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Photo bynanaman

ブルートレインに乗って青森へ

    まどか

    今はもう無いけど、

    昔ブルートレインって言う寝台特急があった。


    今から40年以上前、

    20代の頃、友達2人と東北旅行をした。


    夕方に大阪を出て、京都から湖西線を経て日本海へ出て海岸沿いを走り、翌日の朝に青森に着くルート。


    1度は乗ってみたいと思っていた寝台特急、楽しみだ。


    2段ベッドが並んだ部屋。

    非日常な感じがたまらない。


    ベッドは意外に広さがあり、寝心地は悪くはなかったけど、ずっと揺れているのでそんなにぐっすりは眠れない。


    電車なんだから当たり前だね。


    夜中はノンストップだと思っていたら違ったようで、何度か停車して、乗り降りする人もいたのが意外だった。


    翌朝早く終点の青森に到着。


    近くの食堂で朝ごはんを食べていたら、となりのテーブルにいたお爺さんに話しかけられた。


    人の良さそうなおじいさんがニコニコして話しているのに、


    何を言われているのかが全くわからない。


    何度か聞き返したけど、やっぱりわからない。


    それも一言も。


    ここ、日本だよね?


    おじいさん、見るからに日本人なんだけど…


    困惑していたら、

    サラリーマン風の男性に

    「どこから来られたんですかって聞いておられますよ」と言われた。


    この時はこの男性がヒーローに見えた。


    その後はこの男性が通訳になって、標準語と、私らの関西弁と、おじいさんの津軽弁との不思議な対話になった。


    あの時の男性は、仕事で青森に来ていたんだろうか。


    とてもきれいな標準語を話していたけど、青森出身だったんだろうか。


    もっと話せば良かったな。

    でもたぶん次の予定があったからゆっくりはできなかったんだ。


    今思えば、あれはかなり難易度の高い津軽弁だったのだろう。


    津軽弁はフランス語レベルの発音で、関西人の私達が聞き取れなくて当たり前なのだと後になって知った。


    おかげで、40年経った今でも

    こうやって鮮明に覚えている。

    忘れられない思い出だ。



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    窓のそばで暮らしながら、日々の小さな出来事や気持ちの揺れを記録しています。静かな時間の中で見えるものを、少しずつ言葉にしています。【小説:孤独はたのしい】連載中📚

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