メインコンテンツへスキップ
見出し画像

この宇宙で、生きている

    まわりはいつも眩しすぎて、直視できない。
    みんな楽しそうに笑っているのに、私だけが、そこにいないような感覚。
    どれだけ笑顔をつくっても、心だけが取り残される。

    「どうせ私なんて」
    何度も喉元まで出かかったその言葉を、ぐっと飲み込む。

    誰にも見せたくなくて、
    でも、本当は気づいてほしくて。

    胸の奥で凍った声は、やがて痛みに変わっていった。

    本当の気持ちは、いつも迷子になる。
    伝えたいのに、うまく言葉にならない。
    言えないまま、誰にも届かないまま、私はまた黙り込む。

    誰かと一緒にいても、心はずっと、ひとりぼっちだった。

    その孤独は、真空の宇宙みたいだ。
    音もなく、空気もなく、感情の破片が静かに漂っている。
    ここでは、私の涙さえ音を立てない。

    だけど——
    それでも、私の中には、たしかに何かがある。
    誰にも気づかれない場所で、
    名前のない光が、今も確かに息をしている。

    いつか誰かに届くことを願って。
    今日も私は、この宇宙で、生きている。


     
     

    miyu

     
     
    精神科勤務13年|元保育士|障害児支援にも従事|メンタル総合心理士 勉強中 現場と日常で積み重ねてきた経験をもとに、“揺れる心”を言葉として整理しています。 生きづらさを抱える人に届くエッセイ・短編を執筆中。 アドバイスやご相談、お気軽にお待ちしています。

    あなたへのおすすめ