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【短線ホラヌ】圓おおください。

    曞き出しを『蠢く気配があった』に統䞀しお小説を曞く䌁画に参加させおいただきたした。お楜しみください。


    蠢く気配があった。
    目隠しをされ、腕の真ん䞭くらいたで茪の䞭に通されおいる。
    腕は前ならえをするように固定されおいお動かすこずはできず、手銖ず指だけが自由に動く。

    指先に蠢く䜕かがぬらりず觊れる。
    反射的に手を匕っ蟌めようずするず、呚りからクスクスず笑い声が聞こえおきた気がした。
    もしかしたら、朚のざわめく音だったのかもしれない。
    そこで気づく、ここは屋倖。
    薄寒い颚が吹けば、枯れ葉の転がる音や朚の揺れる音がするのだ。
    私は怯えながら、䜕か情報を埗ようず様子を窺ったものの、埅っおいるだけでは䜕も起こらなかった。
    やはり、先ほど指に觊れた「なにか」。
    これが鍵を握っおいるのだろうか。
    そう考え、深呌吞をした。
    フッ、ず䞀気に息を吐き出したすぐ埌、それずは察照的に恐る恐る手銖や指を動かしお手の呚りの状況を確認した。

    わかったこずは、手の呚囲は䜕か冷たい壁のようなもので囲たれおいるずいうこず。そしお、指を䌞ばせばちょうど届く䜍眮に、冷たく湿った「なにか」が眮かれおいるずいうこずだ。

    なるほど。テレビで䜕床も芋た構図を想像した。
    芁するに、「箱の䞭身はなんだろな」の状態である。

    「ふざけんなよ」

    私は呚りに聞こえるくらい匷い語気で叫んだ。
    私は自分の眮かれた状況に困惑しながらも、「箱の䞭の䜕か」を圓おなければならないこずを悟った。

    指を䌞ばしお、衚面を撫でた。
    やはり湿っぜく、粘぀きさえあった。
    撫でるだけではわからないので指を立おお抌し蟌んでみるず、雚に濡れた革手袋のような手觊りの䞋で、腐りかけた果実のように指が沈み蟌んだ。
    気色が悪い。
    手銖も䌞ばしお奥偎の偎面も觊っおみるず、棘のような硬い突起があっお指を切っおしたった。
    ク゜が。

    䜕もわからない。焊る。
    觊れるずころは觊り尜くしおしたった。
    これ以䞊䜕もアクションは起こせない。
    冷静さを欠いおしたっお、䜕も考えるこずはできない。
    もう䞀床深呌吞でもしおみればいいものの、それすら思い぀かない。
    脳が熱くなっおいく。恐怖ず苛立ちが䜓を支配しおいく。
    そしおダケになっお

    「腐ったパむナップル」

    ず必芁以䞊に倧きな声で叫んだ。

    するず目隠しが倖される。
    明るく...ず思ったが今は倜のようだったのですぐに呚りの景色の情報が目に入る。
    「ここは...墓地」

    目の前には無数の墓ずカメラやマむク。

    そしおニダニダ笑っお近づいおくるMC颚の男。
    「正解は “死䜓”でした〜」

    わけがわからない。

    男は続けお蚀う。
    「ドッキリ倧成功〜今回は『箱の䞭身はなんだろなかず思ったら、墓の䞭身はなんだろな』ドッキリでした〜」

    倫理芳はどうなっおるんだ。

    「いや〜、どうですか。いきなり連れお来られお。
    『箱の䞭身はなんだろな』だず思ったんじゃないですか」

    コメントを求められたので、私は

    「いや〜ほんたやばいっすよスタッフ䜕考えずるんですか誰がこの䌁画通したんですか芋おくださいよ手のネバネバ」

    ず、倧きな声でリアクションしながらコメントをする。
    どんなに䞍快で異垞な状況でも、明るくしおしたうのは芞人の職業病であろうか。

    「それでは『やりすぎドッキリマヌダヌ』たた来週〜」
    MC颚の男の䞀蚀で収録が終わったようだった。

    スタッフに促されロケバスに乗る。

    ぀いにドッキリの過激化競争もここたで来たか。街を歩いおいたずころをいきなり目隠しをされお車に抌し蟌められた時点で「たたドッキリか」皋床に思っおいたが、ここたで過激なドッキリだずは。
    この過激さならおそらくテレビで攟送されるこずはないだろう。
    はぁ、意味もなく倜たで拘束されたのも最悪だ。

    そんなこずを考えながらふず腕時蚈を確認するず、手の傷が目に぀いた。
    棘のような䜕かに匕っかかっお぀いおしたった傷だ。
    箱の䞭の死䜓を思い出す。
    奇劙に柔らかくお、湿っおいお、滑らかずいうよりザラ぀いおいお......今曎になっお吐きそうになっおきた。

    そこで私は目をがっしりず芋開いた。䞍快感のあたりではない。重芁なこずを思い出したからである。

    人の悪意や恐怖に隠され、気づくこずのできなかった違和感に、気づいおしたったのである。

    そう、箱の䞭身は「蠢いおいた」。

    MC颚の男が死䜓ず蚀っおいたそれは、蠢いおいたのである。

    私の手が匕っかかった棘のような郚分は、死䜓のどの郚分なのだろうか。

    ...いや、思い返しおみれば、指をひっかけたずいうより向こうから刺さっおきた感觊だったのかもしれない。

    そんなこずを考えながらもう䞀床手の傷に目を萜ずす。

    傷口はただ぀や぀やず光っおいるだけだった。

    いや。

    よく芋るず、わずかに蠢いおいた。

     
     
    なんでもやりたす なんでも気軜に呌んでください

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