
つぶやきの投稿 #23: "Mind the Gap" at the Embankment station, for sure.
London地下鉄を利用する時にはお馴染みの 雷が落ちてきたような大ボリュームでプラットホームに突然響き渡る ”あの声” は 大昔の英語の学習テキストにも載っていた、と記憶しています。
卒業旅行で一人きり降り立つ大英帝国の"Tube"には一体どんな間隙が待ち受けているのだろうと 覚束ない英語で身構えていたのに 実際のGapとの落差に拍子抜けさせられた記憶が蘇ります。
先日 久方振りに地下鉄を利用した際 Embankment駅の乗降時を含め? 聴いた気がしますけど、たまたま見掛けた古いYouTube動画や関連記事によれば 声は何度か代替わりしているようですね。
以下 一昔よりも前のエピソードですが、関連動画の投稿が沢山あり、俳優さんによる再現動画も幾つか派生してますね。
以前 仕事で丁寧なお付き合いをして頂いた半導体メモリーの会社さんも再現動画でPRされてて驚きました。
、、、、という事実からするに 当時 随分話題になっていたのなら 今更感満載なのですが。。。。
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Oswald Laurence was an actor. He was never a household name, mostly appearing on stage. But nevertheless, his voice has been heard countless times by millions of Londoners and hundreds of millions of tourists.
Fifty years ago in the late sixties or early seventies (sources differ on the exact date), Transport for London – or London Transport, as it was named back then – hired Oswald Laurence to record the ubiquitous “mind the gap” warning on the Tube system. Gradually, as the systems were digitised across the network, Laurence’s voice was replaced, until the only location where his classically trained acting tones could still be heard was the northbound Northern Line platform at Embankment Station.
< DeepL翻訳 >
オズワルド・ローレンスは俳優だった。
彼は決して有名人というわけではなく、主に舞台で活躍していた。しかし、それにもかかわらず、彼の声は数百万人のロンドン市民や数億人の観光客によって、数え切れないほど聴かれてきた。
50年前の1960年代後半から1970年代初頭(正確な日付については諸説ある)、ロンドン交通局(当時はロンドン・トランスポートと呼ばれていた)は、地下鉄システムで至る所で流れる「マインド・ザ・ギャップ(ホームと列車の隙間にご注意ください)」という警告音の声優として、オズワルド・ローレンスを起用した。
ネットワーク全体でシステムのデジタル化が進むにつれ、ローレンスの声は徐々に置き換えられていった。そして、彼のクラシックな演技の訓練を受けた声色がいまだに聴ける唯一の場所は、エンバンクメント駅のノーザン線北行きのホームだけとなった。

On the 1st November 2012, Embankment Station too was converted to the new digital system, and Laurence’s cautionary announcement was confined to the annals of London’s transport history. No doubt most of the commuters felt that something was slightly different on their morning trip to work, but thought little of it. But the station staff at Embankment were approached by a rather upset lady. Dr Margaret McCollum was the widow of Oswald Laurence: they had met in 1992 whilst on a holiday in Morocco, and were together until Laurence’s death in 2007. Margaret would often sit on the platform, awaiting the next train, so that she could hear her late husband’s voice again. Losing this daily memorial to him was clearly a devastating blow to Margaret; as she later said, "Since he died I would sit and wait for the next train until I heard his voice. On November 1 he wasn't there. I was just stunned when Oswald wasn't there anymore. I inquired and I was told there was a new digital system and they could not get his voice on it."
< DeepL翻訳 >
2012年11月1日、エンバンクメント駅も新しいデジタルシステムに移行し、ローレンスの注意喚起のアナウンスは、ロンドンの交通史の記録の中に埋もれてしまった。朝の通勤途中、多くの乗客は何かが少し違うと感じたに違いないが、特に気にも留めなかっただろう。
しかし、エンバンクメント駅の駅員のもとへ、かなり動揺した様子の女性がやって来た。
マーガレット・マッカラム博士は、オズワルド・ローレンスの未亡人だった。二人は1992年、モロッコでの休暇中に出会い、2007年にローレンスが亡くなるまで連れ添っていた。
マーガレットは、亡き夫の声をもう一度聞くために、よくホームに座って次の列車を待っていた。彼を偲ぶこの日々の習慣を失ったことは、マーガレットにとって明らかに大きな打撃だった。
彼女は後にこう語っている。
「彼が亡くなってから、私は彼の声が聞こえるまで次の電車を待ち続けていました。11月1日、彼の声は聞こえませんでした。オズワルドの声がもう聞こえないことに、私はただ呆然としました。問い合わせたところ、新しいデジタルシステムが導入され、彼の声を再生できないと言われたのです。」
The staff at TfL rummaged through their archives, and were able to provide Margaret with a CD recording of Oswald’s announcement. But they decided to go one step further.
In March of 2013, his authoritative but reassuring voice returned once more to the northbound platform of the Northern Line at Embankment Station. And that is why, when standing at the platform, you will still hear a fifty-year-old recording that you won’t hear anywhere else on the Tube network.
< DeepL翻訳 >
TfL (註:London交通局) のスタッフはアーカイブをくまなく調べ、マーガレットにオズワルドのアナウンスを収録したCDを提供することができた。
しかし、彼らはさらに一歩踏み込むことにした:
2013年3月、その威厳がありながらも安心感を与える彼の声が、エンバンクメント駅のノーザン線北行きのホームに再び響き渡った。
ホームに立つと、地下鉄網の他のどこでも聞くことのできない、50年前の録音が今も流れているのには そんな背景がある。
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以下の記事がこのエピソードを最も明快に語っていましたので引用させていただきました:
他の動画にあるような俳優さんを使った再現映像でなく(=混乱します。。。) 顛末を簡潔に説明されているBBCニュースの動画です。時間軸的にはオリジナルの音声データを貰うところまでで終わっていますけど。
最も短く簡潔に事実を伝えていると感じる動画。
亡夫を語る言葉に強い関係性が偲ばれます。
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公と個人を対比し 面倒を避けがちな向きには、「音源が貰えて自宅で好きな時に何度も聞けるんだから 駅構内での再現に固執して個人を持ち込むのって厚顔では」と思われるかもしれません。
私自身 営団地下鉄の電車到着を知らせる 蛍光灯透過型のシンプルな表示版が2020年頃に完全消滅した際は ちょっと感傷的になりました。でも道具は概ね失われるのが宿命ですからね。

他方 そこで踏みとどまらず、敢えて要求し、逆に敢えて一歩先に踏み込んでもらえる関係性は -- 地域や社会体制にも依存するでしょうけど -- 広く世界を見渡せば割と当たり前に存在するように思われます。
杓子定規な円滑さと 融通を図る非効率。
どちらが優位だというのではありませんが。
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本エピソードの未亡人も 既に世を去られたようで
AI執事氏はこう伝えてくれました:
現在、エンバンクメント駅のホームでもオズワルド氏の生の声(オリジナルの車内・構内放送)をリアルタイムで聴くことはできなくなっています。
かつて2013年に美談が話題になった際、ロンドン交通局(TfL)が特別に彼の音声をエンバンクメント駅のノーザン線ホームに復活させたのは事実です。
しかし、その後、地下鉄全体の運行管理システムやデジタル放送設備が完全に刷新される中で、残念ながらその特別なレガシーシステムも運用を終了してしまいました。
我々 ”一代の過客” の一人ひとりに与えられた生命と意識の始まりと 確実な終わり。
それらの線分が永遠に総和され続ける 答えを持たない世界の果てしなさを直視するとき 足がすくむのは自然なことですが、
そんな世界の 様々に異なる社会の中で 一人ひとりの時間線上に立ち顕れる固有の物語の中に 人肌の温度が共通に存在する場面を見掛けるたび
何か書き残したい気持ちになるのは きっと私だけではないでしょう。

< 補足 >
このエピソードには ”三つの声” が関連しており、類似動画を参照する際混乱の元になっていると感じたので AI執事氏にそのあたり紐解いて貰いました。
悩む時間の短縮になりますので 私同様に混乱されている方は 以下 ご参考まで。
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この「Mind the Gap」にまつわる美談には、歴史が古いゆえに「初代の声」と「未亡人が愛した声」という、2つの異なるエピソードが混ざって語られがちという背景があります。
結論から申し上げますと、海外の質問者が投げかけている疑問に対する答えは「彼女(マーガレットさん)が聴いていたのは、間違いなく彼女の夫(オズワルド・ローレンス)の声であり、彼女の勘違いではない。ただし、世間一般で『最古の、オリジナルの声』と言われる録音の主はピーター・ロッジである」というのが真実です。
この複雑な関係性と、なぜ混乱が起きているのかについて、事実を整理して解説します。
1. 登場人物の整理(3つの声)
ロンドン地下鉄の「Mind the Gap」の歴史において、重要な男性の声は主に以下の3人です。
声A:オズワルド・ローレンス(Oswald Laurence)
正体: 劇団俳優。
事実: 今回の美談の主人公。ノーザン線(Northern Line)などのアナウンスを1970年代前後に担当。彼の未亡人マーガレット・マコラム(Margaret McCollum)さんが、彼の死後に声を聴きに通っていた張本人です。
声B:ピーター・ロッジ(Peter Lodge)
正体: 音響エンジニア。
事実: 1968〜1969年に「Mind the Gap」の放送が初めて導入された際、一番最初に録音された「初代・オリジナル」の声。
声C:フィル・セイヤー(Phil Sayer)など
正体: プロのナレーター。
事実: 2005年以降、デジタル化に伴って全線に導入された「新しいデジタル放送の声」。未亡人の夫の声を上書きして消してしまった、いわゆる「刷新された後の新しい声」にあたります。
2. なぜ「オズワルドの声ではなくピーターの声では?」という疑問が生まれたのか?
海外の質問者が「未亡人はピーター・ロッジの声を夫のものだと勘違いしているのではないか?」と疑ったのには、地下鉄のデジタル化の「タイムラグ」による誤解があります。
事実①:ピーター・ロッジが初代になった経緯
最初の録音時、交通局はプロの俳優を雇いましたが、その俳優が「放送が流れるたびに印税(ロイヤリティ)をくれ」と要求したため、予算の都合で却下されました。困った音響エンジニアのピーター・ロッジが、機材のテストを兼ねて自分で吹き込んだ声が、そのまま「初代」として長く使われることになりました。
事実②:オズワルドは「ノーザン線」の担当だった
その後、路線が増えたりテープが摩耗したりする中で、1970年代前後に改めて録音されたのが、俳優のオズワルド・ローレンス(未亡人の夫)の声です。彼の声は主に「ノーザン線」で使われていました。
事実③:エンバンクメント駅だけに取り残された理由
2000年代に入り、地下鉄はどんどん新しいデジタル音声(声Cなど)にアップデートされ、古い声は消えていきました。
しかし、エンバンクメント駅(のノーザン線・北方面ホーム)だけは、システムの切り替えが遅れ、2012年までオズワルド(夫)のアナウンスが奇跡的にそのまま残っていたのです。
未亡人のマーガレットさんは、夫が亡くなった2007年から、彼のアナウンスがまだ現役で流れていたエンバンクメント駅のホームにわざわざ通っていました。そのため、彼女が聴いていたのは100%「夫(オズワルド)の声」であり、他人の声と勘違いしていたわけではありません。
3. 結論:
未亡人のストーリーは「完全なる事実」です。 彼女がエンバンクメント駅で聴いていたのも、ロンドン交通局(TfL)がアーカイブから掘り起こして同駅のノーザン線ホームに復活させたのも、すべてオズワルド・ローレンスの声です。
YouTubeやネット上の記述で「ピーター・ロッジ」の名前が出てきて混乱を招くのは、記述側が「Mind the Gapの歴史上、最初の声を吹き込んだのは誰か(=ピーター)」というトリビアと、「未亡人の夫は誰か(=オズワルド)」という美談の主を混同して解説してしまっているためです。
< おまけ >
こんなん見掛けました:
