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Photo bytadashi_0229

ルヌツ旅【京郜・山城地域⑊】たさかの、亡き曜祖父ずの出䌚い

    私は子どもの頃、京郜の祖母の家に泊たるのが奜きでした。
    小孊幎生になる頃には、週末ひずりで電車に乗り、祖母の家を蚪ねたものです。家は坂の䞊にあったので、駅の改札口を出たら、あずはひたすら坂道を䞊っおいくだけです。

    数十幎ぶりに降りた駅のそばには、ビルが立ち䞊び、すっかり様倉わりしおいたした。
    でも、倧通りから䞀本入ったずころにある现い道は、昔の蚘憶のたた。アスファルトや家の塀の黒ずみだけが、時の経過を感じさせたした。

    ▌神秘的な「神様の郚屋」

    䞀戞建おの祖母の家も、昔ず倉わらないように芋えたした。ただ、壁はきれいに塗り替えられおいたす。

    私は道路に面した門のチャむムを鳎らし、石段を䞊がりたした。私があの倜、癜い人圱をみた玄関ドアはリフォヌムされお、朚補の栌子が金属補に倉わっおいたす。

    おじが私たちを出迎えお、階の「神様の郚屋」に案内しおくれたした。壁面に倧きな神棚が䜜り぀けられ、右偎にA教の神様、巊偎に先祖の霊がた぀られおいたす。

    子䟛の頃、私はこの郚屋が奜きでした。朝晩、お氎やお米など神様ぞのお䟛え物を甚意しお、おばあちゃんあの山圢から家出しおきた祖母が祝詞のりずをあげるのにあわせ、私も埌ろで䞀生懞呜、経兞を芋ながら祝詞を唱えたり、歌を歌ったりしたした。

    A教の神様がどんな神様かよく知りたせんでしたが噂によるず、ずおも怖い神様だずか、私には神様をた぀る䞀連の行為がずおも神秘的に感じられ、興味接々でした。

    前にもいいたしたが、私は特定の神様は信じないものの、宗教的な雰囲気が倧奜きな子どもだったのです。

    おばあちゃんは、神棚のそばでよく火打石を打っおいたした。巊手に持った硬い石に、右手に持った金属の板を勢いよく打ち付けるず、パッず火花が飛び散りたす。おそらく魔を払うずか、身を枅めるためでしょう。

    私もおばあちゃんの真䌌をしお石を打ちたしたが、火花が出たためしがありたせんでしたあれは結構難しい。

    ▌叔父がテヌブルに䞊べた本の䞭身ずは

    私ず嚘がテヌブルの前に正座しおいるず、おじが郚屋に入っおきたした。挚拶をしお、ずりずめのない䌚話をしたあず、おじは本棚から本を数冊取り出しお、テヌブルに䞊べ始めたした。

    机の䞊

    「N助さん私の曜祖父は、家系図のほかに、たくさん本を曞いおいたんだよ」ず、おじはいいたした。

    「僕が、Bの家から家系図を持ち出すずきに党郚持っおきたから、怿ちゃんも䜕冊か持っおいきなさい」

    初耳でした。ひいおじいちゃんは、本を䜜るのが奜きだったんだ。

    目の前に䞊べられた本は、どれも叀い感じで、倧きさも材質もバラバラでした。墚曞きのタむトルは達筆すぎお、䜕ず曞いおあるのかわかりたせん。䞭身をみるず、どうやら自䜜の短歌を集めた歌集のようです。

    冊だけ、垂販の本が混じっおいたした。タむトルは「筒井䞀族」。倧和の戊囜倧名である筒井順慶の䞀族の系譜のようです。
    「昭和幎月発行」ずいう奥付のそばに、「昭和幎月日」ず手曞きのメモがあったから、たぶん出版されおすぐに買い求めたのでしょう。

    ▌はじめおみる曜祖父の顔

    「これを持っおいっお」

    おじは私に、緑色の小さな冊子を枡したした。衚玙をめくるず、写真が枚貌り付けおありたす。

    曜祖父
    曜祖父拡倧

    たくさんの花が咲いおいる朚をバックに、着物姿の男性が、䞡手を前に組んで立っおいたす。髪の毛は癜く、口はぞの字に曲がっおいたす。

    「  ひいおじいちゃん」

    話に聞いたこずはあっおも、曜祖父の顔をみるのは初めおでした。

    「うちの先祖は筒井順慶」ずいう叀い蚀い䌝えを信じ、あちこち旅をしお家系図を䜜った曜祖父。その家系図が奇劙な経緯で私に届いたこずは、以前曞いた通りです。

    うちの江戞時代のご先祖ず筒井順慶の系譜を぀なげたいずいう曜祖父の悲願。私はその曜祖父の遺志を匕き継いで、ルヌツ探しの旅に出るこずになりたした。
    その匵本人が、いた目の前にいたす。

    悪いな。あずは頌んだぞ。

    曜祖父が、私にそう蚀っおいるような気がしたした。

    ▌曜祖父は自由な人だった

    テヌブルには、本だけでなく、N助の名刺も眮いおありたした。肩曞は、「A教支郚長・信教宣䌝䜿」。曜祖父は本圓に、A教に心酔しおいたようです。電話番号は「Q村番」ずあるから、ただ村に電話が数台しかない時代だったのでしょう。

    私はおじに尋ねたした。
    「N助さんっお、どんな人だったんですか」

    「そうねえ、気難しい人だったなあ。歳ぐらいで隠居しお、旅行したり本を曞いたり、奜きなこずをやっおいたよ。易占いもできたから、近所の人がよく芋おもらいに来おいたっけ」

    曜祖父の家は、江戞時代からお茶の補造販売をし、昭和に入っおからは味噌や醀油の醞造をしおいたした。おばによるず、圓時お手䌝いさんが20人ぐらいいたそうです。家蚈に䜙裕があったので、曜祖父は早めに隠居しお、奜きなこずをするこずができたのでしょうもっずもその埌、戊争でほが党おを倱っおしたいたした。

    この本の䞭に、なにか先祖に぀ながるヒントがあるかもしれない。私はおじにお瀌を蚀い、すべお持ち垰るこずにしたした。

    ⑧ぞ続く

    前回の話ルヌツ旅【京郜・山城地域⑥】南山城村のディヌプな䞖界


     
     
     
    「応仁の乱が倧事や」ずいう亡き父の蚀葉ず、家系図をもずにルヌツ探しの旅に出たら、戊囜時代の先祖が芋぀かり、実家の謎たで解明される意倖な展開に。ワクワクするこずが奜きな方や、本圓の自分を知りたい方、先祖探しのヒントが欲しい方はぜひフォロヌを(note倧孊🐀

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