
ちっぽけな〇〇⑨
「ちっぽけだなぁ」
そう投げ捨てたのは頭上に広がる圧倒的な存在に
包み込まれたかのような感覚に陥ったからだ。

あの場所だったから、あの瞬間だったから
普段から変わらず、常に頭上にある空が息を呑む程に美しく
そして唯一の存在の空の下では自分はいかに
「ちっぽけな」存在なのかと考えたのだろう。
世界中どこからでも上を見上げれば空があるはずだし、世界中の誰でも空の存在を認知しているはずだ。
そんな空からしたら私は「ちっぽけ」で
そんなちっぽけな存在の私は日々ちっぽけな悩みや不安に囚われている。
悩みなんて後になれば覚えてもいないほどちっぽけなものがほとんどだ。
それよりも日々のちっぽけな当たり前の幸せに感謝して生きていた方が幾らか人生が楽しく豊かなものになるはずだ。
ちっぽけな私のちっぽけな選択の日々の積み重ねが「ちっぽけな自分」の人生を作り上げる。
了