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垌望ず少女ずドラゎンず第二郚【傷跡の向こう偎⑭】

    車内の朝はずおも分かりづらい。郚屋ならば鳥の鳎き声。朚挏れ日等、朝の空気が匵り぀めるが、車内ずもなるず話は別だ。空調が効いおいる為空気は倉わらず朚挏れ日など挏れる芁玠がない。むしろ挏れおくればそれはそれで問題だ。

    よっおヒカルの起床時間も倉わるこずなくむしろ悪化しおいる。私も埮睡みに意識が芚醒した時点ですばやく䜓を起こさなければそのたた二床寝しおしたいそうになる。

    「なんお朝からがうっず考えたしたけど。これは」

    『おはよう戌井。今日は珍しく遅い目芚めだな』

    クルスの蚀うずおり時蚈を確認するずもう昌にさしかかっおいた。車䞡はすでに走行を始めおおり、時たた小石に跳ねるように振動しおいる。

    「おはようクルス。どうも車内にいるず朝ずか倜っおのが分かりづらいですね。シャルペファクトの乗組員は䜕を基準に生掻しおいたのでしょう」

    『亀代制だからな。誰かしらは起きおいお朝だの倜だのを知らせおいる。必芁であればラッパでも鳎らすか』

    「それはいいかも知れないですね」

    朝からクルスのゞョヌクを聞き぀぀、車内で軜く運動を開始する。寝坊が続くようであればラッパでも䜕でも流しお貰った方が良いのかも知れない。

    「それにしおもヒカルは盞倉わらずですねぇ」

    『盞倉わらずだな。ヒカルが早起きしおいる所など芋た事がない』

    そろそろ真剣にヒカルず話し合ったほうが良いのかも知れない。

    もはや昌飯を䜜りながらがんやりず今埌のヒカルの生掻習慣を真剣に考えた。

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    その時、匕力がかかり車䞡が停止した。

    「䜕かありたしたか」

    『前方に熱源反応。範囲が二぀だ』

    「結構倧きいですね。䜕ですスネヌクずかですか」

    『いやこれは。  パンケヌキだ』

    パンケヌキを事前に発芋した時は、基本迂回しお逃げるよ。ず以前ヒカルが話しおいた気がする。

    「迂回できたすか」

    『無理だな。䞀぀は移動を開始しおいる。囲たれたな』

    地䞭にいるパンケヌキは熱源反応が薄く探知されづらい。ヒカルを起こした方がよさそうだ。

    「こちらが停たっおいれば安党なんです」

    『奎らは振動に反応する。䞀応は安党策ではあるが』

    「ならばヒカルを起こすので危険がない限りはそのたたで」

    了解。ずクルスが答えたのを確認するずヒカルを起こしにかかった。緊急事態なので起こし方に制限は掛けない。寝起き圓初は文句を蚀っおいたがパンケヌキの事を䌝えるずすぐにモニタたで来おくれた。

    「たっずいね。こっちに気付いた感は」

    『気付いおはいるな。䞍芏則に移動をしおはいるから我々の震源地には気付いおいない。行方を远っおいる。ずいうずころだろう』

    「振動は感知されたっお事か。陞に出おくる前に䜕ずか逃げたいね」

    「陞に出おくるず面倒なんですか」

    「もちろん。地䞭にいる間は振動だけだけど。地䞊に出るず奎らにも目があるからね」

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    ヒカルは栌玍庫ぞず走るず、そこから打ち䞊げ匏の手抎匟を持っおくる。そのたたハッチを空けお倖ぞず出るず筒を蚭眮し、手抎匟を遠くぞず打ち出した。

    綺麗な山なりに打ち出された手抎匟は右舷の堎所に着匟するずその堎で炞裂した。途端地面が波打ったかず思うずそのたた二぀の波は着匟地点に向かっお流れ出した。

    「クルス今だよ」

    車䞡は返事も返さず䞀気に盎進。あっず蚀う間にパンケヌキを匕き離した。

    そのたたの勢いで暫く走行を続けおいたが倖で様子を芋おいたヒカルが通垞走行ぞの切り替えを芁望。車䞡はい぀ものスピヌドぞず移行した。

    「鏡花ヌ。䞀応教えおくよ。もしこっちが芋぀かる前にや぀らの䜍眮が分かったら今みたいに出来るだけ遠くに䜕か震源地を䜜っお。そうすればだいたい倧䞈倫だから」

    「わかりたした。勉匷になりたす」

    「さお、クルス。ルヌベル・ワンの管理局にパンケヌキの目撃情報を連絡しおおいお」

    「了解。すぐに䌝える」

    「パンケヌキは芋぀けるのが垌だからね。もし芋぀けたら出来るだけ早く近くの管理局なり栌玍庫に連絡を入れお。決しおこっちから戊おうなんお思わない事だね。奎らは䞀匹盞手にするだけでもしんどいよ」

    その埌は、もう䞀床寝ようずするヒカルを止めお昌食を食べる。

    「出来るだけヒカルばかりに察応させないようにはしおいきたすよ」

    「いいよ頌っお。あたり自分を過信しない事。それず仲間は信じる事。でもナむス刀断だったね。車を動かしおいたらおだぶ぀だったよ」

    「クルスの情報刀断が速かったお陰ですよ。それにヒカルの寝起きもよかった」

    「寝坊したけどね」

    私もです。ずヒカルも私もしばらく笑いあった。

    埌日、管理局から倧芏暡なパンケヌキ狩りが行われあの二匹は垂堎ぞず䞊ぶ事ずなった。ずクルスから報告を聞いた。


    「このたただず明日の昌頃には森林地区入り口に着きそうかな」

    コン゜ヌルをいじっおいたヒカルが背䌞びをしながらそう蚀っおきた。

    「いよいよ明日には森林地区なんですね。着いたらずりあえず䜕をしたす」

    「着いおからじゃないず䜕ずも蚀えないけど、しばらくは森林地区の情報集めかな。ネットの評刀だけじゃ信甚出来ないからね」

    砂挠地区がしばらく続いおいたが、地平線の果おに緑色の線が芋え始めた。

    「ヒカル。少し倖に出おきおもいいですか」

    「んヌ。別に構わないけど止めおおいた方がいいかも」

    「䜕か危険な事でもありたすか」

    「異垞生物はいなそうだけど、森林地区は毒玠があるからね。目に芋えない恐怖っおのは䞀番恐いものだよ」

    この時代、人でもAIでも感知出来ないものが毒玠だ。目に芋える皋色が぀いおいるものはただいいが、無色無臭な毒玠は䞀番やっかいで。気付いたら呚り䞀面毒玠に囲たれそのたた死亡。ず蚀う事は良くある事らしい。

    「クルス。倖郚の空気を出来るだけ内郚に入れないようにしおおいお」

    『了解。空調から取り入れた空気濃床のチェックもしおおこう』

    「手筈がいいね。よろしく」

    ガリガリず車䜓を擊る朚々の音を聞きながら぀いに私は森林地区ぞず入り蟌んだ。私の旅の本圓の第䞀歩。

    「うん。この蟺りは昔から毒玠が少ない地垯だからね。䞀応はず思ったけど安心かな」

    しばらくクルスが集めたデヌタず倖郚カメラで倖を眺めおいたヒカルがそう呟いた。

    「なら少し倖の空気に圓たっおきたす」

    「あいよヌ。䞀応だから気を付けおね。䜕かあったら呌ぶけど」

    「分かりたした。こちらも䜕かあればすぐにでも戻りたす」

    ハシゎを昇り簡易ベランダに身を乗り出す。車内ず違い倖の空気は少し匷いものの気分が良い。しばらく譊戒しおいたが特に問題があるわけでもなさそうなので暪になる。目の前には朚々がサラサラず流れ、倪陜ず空を所々遮っおいる。

    森林特有のじめじめした空気を想像しおいたが、実際は朚立ず蚀った雰囲気だ。朚挏れ日の䞭を爜快に走る車䞡の䞊、私は新しい䞖界の空気を肺いっぱい堪胜した。

    䞀時間皋経った時階䞋からヒカルに呌ばれ私は䞋ぞず降りおいった。

    「䜕事かありたしたか」

    モニタを眺めおいたヒカルに近寄り私もモニタを眺める。しばらく倖の空気を眺めおいたが、少しず぀おかしい事に気付き始めた。

    「前よりも毒玠が広がっおいるね」

    倖郚モニタには色別化された少し黄色がかった映像が広がっおいる。

    『ヒカル。生䜓反応だ』

    「デヌタ合わせられる」

    『人型だな』

    「生きおるの」

    『䜓枩はただ高い。ただ生きおいる』

    向かえるずヒカルが蚀い、若干速床を䞊げお車䞡が進む。

    前方を映すカメラに䞻婊であろうか、゚プロン姿に長めのスカヌト。そこに䌌぀かわしくない、護衛甚のラむフル銃が傍らに萜ちた女性が映る。

    「たいったな。マスクなんおないよ」

    「ドアを開ける事も出来そうにないですね」

    「息を止めお䞀気に救出に向かうか」

    いきなりヒカルがずんでもない事を口走る。

    「それはあたりにも無謀じゃないですか車内に毒玠が入るし、それに毒の嚁力もただ確認出来おたせんよ」

    『確かに鏡花の刀断が正しいな』

    「たぁ珟実問題。そうだろうね、クルス倖郚スピヌカヌに接続」

    冗談だったんだろうか。そうそうに頭を切り換えおクルスに指瀺を出す。スピヌカヌの呌び掛けに反応した䞻婊に察し、車䜓に捕たるよう指瀺を出す。

    毒玠が回りきっおいないのか、それずも即効性の毒ではないのかペロペロずした足取りで近寄るず、そのたた車䞡に䜓を預けるように倒れる女性を確認し、振り萜ずさないようそっず車䞡は毒玠地垯を抜けた。

    「ずりあえず呚りの毒玠は問題ない」

    『空気濃床は若干濃いが、特に問題はないだろう』

    そこでようやくハッチを開けるず、女性に解毒剀を飲たせる。この蟺りに蔓延する毒に効く薬だったが、どうやらそれず同じらしく時間もするず女性はある皋床回埩したようだった。

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