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ゆるすことを学ぶために生まれてきたんだよな

    スーパーのお魚売り場に試食があったので、
    1ついただいた。
    美味しかったので、つい
    2つめを食べた。
    そこで、売り場のおばちゃんがやってきて、
    「2つ食べましたか!
    子どもでも普通ひとつですよ!」
    と言われた。
    50才も近いと言うのに、普通に叱られた。
    私は「ごめんなさいね」と言い、
    足早にその場を去った。

    みっともないと思った。

    いつも人に、
    偉そうなことばかり言っている自分が、
    正しいみたいな顔してる自分が叱られて、
    居心地が悪いと感じた。

    これは何だろうと。

    でも、私が悪いのか?
    私は確かに欲張りだったろうけど。
    例えば、そこに
    「試食は1人おひとつまででお願いします」
    と書いておいてくれたら食べなかったのにな、
    とか。
    2つも食べたんだから
    気に入ったんですよね?と言って、
    上手に売ればよかったのでは、
    とか。
    自分を正当化しようと、
    頭をぐるぐるさせていた。

    でも、自分の居心地の悪さは、
    一向に変わらない。

    まあそんなこともあるよね〜
    くらいのことにして、
    自分をゆるそうと思った。
    おばちゃんのせいにするんじゃなくて、
    単純に自分をゆるせばいいのかもって。

    人に厳しく自分に厳しく生きるより、
    人にも自分にも、寛容になった方が、
    きっと楽だなと思った。

    そうか、
    私はゆるすことを学ぶために、
    この世に生まれてきたんだよな、
    と思った。

    そう思ったら、
    ここ数年、両親に腹をたてて、
    正論で怒鳴り散らしてきたことも、
    そのためだったのか、と思えた。

    もし両親に対して、
    「そんなこともあるよね〜」と言って、
    怒ることなく、感情的にならず、
    フォローすることができるようになったなら、
    私はようやく、
    大人になれるのかもしれない。

    なるほど。

    そう思ったら、
    さっきの魚売り場のおばちゃんにさえも、
    そのことに気づかせてくれて
    ありがとうという気持ちになった。

    そうか。

    これが、
    エゴを超えるってことなのかもしれない。

     
     
    40代専業主婦の詩人です。 自費出版で2冊出しています。 著書「純粋な人は、生きにくい」「あの日のままの私で歩こう」

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