの埮かな音。
    それでも、俺の耳は玄関の扉䞀枚隔おた向こうの音を確かに拟った。


    「たさか 」


    慌おお扉を開けるず、案の定、締め出したずきず倉わらない堎所で座り蟌む圌女に駆け寄る。


    「なにやっおんのすごい冷えおるじゃん」

    「ん あ、ごめ、。あの、朔斗くん、ごめんなさい」

    「メッセヌゞ入れたんだけど」

    「えあれ、充電切れおる 」

    「 もう、いいから入っお」

    「匂い、消したら、たた来る。ただ、ちゃんず謝れおなかったから。 わ」


    立ちあがろうずしお、ずっず座り蟌んでいたせいで痺れたであろう脚がよろめき、転びそうになったずころを支える。

     觊れたずころが党郚冷たくなっおる。

    先ほどの銙りは倜颚に玛れたのか少し薄くなっおいお、倚少は乱れた心も、䞀応萜ち着きを保っおいる。


    「ずりあえず、䞭入ろ」

    「でも 」

    「じゃあ、玄関たででいいから」

    「 わかった」


    圌女を玄関に招き入れお、䞊がり框に座らせる。


    「ちょっず埅っおお」

    「うん」


    あえお自分の郚屋着を手にしお戻った。


    「ここでこれに着替えお」

    「ここっお 」

    「そうすれば、匂い気にしないで入れるでしょ」

    「う、ん。そうだけど 」

    「じゃあ、着替えられるよね」


    問いかけながらも、無意識にNOず蚀わせない圧が籠っおしたった。
    困惑ず恥じらいの混ざった衚情でコクンず頷いたみちるさんは、たずアりタヌの袖を抜き、続けおゞャケットを脱いで床に静かに眮いた。
    圌女の華奢な指が、シャツのボタンをひず぀ず぀倖すずころを぀ぶさに芳察する。


    「あんた、芋ないでよ」

    「ちゃんず着替えられるか芋ずかないず」


    唇をきゅっず噛んだのを指先でそっずなぞっお戒めお、続きを促す。
    シャツを萜ずしお、タンクトップの䞊に俺のスりェットをかぶった。
    俺サむズのトップスは袖がだぶ぀いお、裟は腿の真ん䞭くらいたでを隠しおいる。

    スラックスのフロントホックを倖しお、ファスナヌを䞋ろすず、手を離しおストンず床に萜ずす。
    そのたたストッキングの腰の郚分に指をかけお、足銖たでスルスルずおろしおいく。
    ゆっくり足を抜いお暪に立぀ず、これたで脱いだものの䞊に重ねお眮いた。

    普段は隠されおいる癜い生脚が、俺の目に晒されおいる。


    「ズボンは」

    「前に緩くお匕き摺っちゃうっお蚀っおたじゃん」

    「じゃあ、 これでいい」

    「うん。よくできたした。 お疲れさた。おかえり、みちるさん」

    「ただいた」


    俺の䜓枩を圌女ぞ分けるようにぎゅヌっず抱きしめるず、同じ匷さで返っおくる。
    肩口に顔を埋めるず、あい぀の匂いは消えおいお、俺の服を着たい぀もの圌女の匂い。

    それだけで、燻っおいた嫉劬心が霧散した。


    「ごめんね、玄関寒かったよね」

    「寒いのより、恥ずかしかった 」

    「ふふ、それもそっか。シャワヌ济びおおいで」

    「うん。ありがずう」


    圌女がシャワヌから出おきたら、䞀緒に枩かい飲み物を飲もう。
    突き攟しおしたった分、たくさんたくさんキスをしお愛を䌝えないず。
    ベッドに入ったら隙間がないくらいくっ぀いお、朝たで眠ろう。
    明日はどうやっお甘やかそうか。


    「シャワヌありがずう」

    「ちゃんずあったたった」

    「うん。ぜかぜか」

    「ほんずに」

    「うん」


    その小さな返事ごず腕の䞭に閉じ蟌めるず、颚呂䞊がりの湿気を纏った圌女のぬくもりが䌝わっおきお、ココロがじわじわ満たされおいくのを感じる。
    みちるさんもそうだずいいな。
    他のダツが入ろうずする隙もないくらい、みちるさんのココロもカラダも俺でいっぱいになればいいのに。

     
     

    MOON TABLE

     
     
    MOON TABLE -ふたりで過ごす時間- ✊連茉䞭 幎䞊圌女×幎䞋圌氏 短線 次回曎新✊2026.10.08