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Photo bynanadays

「突然ですが、これ読めますか?」

    SNSを開くと、こういう投稿が流れてくる。

    「突然ですが、これ読めますか?」

    他にも、

    • 「ここ、どこかわかりますか?」

    • 簡単な数学の問題

    • 性格診断

    様々な問いかけが、雨後の筍のようにSNSに現れる。

    どのようなリプライがあるのかを軽く確認すると、質問に対してはやけに自信満々に正答を述べるものが圧倒的な一方、性格診断に対してはバーナム効果にまんまとハマったものが多い。

    私はこういう投稿に反応しない。

    なぜか、と聞かれると少し説明が難しい。

    もちろん、回答する時間が無駄だからとか、簡単な質問にドヤ顔で答えて承認欲求を満たす必要性を感じないとか、リプライを送ることで他人との繋がりがあると錯覚するのは寂しいとか、そういうネガティブな感情がないわけではない。

    それよりも、「答えた瞬間に何か大事なものを失う」という気持ちが大きい。

    その『何か』を一つの単語で表現するのは難しい。

    現実の人間と関わろうとする意思、とでも言えばいいか。

    スクリーンに表示される文字列や記号ではなく、人間社会で生身の人間として生きていこうとするために必要な、人を人たらしめている、その感覚みたいなもの。

    一つリプライをしたからといって、それが劇的に消えるわけではない。

    しかし、気づかないうちに、静かに、少しずつ足が現実社会から離れていく。

    「読めますか」に答えることと、人間との関わりを諦めることは、直接つながっているわけじゃない。

    だが、同じ方向を向いている気がする。

    だから答えない。

    血の通った一人の人間でいたいから。

     
     

    もも

     
     
    好きなことを好きなように書いています。厭味っぽい性格かも。お読みいただければ幸いです。※フォローバック目的のフォローは止めてください。また、スキ返し目的のスキも止めてください。

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