
"イエロー・サブマリン"(日EP)『ビートルズ名盤100』その92(Ⅷ-16)
1966年12月5日 日本発売
A面 1.イエロー・サブマリン 2.タックスマン
B面 1.ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア 2.アンド・ユア・バード・キャン・シング
レコード番号は並びではないのですが、前回のものと同日発売です。そしてこのコンパクト盤2枚は、確かに同時発売が似合いそうでもあります。
前回のが「コンパクト盤ラバーソウル」で、こちらは「コンパクト盤リボルバー」です。日本では同じこの年に発売になった2枚のアルバムから作られたEPを、年末に2枚同時に出すという企画。
この2枚でこの年を総括するものと感じます。
ヒットシングルの1曲目をはじめ、各メンバーのボーカル曲を1曲ずつ取り上げています。そしてどれも納得のキャッチーさです。アルバムの中にはもっと怪しげな曲もあるわけですが、そういうものではなく、「従来のビートルズ」を感じられるものから選ばれています。
それでもやはり、この4曲で「リボルバー」感はしっかり出ています。ジョン、ジョージのロックナンバーもグッときますし、リンゴ曲での彼のほのぼのボーカルや、間奏以降の大勢での効果音と大合唱もこれで一際その魅力が広がります。ジョン曲でのエレキツインリード、ジョージ曲間奏でのインド音階さえ、ある種のまとまりを感じます。
何よりポール曲としてヒアゼアを入れてるところがポイント高い。ポールのバラード力とジョンとジョージのハーモニー力、リンゴの柔らかいリズムが絶妙に絡みます。
シングル両曲にしなかったのはニクイところです。
グループとしての魅力をコンパクトに伝えているという点でも、アルバムまとめとして最高です。
前作と併せて楽しめるのも嬉しい。
コンパクト盤2枚で一つの世界を作る―
イギリスで、"A Hard Day's Night"や"Beatles For Sale"から2枚のEPを作った感覚と似ているのかもしれません。4曲というフォーマットのみでは語り切れなくなってきたグループの奥深さがこの先に潜んでいる、そんな風にも感じられるこの2枚の日盤EPです。
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