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遠い記憶 第一話

    宮島廣子

    東の道路と、南の道路の角の家。

    両面に面した窓、

    その脇に無数のタバコが並ぶ、

    窓の外には、人が行き来する。

    六畳ほどの、部屋だったろうか

    真ん中には、おこた。

    その奥にも、六畳ほどの座敷、

    その間に、玄関 おこたの北側に台所と土間

    その北側に、五右衛門風呂。

    祖母が、ほら食べんねと、食パンを焼いて

    マーガリンに砂糖をまぶし、塗ってくれた。

    祖父は、優しく目を細めていた。

    ただ、

    父と言う人の姿は無かった。

    母と言う人の顔も無かった。

    それが、私の記憶の始まりである。

     
     
     
    15歳で両親が離婚、父の酒乱と、母との確執、宮崎から名古屋へ 今は結婚して40年。自然の大好きなシニアです。 これまでの自分史と経験から得たドラマ、天然の私が日々感じたコラムなど、自分史、遠い記憶は、二十六話より有料とさせ て頂いております。 2021.2.12より、note開始

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