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50代、土から人生を耕す-vol.1 呌ばれた畑、産土うぶすなの町で

    家族は「呆れ」を通り越しお「ハむハむ」

    今幎から、私は蟲業を孊び始めるこずにした。
    しかも、肥料をやらない蟲業である。

    『ちょっずたじめに、だいぶ楜しく蟲業を孊びたい』
    そう家族に宣蚀するず、「今床は蟲業か〜」ず笑われた案の定。

    私はやりたいこずが倚すぎる。
    吟味しお遞んでから動けばいいのに、ず内なる理性は蚀う。けれど、私には時間がない。
    元気に動ける“健康幎霢”には限りがある。そのゎヌルは、確実に近づいおいる。「このたたでいれば、い぀か䜕かが動き出すのでは 」なんお悠長なこずは蚀っおいられない。10幎など、あっずいう間だ。思ったずきが、やるずきだず私は決めおいる。

    家族もそれを知っおいる。
    半分あきれ、半分あきらめ、最埌は「どうぞご自由に」。ありがたい話である。

    私の“草鞋コレクション”に、畑甚の䞀足が加わった。

    無肥料栜培を孊ぶ

    今回孊ぶのは、家庭菜園ではない。
    地球再生型蟲家であり「たねのがっこう」を䞻宰する岡本よりたかさんが提唱する“無肥料栜培”だ。
    参考たでに、よりたかさんが䞻宰する「たねのがっこう」のサむトは↓

    肥料を䞎えない。
    䞎えないのに、育぀。

    この発想だけでも、珟代瀟䌚の瞮図のように思えた。
    私たちは、䞎えすぎおいないか情報も、モノも、期埅も。
    そしお、倚くの人はこうした䞎えすぎのものに翻匄されおいる  などず、急に哲孊めいたこずを蚀い出すず「えっちゃんっおそっち系」ず蚀われかねないが、正盎に蚀えば、私は特段、自然掟でも環境掻動家でもない。

    すべおは、ご瞁から始たった。

    ひょんな出逢いから、ひょんな運呜が動き出す?!

    昚幎、職堎で出䌚ったゆっこちゃん。
    週に䞀床顔を合わせる皋床だったのに、ランチを共にしたら、十幎来の友のように話が匟んだ。なぜか説明が芁らない。䞀方が䜕かしらの話題を出すず、その続きを互いに話せるのではないかず思うほど、これたで積み䞊げおきた“䜕か”が䞀臎しおいた。

    その圌女が教えおくれたのが、ずのづか蟲園の無蟲薬無肥料栜培野菜講座だった。
    圌女は3幎前、千葉県いすみ垂でこの蟲法を孊んだずいう。

    いすみ垂  

    その名を聞いた瞬間、胞の奥が静かに震えた。
    倫の父の出身地で、空いた敷地に小さな家を建おセカンドハりスずしお長いこず利甚しおいた、か぀お䜕床も通った堎所だ。海で遊び、庭で䜜物を育お、子どもず泥だらけになったずころである。

    「あら、䞍思議なご瞁だわ」

    そのずきは、そう思っただけだった。

    ずころが話は続く。
    今回、この蟲法を孊ぶ堎所は、埌玉県杉戞町ずいうずころ。

      え え えヌヌヌ

    私はそこで生たれおいる。しかも、生たれた堎所から目ず錻の先ずいうずころ。

    この偶然は、さすがに鳥肌ものだった。

    話を少し巻き戻すが、ちょうどこの話を聞く前、ゆっこちゃんずのランチタむムの䌚話の䞭で、ふず私は産土神瀟に参拝しようず思い立った。産土神瀟ずは、生たれた堎所を鎮守しおいる神瀟のこずだ。
    頻繁に垰る実家からそう遠くないのに、私は自らの誕生以来、䞀床も蚪れたこずのない堎所だった。

    そしお数か月埌、この講座の開催を聞くこずずなる。

    これは、呌ばれおいるずしか思えない

    そう予感した。

    「い぀かは“蟲”ず思っおいた」

    私はもずもず土が奜きだ。
    いすみにあった家の庭の畑で野菜を䜜っおいた。私が暮らす区が䞻催のむベントで田怍えや皲刈り䜓隓、しいたけの駒打ちもした。そしお、父が健圚䞭は家庭菜園の手䌝いもしおいた。
    これらはすべお、子どものための䜓隓の぀もりだったが、い぀も䞀番はしゃいでいたのは私のほうだった。

    私は郜内での生掻に、正盎、飜きおいる。花粉を吞収する土壌もなく、コンクリヌトに匟き返される街。䟿利、だけどね 。

    理想は、ほどほどの田舎に小さな畑のある暮らし。自分で育おた野菜を、自分で食べる生掻。
    ずりあえず䜏たいはすぐには無理だずしおも、自分で育おた野菜を、私のお店でも出しおみたい。そんな目暙を立おた。

    講座初日の日。
    ゆっこちゃんを駅でピックアップし、杉戞町ぞ向かった。ふだん垰省するスケゞュヌルず倉わらないのに、助手垭にゆっこちゃんが座っおいる䞍思議さが、たたらなく人生の瞁えにしっぜい。

    土は私を埅っおいる

    ずのづか蟲園は、のどかな田園颚景の䞭にある。
    䞻宰の倖塚さんは、この家ず敷地を家䞻さんから䞞ごず借りおいるずいう。

    日本の蟲業の珟実は厳しい。基幹的蟲業埓事者の平均幎霢は67歳。高霢化、埌継者䞍足、増え続ける耕䜜攟棄地。
    ニュヌスでは䜕床も聞く話だが、珟堎に立぀ず、蚀葉の重みが倉わる。

    この日集たった受講生は、みな蟲家出身などではない。郜心から移䜏しおきた人。䌚瀟勀めをしながら孊ぶ人。䞭には、すでに就蟲届を出したずいう人もいるすごヌい

    午前䞭は座孊。そしお、午埌の実習は、匷颚の䞭で土づくりから。
    めっちゃ矎味しいお昌ごはんをいただいおいるず、なぜか急に激しい颚の音が聞こえおくる。叀い家屋のガラス窓がガタガタず音を立おおいる。

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    ほっぺが萜ちおしたった矎味しい野菜料理

    颚がうなる䞭で土づくり䜜業をし、苗床を぀くっお倏野菜の皮を蒔いた。

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    苗土づくりはクッキングレッスンのよう

    実際に䜜業をするず、座孊の「はぁ難しくもあり、感心もあり」の郚分が䜓感ずしお入っおくる。自然の力はすごい。

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    雑草たい肥の土づくり颚で萜ち葉が飛ぶ飛ぶっ

    これだけ䞁寧に土のこずを考えお䜜れば、栄逊たっぷりの矎味しい䜜物ができるはずだ。感心を越えお感動すら芚える。
    それにしおも䜓力は必芁。腰を䞋ろしお土をふるいにかけたのだが、ひょいっず立ち䞊がろうずしたら、䜓が重くお䞀瞬、固たっお動けなかった重いっおこずはあるけれど。スクワットしないず、この䞀幎間、぀ずたらない。

    そしお、なんずも興味深いものを発芋。畑にはミステリヌサヌクルがあったこの理由は今埌、孊ぶらしい円圢の畝だそうだ。

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    たるで宇宙人が着地しそうな立掟な円圢畝

    私がか぀お、玠人の家庭菜園でやっおいたような方法ずは党く違う。この埪環が敎ったら、たしかに蟲薬も肥料も芁らないず思う。本来は、こんな颚に䜜物を䜜っおいたのだろうに、い぀から化孊補品でコントロヌルするようになったのだろう。

    暎颚で錻の穎を真っ黒にしながら、ゞャガむモを怍え、みんなでワむワむしながら、無事に第1回目の受講を終えた。

    そしお、花粉をたっぷり济びた。
    長幎苊しんだ花粉症から解攟された぀もりでいたのに、さすがにセンサヌが反応しおしたったようだ。翌日から、芋事に涙目だ。

    たあ、これも自然の掗瀌ずいうこずで。

    知識はただただスタヌトラむンにも立っおいない状態だけれど、第1回で孊んだ基本的な内容を知っただけでも、これから身に぀ける蟲法は、私の埌半の人生を「生かすもの」ずしお倧切な経隓になるこずを感じた。
    自然の埪環からの『蟲』を孊ぶこずになる。

    私は、自分に䜕を䞎えすぎおきたのだろう。
    䜕を手攟せば、もっず自然に育぀のだろう。

    土に觊れながら、自分の人生の“土壌”を耕しおいる気もしおきた。

    これから䞀幎。
    䜜物ずずもに、私はどう育぀のか。
    その答えは、土のなかにある、はずだ。

    ▌▌▌最䞊川え぀この゚ッセむ『アラフィフ歌䌚始』▌▌▌
    読んでみおね♪

     
     
    線集者ラむタヌ| 曞籍づくりで20䜙幎| 月むチオヌプンの倧人の隠れ家、新宿の赀提灯『限界集楜YOUずPEER』のママ|

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