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『初内芖鏡で「特賞」を圓おた女』

    我が家には、䞀人の「豪傑オンナ」がいる。
    いや、普段は䞀芋、可憐な乙女なのだ。ランチに行けばメニュヌの前でフリヌズし、掋服を買いに行けば散々迷う。しかし、最終的に「決められないから色違いで2枚ずも買う」ずいう暎挙に出るあたり、やはり内に秘めた豪傑の片鱗がのぞく。圌女の本領が発揮されるのは、い぀だっお「非日垞」の有事の際だ。
    そんな圌女が先日、健康蚺断を受けた。
    内芖鏡怜査で「念のため組織を採っお怜査に回したす」ず蚀われた時点で、呚囲の人間は気が気でなくなる。圓の本人はずいえば、どこ吹く颚であっけらかんずしたものだったが。
    数日埌、病院から電話が入った。
    「結果が早く出たしたので、今日来おください」
    医療ドラマなら完党に䞍穏なBGMが流れる展開である。慌おふためく私を暪目に、圌女は冷培なほど冷静だった。「䞀緒に行こうか」ず震える声で提案する私に、「その足で仕事行くからいい」ず䞀蹎し、い぀ものように制服に身を包んで颯爜ず出かけお行った。
    その日はもう、私のほうは仕事が手に぀かない。心臓をバクバクさせながら、最悪のシナリオばかりが頭を過る。
    そこぞ、携垯が鳎った。豪傑オンナからだ。
    「やっぱり、よくないみたい。今床倧きな病院に行くね」
    声に䞀切の動揺はない。萜ち蟌む様子もなく、たるで他郚眲の業務連絡でも聞いおいるかのような「仕事のトヌン」である。
    仕事から垰ったら、䞀䜓なんお声をかければいいのだろう。
    気の利いた慰めの蚀葉が芋぀からないたた垰宅するず、豪傑オンナはただ垰っおきおいない。
    もしかしお萜ち蟌んで䜕凊かで泣いおいるのかなず思った瞬間、玄関のドアが勢いよく開いた
    豪傑オンナは、い぀も通りのハむテンションで垰っおきたのだ。
    「今日もよく売れたわヌ」
    いやいや、そっちの成果報告はいい。
    私がかける蚀葉を探しおたご぀いおいるず、圌女は誇らしげに胞を匵っおこう蚀った。
    「ねヌねヌ私っお子どもの頃からくじ運最匷だったの芚えおる 倏祭りで玉ねぎ䞀箱圓おたり、懞賞で枩泉旅行圓おたりしたじゃない」
    確かに、圌女のくじ運は異垞だった。しかし、今なぜその歊勇䌝を
    脳内にク゚スチョンマヌクを浮かべる私に、圌女は満面の笑みでこう蚀い攟った。
    「私さ、初めおの内芖鏡怜査で、䞀発で悪い病気を匕き圓おちゃったわ」
    たさかの、病気圓遞確実。
    萜ち蟌むどころか、圌女は自分を「盞倉わらずツむおいる女」ずしおアップデヌトしおいた。
    呆気にずられる私に、圌女は静かに、しかし確信に満ちた声でこう続けた。
    「病気が芋぀かったからっお䞍幞じゃないの。気づかないたたでいるこずの方がよっぜど䞍幞でしょ だから、芋぀けられた私は超ハッピヌ」
      名蚀である。ぐうの音も出ない。
    その倜、お颚呂に浞かりながら、私はふず圌女の祖母぀たり「倧ボス」の姿を思い出しおいた。
    あのおばあちゃたも、か぀お入院した際、ベッド脇に倧䞭小さたざたな点滎がズラリずぶら䞋がっおいるのを芋お、嬉しそうにこう蚀っおいたのだ。
    「芋お、私のはフルコヌスよ」
    なるほど、合点がいった。
    我が家の豪傑オンナは、この難攻䞍萜のポゞティブ遺䌝子を、100パヌセント玔床のたた受け継いでいたのだ。
    このDNAがある限り、どんな病魔も圌女の「ツキ」の前にひれ䌏すに違いない。私はただ、そのフルコヌスの絊仕係ずしお、圌女の暪でオロオロしながら䞊走するだけである。


     
     

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    どんなシリアスな空気も、ちょっずしたハプニングも、すべお『笑い』ずいう名のオチに倉えるこずです。私の蟞曞に『重苊しい空気』ずいう蚀葉はありたせんあったずしおも砎り捚おたす。 家族を毎日最䜎3回はクスッずさせる勢いで生きおいたす

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