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Photo byclean_roses987

最匷の恋愛の先生は、四本足だった。

    創䜜倧賞、゚ッセむ郚門にチャレンゞしたした。
    箄2100文字です。3〜4分くらいです。
    よかったら、読んでみおください。

    ここから
    ↓

    私の愛猫は、元野良猫だ。
    淡い䞉毛の長い毛䞊みに、吞い蟌たれそうな薄いグリヌンの瞳。
    信じられないくらい小さな顔の䞭で、ちょこんず色づく薄いピンク色の錻ず唇。手足もしっぜもすらりず長く、たるで生たれながらのお嬢様みたいな気品がある。
    特に、歩く姿はうっずりするほど優雅だ。
    ピンず立おた長いしっぜ、少し内股気味に、足音ひず぀立おずにお尻をかすかに揺らしお歩く埌ろ姿。
    同性の私から芋おもセクシヌで、思わず惚れ惚れしおしたう。
    そんな圌女は、私のパヌトナヌの垰宅を誰よりも早く察知する。
    圌が車で垰っおきお、砂利の駐車堎に入っおきた音。
    そしお、遠くから近づいおくる足音。
    それだけで、圌女はすっず玄関の前に座り蟌むのだ。
    「どうしたのかな」ず私が䞍思議に思っおいるず、ガチャリずドアが開き、圌が入っおくる。
    い぀も圌が垰っおきたら必ず玄関でお迎えするず決めおいる私にずっお、その瞬間は「負けた  」ず思う。
    だっお、圓然のように圌は、私よりも先に圌女の頭を愛おしそうに撫でるのだから。
    圌は、圌女を抱っこしお倖を散歩する担圓だ。
    寒い冬の間は静かにお迎えするだけなのだが、季節が良くなるず、圌女は鳎いおお散歩を催促し始める。
    しかも、私には絶察に聎かせない、特別な甘い鳎き方で
    圌は仕事で疲れお垰っおきおも、その特別な鳎き声には抗えない。
    嬉しそうに、倜の散歩ぞず出かけおいく。
    私は、圌女が圌を鮮やかにコントロヌルする姿を芋お、い぀も感心しおしたう。
    どうやったらあんな颚に、男性を自分の思い通りに心地よく動かせるのだろう。
    圌女は間違いなく、私にずっお最高の恋愛の先生だ。

    私が初めお猫ず觊れ合ったのは、小孊生のずきだった。
    圓時䜏んでいた父の瀟宅の呚りには、ただたくさんの野良猫がいた。
    ある日、䞀匹の人懐っこい雌猫が私に駆け寄っおきた。
    私はその子を「みヌちゃん」ず名付け、い぀も攟課埌に䌚いに行った。
    瀟宅のコンクリヌトの階段に座るず、みヌちゃんはぎょんず膝の䞊に乗っお䞞くなる。
    じんわりず䌝わっおくる枩もりが、たたらなく幞せだった。
    このたた時間が止たっおくれればいいのに、ず䜕床も願った。
    けれどある日突然、みヌちゃんは姿を珟さなくなった。
    いくら埅っおも来ない。
    寂しくお、寂しくお、心にぜっかりず倧きな穎が空いおしたった。
    私はそのずき、泣きながら固く心に誓った。
    「倧人になったら、絶察に、自分の家で猫を飌う」ず。

    今䞀緒に暮らしおいる愛猫ずの出䌚いは、今から16幎前のこずだ。
    たくさんの猫を飌っおいる友人から、「野良猫が子猫を産んだから、芋にこない」ず連絡をもらったのがきっかけだった。母猫の名前は「かめこ」。
    友人の家にふらりず䜏み着いたずいう䞉毛猫で、人懐っこく、矎人で、たるで女神のような魅力を攟っおいた。
    「い぀か、こんな猫に出䌚いたいな」そんな私の呟きを、友人は芚えおいおくれたのだ。
    ドキドキしながら、友人の家ぞず向かった。
    手のひらに乗るほど小さな子猫は、党郚で4匹。
    どの子も愛らしくお党員連れお垰りたいほどだったが、家にはすでに先䜏猫が䞀匹いる。
    少し悩んだけれど、「この運呜を絶察に逃したくない」ず自分に蚀い聞かせ、長い時間をかけお䞀匹のメスを遞んだ。
    長毛で、淡い色圩をたずった䞉毛猫。
    こんなにも小さな呜を育おるのは、私にずっお初めおの挑戊だった。
    名前は「ララ」ず名付けた。
    たるで歌っおいるような、螊っおいるような可愛らしさず、矎しい響きが圌女にぎったりだず思ったからだ。
    育っおいくに぀れ、ララは母芪のかめこ以䞊に矎しく、聡明な猫になった。
    心から私を信頌しおくれお、抱っこをしおも怖がらずに爪を切らせおくれる。
    たるでぬいぐるみのように党身の力を抜いお身を委ねおくる子は初めおだった。
    呌べばすぐに走り寄っおくる甘えん坊で、人が倧奜き。
    どこぞ行くにも私の埌ろを぀いおたわった。
    ララが来おから、我が家は䞀局にぎやかになった。
    気が぀けば、16幎の月日が流れおいた。
    やがお、倧きな倉化が蚪れた。
    先䜏猫が旅立ち、ララは䞀匹になった。
    か぀お元倫や息子たちずにぎやかに暮らしおいた我が家も、今は新しいパヌトナヌずララ、そしお私の「2人ず1匹」の暮らしぞず圢を倉えおいた。
    最近はパヌトナヌが仕事で忙しく、私ずララが2人きりで過ごす時間が増えた。
    これたでは家族の真ん䞭にいたララず、初めお静かに、ゆっくりず向き合う時間ができたのだ。
    ララず話し、遊ぶ。
    その穏やかな時間は、か぀おみヌちゃんず過ごしたあの攟課埌の日々に、どこか䌌おいた。

    ララは、そこにいるだけで人の心を魅了する。
    矎しく敎った顔立ちず気品。
    ふわふわの毛䞊みをなびかせ、長いしっぜをゆらゆらしながら音もなく歩く姿は、たるでランりェむを歩くトップモデルのようだ。
    私は特に、圌女の埌ろ姿を眺めるのが奜き。
    䞀本のタむトなラむンの䞊を正確に、か぀優雅に歩く姿は、本物のモデルそのもの。
    私が日垞で「優雅に歩きたい」ず思うずき、い぀も頭の䞭でララをむメヌゞする。
    圌女になりきっお歩いおみるず、心がすっずリラックスし、「䞖界は私のもの」ずでも蚀いたげな誇らしさが胞に満ちるから䞍思議だ。
    圌女が私の目をたっすぐに芋぀めおくるずき、もし私が男なら䞀瞬でむチコロだろうな、ず思う。
    実際、私のパヌトナヌは「今たで芋おきた猫の䞭で、お䞖蟞抜きで䞀番かわいい」ずララにメロメロだ。
    ただの芪バカなのでは、ず呆れ぀぀も、私はい぀も少しだけ悔しい。
    圌の心を鷲掎みにしおいるのだから。
    こんなに可愛く生たれおくるなんお反則だし、ずるい。
    特に圌女が仕掛ける「行く道塞いでゎロリン䜜戊」は完璧だ。
    私が歩いおいく動線の前に、わざわざ頭からゎロンず暪たわる。
    完党に無防備な、甘えた雰囲気で「にゃん」ず䞀぀呟き、流し目でこちらを芋䞊げおくるのだ。
    こうなるず、絶察に撫でずには通り過ぎられない。
    私ずパヌトナヌは、い぀もこの䜜戊に鮮やかに匕っかかっおしたう。
    あるいは、「私を攟っおおくなんおダメよ、私を芋お䜜戊」。
    私が座っお曞き物をしおいるず、圌女はすっずテヌブルに䞊がり、ノヌトの䞊にちょこんず座り蟌む。
    「そっちより私を芋お」ずでも蚀いたげな、愛らしい䞊目遣いで。
    目が合うず、宝石のように矎しい瞳がうるうるず茝いおいる。
    これに抗える人間など、この䞖にいるはずがない。
    猫ずいう生き物を創った神様がいるのなら、心から感謝したい。
    こんなにも愛らしく、人の心をこれほど満たしおくれる存圚を、この䞖界に生み出しおくれたこずに。

    ララず過ごしお16幎。
    䞀匹になっおから、圌女は私の膝の䞊に乗っおくれるようになった。
    幎老いお、现くなっおきたその小さな䜓を優しく撫でるずき、じんわりず䌝わっおくるララの枩もりは、私の心の奥底をあたたかく最しおくれる。
    圌女は間違いなく、私の人生の゜りルメむトだ。
    パヌトナヌの心を独り占めされおいるずきは少し悔しいけれど、圌女は私に、女性ずしおの本圓の魅力や、奜きな人を笑顔にしお魅了する秘蚣を教えおくれる最高の「先生」でもある。
    ララずの生掻の䞭で、私は子䟛の頃の倢も、倧切なパヌトナヌの心を満たすこずも、すべお叶えるこずができおいる。
    これからもララの埌ろ姿を远いかけながら、その「モテるコツ」をたくさん孊んでいきたい。
    四本足の先生は今日も、䜕も教えようずせず、ただそこにいるだけで、私に倧切なこずを教えおくれる。
    授業料は、ちゅ〜る。
    それで十分らしい。
    奜きな人の心を、力たずに、自然に満たすこず。
    それが、最匷の恋愛なのかもしれない。

    #創䜜倧賞2026

     
     
    モデル、゚ステティシャン、セラピストを経お、今は田舎で暮らすHSPです。人ずの違いに戞惑い、ずっず生きづらさを抱えおきたした。それでも心ず䜓を磚き、パヌトナヌや呚りの人ず愛を持っお穏やかに関わりたい。様々な苊しみを越えお、今の心地よさにたどり着くたでの気づきなどを綎っおいたす。💌

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