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hiiro_archive153
☁️ 白い壁の向こうへ
ずっと握りしめていたものがあった。
正しさとか、怖さとか、昔の涙とか。
手放したくても手放せなかった思い出たち。
でも今日、ふっと指がゆるんだ。
「もう持ってなくていいよ」って、
どこか遠くからやさしくささやかれたみたいに。
白い壁の前に立つわたしは、
まっさらで、ちょっと心細くて、
だけど、びっくりするほど自由。
その向こうで、扉がゆっくり開いていく音がする。
新しいわたしが、静かに手を振っている。
生まれ変わるって、
派手なことじゃなくて、
実はこんなにも静かで、優しい瞬間なんだね。
