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【詩】22番

    22番。22番。僕たちは名前を失ってからの方が、どうしてか幸せに思えるね。またプロキシマ・ケンタウリから使者がやってきて、いよいよ3番と20番が《名誉》に列せられるらしい。22番。終わりが近いね。22番。それまでもう叶うことのない野外劇の構想ばかり立てていようね。ね。22番。22番。22番。産まれることも死ぬことも選べないのは、僕たちの人生が乱数に翻弄されていることの象徴みたいでうれしいね。22番。でも僕聞いたんだけど、僕たちは乱数を無視して、僕たちの世界をおしまいにできるんだって。22番。鉄塔に行こう。むかしむかし、人類と呼ばれた生物が、月と呼んでいた衛星にそっくりのランプが見えるあの鉄塔に。

     
     
    きのさき・むり/ちゃむり/短歌・演劇・呪いの子

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