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フィンドホヌンぞの垰還

    「西掋のスピリットね。あなたの魂はフィンドホヌンに垰るの。」

    ある日、突然そう蚀われた。

    フィンドホヌン聞いたこずもない堎所だった。

    調べおみるず、寒い土地なのに巚倧な野菜が育぀堎所ずいうこずで、昔話題になったこずがあるらしい。倩䜿や劖粟がいる堎所ずのこず。

    行っおみたい。地図を芋た。めちゃめちゃ遠い。むギリスの北、スコットランドにあった。ネットで行き方を怜玢したら、日本から通蚳付きの団䜓ツアヌがあるみたい。それで行くこずにした。

    いざ出発
    たずはセントレアから矜田空枯ぞ向かう。
    セントレアで同じスヌツケヌスを持っおいたおばさんから話しかけられた。矜田に到着し、先ほどのおばさんがたた話しかけおきたから、䞀緒にバスに乗った。座垭はいっぱいだったから、私たちは座れずに立ったたた乗るこずになった。

    ふず車内で前に目をやるず、座っおいる女性の頭の䞊にバッタが乗っおいた

    さっきからおばさんが話しかけおきおいたけど、私は䞊の空になっおいた。バッタが自分の方に飛んできたらむダなので、ずっず芋匵っおおかなければならなかったからだ。

    バッタは女性の頭䞊で、たるでスロヌモヌションの映像のように、ゆっくり、ゆっくりず回転しおいた。バッタず目があったずき、なぜ回転しおいるのかがわかった。そのバッタは片足しかなかったから、うたく飛べずにその堎で回るしかなかったのだ。自分の方には飛んでこないこずがわかり、ほっずした。そんなこんなで移動は続く。

    バスから降りお゚スカレヌタヌで䞊がっおいった。バッタのこずをおばさんに蚀おうず思い、念のため、あの女性が近くにいないかキョロキョロ確認した。そしたら、なんずすぐ䞋から゚スカレヌタヌで䞊がっおきおいるずころだった。バッタも䞀緒に䞊がっおくる。女性はただ頭にバッタを乗せたたただったからだ。

    セントレアからのおばさんずもそこでお別れ。だから誰にもバッタのこず蚀えずじたい。あの女性は荷物怜査のずきに「バッタは眮いおいっおください」ずか蚀われたのかななどず思いながら、1人集合堎所ぞ向かった。

    飛行機の乗り堎で埅っおいたけど、他の人たちずなかなか䌚えずに時間ばかりが過ぎおいった。ずっず埅っおいたら、同じツアヌの人らしき集団がやっおきお怅子に座った。1人にぎやかな感じの人がいたので、あの人が添乗員の山田さんかなず思い぀぀、少し離れたずころから芳察。メヌルを送ったけど反応しないから違ったみたい。

    結局、電話をしおみたら、山田さんはひたすら歩いお私を探しおいたらしい。私ず䌚ったこずないのに。しかも私は服装ずかも䌝えおないのに。もちろん名札も付けおいない。どうやっお芋぀けようずしおいたのかな。でも必死に探しおくれおいたみたいだから、きっずいい人。

    時間がなかったので、ずりあえず挚拶だけしお、他の人たちずは次の経由地であるフランクフルト空枯で察面するこずになった。

    ご飯食べたり寝たり映画芋たりで、フランクフルトぞ到着。

    ツアヌの人たちは結構いた。20人くらいかな。芪子・倫婊・友達同士で参加しおいる人もいたが、ほずんどが1人参加の人だった。

    山田さんが、私ずホテルで同郚屋になるかすみちゃんを玹介しおくれた。私の1぀䞋で、このツアヌの最幎少だった。2人で空枯をブラブラ歩いお買い物したり、゜ヌセヌゞ売りの兄ちゃんに「゜ヌセヌゞ安くしお」ず絡んだりしお時間を぀ぶした。

    お次は、いよいよスコットランドのアバディヌン空枯。

    アバディヌン空枯には到着したけど、目指すフィンドホヌンはただただ遠い。その日は空枯近くのホテルで䞀泊。朝4時頃に起きたから、本圓に長い1日だった。

    翌朝はホテルで朝食をずり、その埌はバスに乗っお移動。フィンドホヌンぞの道のりはただただ続く。

    『ハリヌ・ポッタヌ』のような颚景から『ロヌド・オブ・ザ・リング』のような颚景ぞず倉わっおいき、お昌頃に、やっず到着した。

    自然ず調和しながら、䞖界䞭から集たった人たちず䞀緒に暮らし、孊び合うための1週間がここから始たる。

    珟地に着くず、誰がどの郚屋になるか名前を呌ばれた。私は4人郚屋。道䞭䞀緒だったかすみちゃんずは別の郚屋になっおしたった。同郚屋の私以倖の3人はさっそく打ち解けおいるようだ。

    ここで私の人芋知りが発動。「どうしよう 」ず思い぀぀、お昌ご飯を食べ終わったので、ひずたず1人で郚屋ぞ行っおみるこずにした。

    ずころが、ドアが開かない。
    鍵っお誰が持っおいるんだろう。たた食事スペヌスぞ戻っお、同じ郚屋の人を探し、鍵のこずを聞いおみた。

    するず、「鍵はないよ」ず蚀われた。
    「盗む人なんおいないから」ずのこず。぀たり、最初から鍵はかかっおいなかったのだ。

    先ほど開かなかったのは、単にドアの建お぀けが悪くお匕っかかっおいただけか、私の力が足りなかっただけのようだった。たた郚屋ぞ戻っお、さっきより力を入れおドアを抌しおみたら、すんなり開いた。

    ベッドには英単語が曞かれたカヌドが眮いおあった。私のカヌドには『delight』ず曞かれおいた。『倧きな喜び』だなんお芋ただけで喜んでしたった

    その埌はみんなで倖ぞ行っお、呚りをぶらぶら散策タむム。

    朚からブランコがぶら䞋がっおいたので、ハむゞの気分でこぎこぎしおみた。写真を撮っおもらい埌で芋おみたら、「ブランコがそんなに嬉しいんかい」ず思うような、ニカッずした笑顔の自分が写っおいた。

    倩気が良くお、きれいな青空だった。花もたくさん咲いおいた。いろんな花、芋たこずもない花。
    䞭には裞足になっお歩いおいる人もいたけれど、私は埌で足を掗うのが面倒だから靎のたた歩いた。

    花のあるずころには、劖粟がいるかもしれない。フィンドホヌンたで来たからには、劖粟を芋お垰りたいなぁず思っおいた。
    花は至るずころに咲いおいるのだが、たずは花がたくさんあるずころぞず向かった。

    たくさん咲いおいる花の䞭で、氎色の花ずピンクの花が䞊んで咲いおいるのを芋぀けた。どちらも私の奜きな色だ。
    私はその2぀だけをじっず芋お、思わず小さな声で「かわいい」ず぀ぶやいた。

    そしたら、その2぀がたるでタむミングを合わせたかのように同時にぺこりずお蟞儀をした。挫才垫が挫才終わりに頭を䞋げる時の動き。「もうええわ」でも「やめさせおもらうわ」でもなく「どうもありがずう」だ 声が聞こえたわけではないけれど、そう感じた。

    ピンポむントでそこにだけ颚が吹くのも䞍思議だ。今の、なんだったんだろう
    そう思い、近くにいた人に「今、かわいいっお蚀ったら花がお蟞儀した」ず、぀い口にしおしたった。

    その人はお蟞儀したずころを芋おいなかったけれど、吊定するわけでもなく、埮笑みながら「うんうん」ずうなずいおくれた。

    そうしお私の話を優しく受け止めおくれたのが、同じ郚屋のむっちゃんだ。
    のちに「私、劖粟芋たかも」ず蚀ったり、朚ず䌚話したりず、なかなか個性的なキャラクタヌだった。

    郚屋に戻っおから、むっちゃんが持参した宇宙の星の名前が曞いおあるオラクルカヌドを芋せおもらった。私にも匕いおくれたのだが、出たのはオリオンずシリりス。

    この人なんだか宇宙人ぜいなず思っおいるず、むっちゃんは「私はオリオン倧戊の蚘憶があるから『スタヌ・りォヌズ』が芳れない。『スタヌ・りォヌズ』は実話だ」などず蚀い出した。

    私は『スタヌ・りォヌズ』を芳たこずがないので、「ぞ〜」ずしか思わなかった。

    そんな、あんたり人間っぜくない雰囲気だったので、垞識人が苊手な私にずっおは、かえっお芪しみやすかった。

    最初は人芋知りで緊匵したけれど、同じ郚屋の人たちが優しくお、初日からストレスなく過ごすこずができた。䞍思議な出䌚いず同居人たちに囲たれお、明日からは䞀䜓どんな日々が始たるのだろう。

    さお、これから1週間、ゲヌム、ダンス、瞑想、『ラブむンアクションおしごず』、自然散策などなど、盛りだくさんなスケゞュヌルが始たる。

    ここでの食事は野菜䞭心で、飲み物は氎のほかに、ハヌブティヌなどが垞時甚意されおいた。私は葉っぱばっかりじゃん、だったらピ゚トロ持っおくればよかったず思ったのだが、呚りの人たちは口々に「おいしいね、玠材の味がするね。」ず喜んで食べおいた。私もうなずいお『ピ゚トロ』ずいう蚀葉も䞀緒にもぐもぐしお飲み蟌んだ。

    たずは、みんなで集たっお、自己玹介をするのだが、名前のほかに、なぜここに来たかを説明するように蚀われた。

    聞いおいるず、倧きな病気をしたずいう方が倚いように感じた。たた療逊䞭の方もいた。フィンドホヌンは自然がいっぱいで䜓に良さそうな堎所なのかなず思った。闘病ずいう蚀葉ではなく、病気に感謝ず衚珟しおいる方が倚いのが印象的だった。

    そんな䞭、私は「チャネリングであなたの魂はフィンドホヌンに垰るのよ、ず蚀われたので来たした」ずいう少々浮いた自己玹介になっおしたった。来た理由がそんな人は他に誰もいなかった。

    その埌みんなで、珟地の人にダンスやゲヌムを教えおもらったりしお楜しんだ。

    教えおくれる人が倉わるたびに自己玹介をするよう促された。私は意味䞍明な来た理由を䜕回か繰り返すこずになり気たずかった。埌で気づいたのだが、気にする必芁はなかったようだ。人数が倚いので自己玹介の内容どころか、名前すら芚えられない人の方が倚かった。

    ホヌルの壁にはナニコヌンの矎しい絵が食っおある。"findhorn"の名前の由来は"find horn"で、この"horn"はナニコヌンの角だず珟地の方が教えおくれた。この地域で昔ナニコヌンの角を探しおいたずいう話だった。本圓にナニコヌンがいたのかもっお思わせおくれるような゚ピ゜ヌドだ。

    いろんなゲヌムをしたが、これはその䞭のひず぀。2人1組になり、1人が動き、もう1人は鏡ずなり、盞手の動きをマネする。私のペアはむっちゃんだった。音はなしでマネをするのだが、私は途䞭から笑けおきおしたった。声なし笑いで䜓が小刻みに震えおしたった。それをむっちゃんがマネするから、䜙蚈に笑けおきお䞀生懞呜こらえおいたら涙が出おきおしたった。

    私たちは隅っこでやっおいたのだが振り返っお他の人たちを芋るず、みんなすごく真面目に取り組んでいお、笑っおいるのは私たちだけだった。

    他の人ず別のこずをやるずきも、私は䜕床か笑けおきおこらえおいた。他の人の䞭には特に感情はないけど、泣けおきおしたうず蚀っお泣いおいる人もいた。

    ちなみに日本にいお、特に職堎などでは、ほずんど笑っおいない気がする。だから私は、笑けおくるのは、この土地に倉な葉っぱずか生えおいるのではないか、もしくは笑っおしたうキノコがあるんじゃないかずさえ思った。もちろん、そんなこずはないのだが。

    埌で他の人が蚀っおいたけど、どうやらフィンドホヌンでは今たで抑えおいたものが出おきおしたったりするらしい。私は小さい頃、笑いすぎるずぜんそくの発䜜が出おしたうので、母から笑いすぎないようにず、たびたび泚意されるこずがあった。圓時の私は、志村けんが倧奜きで芋るだけで笑けおくるほどだった。きっずあの時、母に泚意されお、笑うのを我慢した志村けんが今出おきおしたったのかなぁず感慚深かった。

    聞いた話によるず、過去には怒りが出おきおしたい、険悪なムヌドで倧倉なグルヌプもあったそうだ。私たちのグルヌプは平和でよかった。

    フィンドホヌンずいえば『ラブむンアクション』ずいうおしごず䜓隓がある。おしごずずいっおもお絊料がもらえるわけではない。奉仕掻動なのだ。なにをするかはカヌドを匕いお決める。私はキッチンのカヌドだった。ペンキ塗りがやりたかったんだけど。キッチンはむっちゃんず䞀緒だった。ご瞁があるようだ。

    『ラブむンアクション』のずきは通蚳なしで倖囜人の方たちず䞀緒にはたらく。マむクずかキャシヌずか芚えやすい名前ならいいけど、どこの囜かわかんないような倉わった名前の人もいた。たずは円になっお手を぀なぎ、1人ず぀今日の気分を話す。最埌に隣の手をぎゅっず握る。その力が䞀呚しおから仕事が始たる。みんなの気分をあらかじめわかっおいるず仕事がやりやすい。テンション䜎めな人がいれば他の人がカバヌすればいいし、手を぀なぐこずで、みんなが1぀になった感じがするのでいいず思った。

    巚倧な野菜を切ったり、ちぎったり。もう倧きすぎおちぎっおも倧きいたただったりするけど、面倒くさいのでそのたたにしたり、だんだん倧雑把になっおいく。そしお気づいたら、い぀の間にか掗い物係になっおいた。戊力倖通告っおこんな気分か。いやな気分。もう少し長い目で芋おほしかったな。ずは蚀え、仕切る人も滞圚者なので、別の日には別の人になったりする。

    1人芚えやすい名前の人がいた。ピヌタヌ。やるこずがよくわかんないずきは、ずりあえず倧きな声でピヌタヌず蚀った。なんでも解決しおくれる呪文、ピヌタヌ。ピヌタヌを唱えるずピヌタヌがなんずかしおくれた。

    1床カリフラワヌをぐりぐり切っおいるずきに虫が登堎。ギャヌず蚀っおひるんでしたったが、隣にいた女の子がさっず取っおくれた。蚀葉がよくわからなくおも助け合い。

    歌いながら、螊りながら料理を䜜る陜気な人もいたりしお、なんやかんやで最終的にはキッチンも楜しかったなず思った。

    フィンドホヌンに぀いお、珟地の人がいろいろ説明しおくれる日。みんなでゟロゟロ。
    歩いおいるずきに、みんながざわ぀いた時があった。「マリオンさん」ず蚀っおいる。マリオンさんずは、フラワヌ゚ッセンスを䜜っおいる人だそうだ。フラワヌ゚ッセンスっおなにっお思った。フィンドホヌンのフラワヌ゚ッセンスは有名らしい。小さな小瓶に氎が入っおいお、その氎は花の波動を転写したものずのこず。

    近くのフェニックスずいう小さなお店で、私もどさくさに玛れお買っおみた。謎の小瓶。なかなかいいアむテムを入手した気分。

    滞圚䞭、自然の䞭を散策する時間もあった。1人で過ごす森の䞭。みんなで行っお、しゃべらずに1人1人奜きな堎所を芋぀けおゆっくりする時間。川は茶色かった。りむスキヌに䜿われる氎だそうだ。泥の色で氎が茶色になっおいるのではなく、岩が茶色いから氎も茶色に芋えるだけで、実際觊っおみるず氎は透明で柄んでいた。

    同郚屋の人たちずも自然散策をした。ず〜っずず〜っず歩いお行くず銬がいたり、池にアヒルがいたり。アヒルの䞭にカツラを぀けおいるように芋えるアヒルがいお、みんなで笑った。そのたた歩いお行くず海が出おきた。倧きな颚車もあった。歩いおいるずい぀も黄色い花が咲いおいお、甘くおいい銙りが挂っおいた。この黄色い花がゎヌス。この銙りをかぐず、ずっおもいい気分になる。6月に行ったのだが、咲く時期が少しずれおいたらしい。本来はもう少し早い時期に咲いお6月頃には咲いおいないそうだ。ゎヌスはフラワヌ゚ッセンスの䞭にもある花。きっず滞圚䞭たくさんの元気や陜気さを䞎えおくれおいたんじゃないかな。

    これは終盀の出来事。郚屋でみんなで円圢に座っお話すずき、順番に名前を蚀っおいった。日本人女性の名前はミで終わる名前が倚い。たたたたミで終わる名前が䜕人か続いたあず、私のずなりにいたファシリテヌタヌのむネカが、぀られおむネキず蚀っおいた。通蚳さんが驚いお2床芋したが、むネカはずがけおいた。そしおそのたたスルヌした。私はスルヌできなかった。し〜んずしおいるのに笑けおきおしたった。し〜んずしおいるから笑けおくるのかもしれない。たた1人で肩を震わす矜目になっおしたった。

    なかなか感動的な話をしおいる人もいるのに。ハマっおしたった。そうだ、いいこず考えた メモを取っおいるフリをしおごたかすこずにした。慌おおメモ垳を開くず、どのペヌゞをめくっおも右䞋に「笑」の文字が曞いおある。文字も笑かそうずしおいるような気がしおきた。目を぀ぶっお息を敎えお、なんずかやり過ごした。メモ垳は行く前に100均で適圓に買ったものだ。よく芋るずペヌゞの䞋には「GANBARO」っお曞いおあった。

    むネカが背䞭をさすっおくれおいたのだが、なんず私が泣いおいるず思っおいたらしい。䌚が終わっお私が笑っおいたこずに気づいたみたい。通蚳さんもむネキのこずやっぱり気になっおいたみたい。

    その埌から円圢になるず笑いのスむッチが入るようになっおしたった。最埌の円圢は手を぀ないでいるずきに笑けおきおしたったので、少し䞡サむドに感染しおしたった。なんずか食い止めおくれたので笑いのりェヌブが1呚するこずはなかった。

    最埌の日は目を぀ぶったら、すごく眩しくお目を開けた。郚屋は暗くお倖も曇っおいた。たた目を閉じるず眩しくお、逆じゃんず思っお、ひずりで目をパチパチした。ちょっず䞍思議だった。

    ずいうこずで、結局私は最埌たで劖粟を芋るこずはできなかった。この旅の䞍思議倧賞は『矜田のバッタ女』だず思った。フィンドホヌンじゃないけど、日本での出来事だけど。

    ずころが、ここで終わりじゃなかった。

    盎埌の話ではないのだけれど、実は日本に垰っおから自分の郚屋で䞍思議な䜓隓をした。

    寝おいる時に誰かがやっおきお、私にハグをした。

    その瞬間、心がほぐれるような、なんずも蚀えない感芚がしお、私は「芋たい」ず思っおしたった。

    目を開けたら、チカチカしお倩井が芋えただけだった。

    なんだったんだろう⁉ たあいいや、たた痎挢オバケかなんかだろうず思っおそのたた寝た。ちなみに痎挢オバケずは、寝おいるずきに䜓を觊っおくる存圚に私が勝手に぀けた名前である。

    朝になっお、その日が3月11日だったずいうこずもあり、亡くなった人なのかな でも東日本には芪戚などもいないし、なんだろう
    あずは、䜓栌があたりにもがっしりしおいたので倖囜の方かななんお思ったりし぀぀、答えが出るわけもなく。

    それからしばらくしお、ヒヌリングを受けに行った。そのヒヌラヌは子䟛の頃からいろいろ芋える方だったので、䟋の䞍思議䜓隓を話しおみた。その時は「芋おないからわかんない」ず蚀われたが、セッション埌に「さっきのわかったよ。今来おるから、ドワヌフが来おるよ。」ず蚀われた。

    思えば、フィンドホヌンで同郚屋だった方に、䌚っおすぐに、「みずきちゃんお、なんか癜雪姫みたいだね」ず謎の発蚀をされた。ちなみに癜雪姫の呚りにいる小人がドワヌフなのだ。

    このハグ䜓隓の前に私は『ホビット』ずいう映画をテレビで芳おいた。䞉郚䜜なのだが、スケゞュヌル垳にわざわざ『ホビット1』ずか曞いおいる自分に、なんで映画を芳に行ったわけでもないのに、スケゞュヌルに曞いおいるんだろうず違和感があった。

    ちなみに、映画タむトルは『ホビット』だが、ドワヌフたちが掻躍するお話なのだ。

    いろいろ点ず点が結び぀いおいった。こじ぀けかもしれないが。

    そしお、その日の垰り電車に乗るず、おばさんが怅子取りゲヌムのように向かっおきた。座りたかったわけではなかったけど、あたりの勢いに私も慌おお座っおしたった。

    気たずいず思い぀぀、座った角床から、ふず顔を䞊げるず吊り広告に『あいしおるぜ』の文字が目に入った。その広告は正面から芋たら『ふれあいしおるぜ』なのだが、この角床だず『あいしおるぜ』に芋えるのだ。

    私は「ありがずう、わかったよ」ず心の䞭で䌝えた。

    それ以来、亀流ずいうか、存圚を感じるこずはなくなっおしたった 。

    正盎、はるばる遠い遠いフィンドホヌンたで䞍思議なこずを远い求めお旅立ったのに、「家におったんかい」ず思っおしたった。

    でも、もしかしたらフィンドホヌンぞ行ったから、぀ながったのかもしれない。

    本圓にドワヌフなのかどうかもわからないし、蚌明もできない。

    でも、私の䞭では心がほっこりする玠敵な思い出になったこずに違いはない。

    あの旅から10幎以䞊が経過しおいる。

    地球に䜏んでいるのは、人間だけじゃない。

    ただ気づいおいないだけで、私たちはいろんな仲間たちず、この星を共有しおいるのかもしれない。

    本圓のずころは、今でもわからない。

    でも、あの旅以来、䞖界を芋る目は少し倉わった。

    花を芋お「かわいい」ず぀ぶやけば、お蟞儀をしおくれるような気がしたり。

    誰かに抱きしめられたような枩もりを、今でも倧切な思い出ずしお芚えおいたり。

    目の前のこずで苊しくなったずき、ほんの少しだけ違う芖点で䞖界を芋おみる。

    するず、今たで芋えなかったものが芋えおくるこずがある。

    遠い遠いフィンドホヌンたで、䞍思議なものを探しに行った私だけれど、

    䞍思議の入り口は、案倖ずっず身近なずころにあるのかもしれない。


     
     
    い぀の間にか40代 いただに地球に慣れおいたせん

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