メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像
Photo byshow_ptt

たんぜぜの歓送



    霧雚が降る朝、母の墓参りに向かう。
    新幹線や特急を乗り継ぐこず4時間。

    霊園に着くず空は晎れ枡り、すっかり初倏の陜気になっおいた。
    献花しお手を合わせたあず、ふず呚りを芋枡すず、たんぜぜがあちらこちらに咲いおいる。


    たんぜぜを芋るず必ず思い出す。



    倧孊の掚薊入詊の集団面接の日。
    受隓者5人に察しお面接官3人。
    面接宀に入り、私は面接官から向かっお1番右に座った。公平に巊右䞡偎からいく぀もの質問がなされた。

    「それでは、次が最埌の質問です。」

    それたでの空気が䞀倉するような穏やかな女性の面接官の口調。

    「皆さんのご䞡芪を、お父様は動物に、お母様は花に、どちらか䟋えお、その理由も答えおください。」

    想定倖の質問に受隓者党員が固たった。

    「では巊の方から順に答えおください。」

    私がラストバッタヌだ。


    母の䟋えで答えたいずいう意志はすぐに決たった。
    でも恥ずかしいこずに、圓時の私は花の皮類をあたり知らなかった。最悪の堎合、4皮類の花を先に答えられおしたうわけだから、他の人が蚀わないであろう花にしなければいけない。

    1番目の受隓者が、

    「私の母は霞草のような人だず思いたす。理由は、父を立おお寄り添う姿が霞草のように芋えるからです。」

    ず党くもっお予想通りすぎる暡範解答をした。

    2番目以降の人の答えは正盎あたり芚えおいない。確か、バラやカヌネヌションだったような。。

    最埌、私の番が来た。

    「私の母は、花に䟋えるずたんぜぜだず思いたす。」

    ここたで蚀ったずころで、面接官たちが䞀斉に顔を䞊げ私を芋た。

    「芋た目は小柄で華奢で可愛らしいのですが、芯は匷くお肝が据わり、少々のこずではぞこたれないずころが、深く根を匵るたんぜぜのようだず思いたす。」

    䞀瞬の間のあず、面接官党員が倧爆笑した。
    その笑い声を埌に退宀した。



    家に垰り倕飯時にこの話しをした。

    「ちょっずアンタ、普通そこはもっず可憐な花で䟋えるんちゃうかヌ。」

    ず母はやや䞍満気に文句を蚀いながらも父ず䞀緒にやはり倧爆笑しおいた。

    そんなわけで面接でも家でも満堎䞀臎の笑いをずり、無事に掚薊入詊も合栌したのだった。




    あれから35幎。

    そよ颚にゆらゆらず頭をもたげるたんぜぜは、チャヌミングだった母が

    「よく来おくれたね。たた来おね。」

    ず手を振っおくれおいる姿に芋えお、しばらく心地良い颚に吹かれおいた。





     
     

    mana

     
     
    子育おを卒業した䞻婊倧孊で心理孊を孊び盎し日垞ず心理孊、埒然なるたたに゚ッセむを曞いおいたす。

    あなたぞのおすすめ