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Photo byyesyoshino

大阪の中心に『平和』はあった

    わたしは大阪の梅田によく行く。

    そこにはたくさんの人がいて、毎日ものすごい数の人が縦横無尽に行き交っている。

    だけど、ふと思った。

    わたし、今まで梅田で人にぶつかったことがほとんどない。

    もちろん、たまには肩が当たることもある。

    でも、あの人の多さを考えたら不思議なくらい少ない。

    どうしてだろう。

    考えてみると、みんな無意識にこんな会話をしている気がする。

    「我、このペースで歩くなり。」

    「かしこ。では、私めは少し左へ寄るなり。」

    「では拙者はその後ろを通るなり。」

    そんな忍者のような密かな交信。


    ...。
    そう考えると、大阪人は忍者なのかもしれない。

    誰も立ち止まって相談しているわけじゃない。

    でも、お互いの歩く速さや視線や体の向きを読みながら、絶妙な間合いで曲がったり、すれ違ったりしている。

    だからわたしは、梅田を歩くたびに少し感動する。

    それぞれが自分の目的地へ向かっている。

    それぞれが自分のペースで歩いている。

    なのに、うまいこと交差しあい、大きな衝突もなく流れていく。

    これって案外すごいことなんじゃないだろうか。

    もし誰も周りを見なければ、きっとあちこちでぶつかる。

    もし自分のことだけを優先したら、たくさんの小さな争いが生まれる。

    だけど実際は違う。

    自分の行きたい方向を持ちながらも、相手の存在を感じている。

    譲るほどではないけれど、少し調整する。

    我慢するほどではないけれど、少し合わせる。

    その積み重ねで、人の波は流れている。

    平和な世界というのは、みんなが同じ方向を向くことではないのかもしれない。

    それぞれが違う方向へ向かいながらも、お互いをちゃんと認識していること。

    ぶつからないように、少しだけ思いやること。

    誰にも気づかれないほど自然に。

    今日も人混みの中で、密かに平和を守っている。

     
     
    まずはじぶんを幸せに それからまわりにも幸せを💐 自分の感覚を大切に、気づきや思いを言葉で綴っています✏️

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