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Photo bysoeji

【連載長編ミステリ】 「雪の地図の終端(仮題)」25

  • 割引あり

「雪の地図の終端」あらすじ

早春の深山温泉スキー場を突然の地震が襲い、ゲレンデは混乱に沈む。それは地下で進行していた火山活動の前兆にすぎなかった。中腹のロッジには、店主と店員・スキーヤー・ボーダー・地元住民など二十代から八十代までの二十一人が避難し、ひとまず身を寄せ合う。しかし直後に大噴火が発生し、ロッジは電気だけを残して完全に孤立する。固定電話も携帯電話も使えなくなる。外界との連絡は断たれ、救助の見込みも立たない極限状況の中で、不可解な死がひとり、またひとりと続いていく。事故か、自殺か、あるいは他殺なのか。なぜ死は連鎖するのか。恐怖と疑念が人々を蝕み、宗教・科学・心理が交錯する閉ざされた空間で、退任化学教授斎間礼子は静かに推理し、やがて“この連鎖の意味”に辿り着く。

草津温泉日記 2026年7月8日 (2)

愈々、最終回です。書き始める前に、登場人物の背景をこねくり回しました。本文中にはありませんが、出身地・名字の意味・着ているウエアやスキー板のブランドまで決めていて。

結果、書き始めると、登場人物たちは自由に動き出しました。私は記録者にすぎない。そんな感覚。

次の小説の、構想もあります。よろしくお願いします。

エピローグ

1 斎間礼子

あの救助の日から約4ヶ月。斎間礼子はマンションの部屋を掃除していた。息子以外の泊り客を迎えるのは始めてだ。そこここに、本の山があるが、今日の訪問客は気にしないどころか、喜ぶ可能性さえある。ご馳走を出すつもりはない。近くのレストランを予約した。片付け終わって、掃除機を稼働し始めたとき、エントランスからの呼び出し音が鳴った。

 
 
 

MIZUHO

 
 
1962年生まれ慶應義塾大学理工大学院修了。理系の思考術と年間500冊以上の読書で鍛えた構造読解を武器に、分野を問わず“世界の読み替え”に挑み続ける文筆者。歴史研究家。既存の固定した仮説を、綿密に検討し続ける。

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