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たまには携帯ゲーム機の話を ワンダースワンクリスタルIPS化にチャレンジ

…まあ、タイトル通りなんですけど、今回は携帯ゲーム機「ワンダースワン」の話です。
始まりはテレビで放映された「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」を見ていて、アスカが携帯ゲーム機で遊んでるシーンがありまして、

この赤色のゲーム画面。明らかにワンダースワンのあのゲーム
そう、グンペイですよね?(写真はグンペイEX)

それを見て「あー、そういやウチにもあったなぁ」くらいの軽い気持ちで押し入れをガサゴソしたら、出てきました!「ワンダースワンカラー」と「ワンダースワンクリスタル」。

ワンダースワンシリーズをご存知ない方に簡単に説明しますと、当時バンダイが任天堂からリリースされた携帯ゲーム機「ゲームボーイ」に肩を並べるかのように対抗馬として出してきた携帯ゲーム機で全部で3種類あり、モノクロ画面の初代ワンダースワン、カラー化したワンダースワンカラー、更に画面を反射型TFTパネルを採用してキレイになったワンダースワンクリスタルで、制作には元任天堂の横井軍平氏も関わっていたようです。

さて、件のワンダースワンでいちばん好きだったゲームがエヴァにも登場したグンペイ(劇中では説明がないけど恐らく)です。
久しぶりに遊んでみたら、やはり面白くてハマり、そこから火がついてしまい久しぶりに携帯ゲーム機をいじり始めました。

いちばん最初、ワンダースワンクリスタルで遊んでいた時に寝転がって遊ぼうとしたら、画面が暗くてとても遊べる状態ではありませんでした。今の携帯ゲーム機と違って、バックライトがないし、そもそもスワンクリスタルは光に画面を反射させると見えるという仕様なので、寝転がって遊ぶには不向きでした。

「グンペイを寝転がって遊びたい!」
そんな気持ちが沸々と湧いてきました。

そこでちょっと調べてみたら…ありました!
「IPS液晶化」という技術が。
メチャクチャ簡単にざっくり言うと、液晶パネルをバックライト付きのものに変更するというものです。自分が知らなかっただけで、数年以上前からポピュラーな手法でした。

スワンクリスタルをIPS液晶化するためのキット。液晶パネル、制御基板、それらをつなぐためのフラットケーブルなどが入ってました。

初めてアリエクスプレスという海外サイトを利用することになりました。

正直、少々不安もありましたが、かつてはiMacの改造のために海外サイトからパーツを購入したこともあるので、怪しいサイトじゃなければ大丈夫だろうという判断もありましたが、どちらかと言うとキレイな画面で寝転がってグンペイを遊びたいという気持ちが勝ってしまい、購入に至りました。

待つこと10日くらいでパーツが到着。
(改造はあくまで自己責任でお願いします。)

改造にはスワンクリスタルの内側にスペースを作るため、本来の留め具などを削って除去する必要があります。
フレキシブルケーブルはとても繊細です。ここで無理に力をかけたりすると下手したら断線する恐れも。
制御基板に電源を供給するために、GNDと記載されたところにはGND、BATと記載されたところには、本体のPOWと書かれたところに配線します。
自分の場合はリード線のカラーが同色だと間違えると思い、付属の線は使用せず、赤と黒でそれぞれPOW、GNDと配線しました。

早速作業に取り掛かり、YouTubeの先人の動画やサイトのマニュアルなどを見ながら取り付け完了!これでキレイな画面で遊べるぞ!と意気込んで電源をオンにするも、音は出るけど画面が映らない…。
まあ、PSPの時もよくあることだったので、再度組み直しました。しかし、結果は同じ。
かなり深夜まで夢中になってやっていたので、
その日は諦めて就寝しました。

明けて翌日。
夜の時間で再チャレンジ…うーん、やっぱダメ。
色々調べましたが、ゲームボーイの情報は出てくるけど、ワンダースワンの情報はあまり出てきませんでした。IPS化の動画も一回で成功したものばかりで参考にならず、トラブルシューティング的なものは見つかりませんでした。

そこでまず正しく通電してるかなど、デジタルテスターを使って念入りに調べ始めました。
そこで原因らしきことは見つけたのですが…トラブルが起きました。

とあるYouTuberさんの動画を参考にした時、液晶パネルにもう一枚フィルムが貼ってあると言って剥がしていたので、もしかしてこれ?と思って剥がしてしまったのが、後で調べてわかった偏光板というものでした。

これは本来剥がしてはいけないものだったのです。
「やってしまった…」

そこで液晶パネルを破損してしまい、そのキットでは改造できなくなってしまいました。それなりに金額も張るキットなのに…かなり落ち込みました。
一応、ノーマルのパネルに戻すと、ちゃんと問題なく動作するので、とりあえずノーマルに戻しました。

しかし悔しかったのです。お金かかるけど…再度同じパーツを購入しました。自分でもバカじゃないかと思いましたけど、どうしても悔しかったのです。
今度は一人じゃなく、AIをパートナーにして、相談しながら進めてみました。

そこで意外な自分だけでは気が付かなかった原因に辿り着きました。それは「電力不足」。

そう、実は本来の単三電池ではなく、ずっと充電式の専用バッテリーを用いてたのです。(見た目はツライチで良くなるのですが、単三電池より遊べる時間は短いのです。)

充電式の専用バッテリー。この通りツライチになるので、見た目はよくなる。しかし、通常のアルカリ電池よりも公式の可動時間は少し短いらしい。
充電式専用バッテリーの充電器。フタを閉めると充電を開始し、充電中は赤いランプが点灯する。充電が終了すると、ランプが消える。

ワンダースワンは構造上、ゲームボーイと違って起動用のROMを本体に搭載しておらず、どうしても起動確認にソフトを挿して電源を入れる必要があります。
充電することなく、ずっと同じ電池を使っていたので、供給される電源不足に気がつきませんでした。

それまで原因の切り分けが出来ず、液晶パネルが悪いのか、制御基板なのか、はたまた本体基板なのかわかりませんでした。

AIのみならず、とある修理屋さんのアドバイスも受けて、新規パーツで慎重に組み上げたら…映りました!やった!できた!

ノーマルの液晶よりもとても鮮明で鮮やかなIPS液晶。最初に映った時は努力が報われた感じで感激しました。

ようやくこれでグンペイを寝転がって遊べるようになりました。
本当にキレイな画面。映ったときはガッツポーズでしたね!

そして、これに飽き足らずスワンカラーの方もIPS化しました。こちらは今までの失敗のノウハウが活きて、サクサクと作業を進めることができました。

スワンクリスタルとカラーのIPS液晶。
基本的には同じようなキットに見えますが、クリスタルとカラーでは基本性能が異なるので、実際には違って見えます。
上部2ヶ所のタッチセンサーを3秒以上押し続けると、画面のようなメニューが表示され、輝度や画面のカラーなどを設定変更することができます。
輝度を高くすると、電池の消費も早くなるので注意!
モノクロのゲームもカラーをつけて遊ぶことができます。後日入手したノーマルのグンペイを赤くカラーリングして、アスカが遊んでいたグンペイっぽい感じを再現。
後に手に入れたワンダースワンカラーとクリスタルの同じソフトでのIPS液晶パネルの比較検証。比較用に同条件になるよう新品単三電池、輝度は12に設定して比較。やはりクリスタルの方が色に深みがあるように思えます。


現在のIPS液晶はV2と呼ばれるものが主流。同じV2なので、カラーとクリスタルで互換性があるのでは?…という疑問からの検証。カラーの基板にクリスタルの制御基板を取り付けようとしたら…写真のようにフラットケーブルの形状がそもそも違いました。ですので、IPS化を検討してる方は間違えて購入しないように気をつけてください。(メーカーはHiSpeedio製のものがベスト。クローンと呼ばれる他社製のものは粗悪品が混じってるので注意!)

さて、ここで終わり…いや、更なる改良(?)を加えました。
液晶をIPS化したことにより、ノーマル状態では単三電池1本で公称30時間動作するところが、消費電力が大きくなり長時間遊べなくなりました。

そもそもワンダースワンは、ゲームボーイと違って、ACアダプターなどの外部電源という概念がないので(低価格で提供するために削られた?)、そこで今度は長時間遊べるようになる電池などはないか調べてみました。

すると…ありました。

単三電池型のリチウムイオンバッテリー。TYPE-CのUSBから充電できる。

単三電池型のリチウムイオンバッテリー。
すごいね!今こんなものがあるのかと驚きました。電池単体としても使えて、しかもUSB TYPE-Cケーブルで充電できる。
本体は高いかなって思ったけど、結局都度電池を購入することを考えたら、長い目で見た時コスパが良いかもと思い購入。

そして、できればいちいち電源ボックスを外して充電するのではなく、本体に電池ボックスをつけたまま充電できるようにしよう…電池ボックスの改造が始まりました。
改造といっても、電池本体に給電する TYPE-C用に電源ボックスに穴を開ける作業です。

たまたまですが、自分はガンプラを趣味としてるので、削るためのヤスリやルーターなどは手元に揃ってました。
そして更に以前フリマサイトでつかまされたジャンクのスワンクリスタル(基板が通電しなかった)のスペアの外装があるので、これの電池ボックスを改造しました。

電池ボックスを2つ並べて、高さを同じにしてマスキングテープで固定。そこに TYPE-Cの給電口の位置に油性マジックなどで印をつけて、ルーターで削って穴を開けた。

作業は至って簡単。TYPE-Cの給電口の位置に合わせてマーカーで印をつけてルーターで削り、仕上げとしてヤスリがけして口を整えました。

こんな感じです。位置合わせだけ注意が必要です。

これで電源問題も解消しました。
電池ボックスはワンダースワン共通なので、カラーにも使えます。

ちなみにこの電池、充電時は緑色に点滅し、充電終了すると緑ランプが光ったままになります。ちゃんと充電されてるのが可視化されてて地味に便利です。

緑ランプが光る様子がこんな感じです。今回は電池ボックスに電池を入れたまま給電できるように。
写真の通り、電源ボックスに電池が入ったままでも緑ランプが光って充電してることがわかります。

…費用も時間もかかってしまいましたが、見事に寝転がりながらグンペイを遊ぶことができるようになりました。

かなり今更感もありますが…失敗もしたけど個人的には久しぶりの小型ガジェットをいじる楽しみを思い出して良かったです。
ゲームボーイと比較して情報がないし、レアなゲーム機に手を加えることにも少し不安もありましたし、ひとつ間違えるとジャンクになってしまうところでした。

我が家の押し入れから出てきた主なゲームソフト。グンペイEXやジャッジメント シルバーソードはかなり高騰しててビックリ!

昨今のレトロゲームの高騰もあり、特にワンダースワンはゲームボーイと比較して入手が難しくなってますね。
フリマサイトなどでもなかなかのお値段で出品されてるのをいくつか見ました。
ソフトの方も弾が少ないのか、完品はかなり高くて、余程のものじゃないと食指が動きません。
そんなわけで、しばらくはグンペイ専用機として楽しみたいと思います。

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