百鬼夜行の妖怪を美少女化したら、どんな会話をする?
企画・文:MixMorph × Rina
百鬼夜行ってありますよね。
人々が寝静まった夜、妖怪や鬼たちがぞろぞろと列をつくって歩いていく。国立国会図書館の解説では、百鬼夜行絵巻に描かれた異形の多くは、古い道具の妖怪である付喪神とされています。
たくさんの妖怪が一緒に歩いている絵を見ているうちに、ふと思いました。
この列の妖怪たちは、いったい何を話しているんだろう?
そこで今回は、百鬼夜行絵巻の中から気になる妖怪を選び、その姿を美少女化して、妖怪同士の会話を考えてみることにしました。
今回は、琵琶と琴
最初は、どの妖怪にしようか。
そこで、クリエイティブパートナーの莉奈さんに相談しました。
莉奈さんが選んだのが、琵琶と琴を背負った二体の妖怪です。
一体は前へ進もうとしているのに、もう一体は踏ん張って動こうとしない。この二体なら、何か面白い会話が生まれそうだと言います。
確かに、これは気になります。

画像出典
『百鬼夜行絵巻(模本)』
模者不詳、原本:伝狩野探幽筆
江戸時代・文化3年(1806)、原本:江戸時代・17世紀
東京国立博物館所蔵
出典:ColBase「百鬼夜行絵巻(模本)」
※掲載画像は、ColBaseの画像を一部トリミングし、青い囲み線を加えて使用しています。
琵琶と琴を背負った二体の妖怪。元絵の姿や構図を残しながら、美少女として描き直してみました。
※本記事に掲載している琵琶と琴の美少女化画像は、生成AIを用いて制作しています。登場する人物はすべて架空であり、特定の実在人物をモデルにしたものではありません。
琵琶と琴は、何を話している?
それでは、二人がどんな会話をしているのか、のぞいてみましょう。
1.動きたくない!

琵琶
「琴さん、列が進んでいます。行きますよ!」
琴
「動きたくない!」
琵琶
「またそんなことを……!」
2.やりすぎた

琵琶
「……もういいです」
琴
「……琵琶さん?」
3.……これ、飲む?

琴
「……これ、飲む?」
琵琶
「それでごまかせると思っているんですか」
琴
「……飲まない?」
琵琶
「…………一杯だけですよ」
4.今度は私が引っ張る

琴
「ほら、列が進んでるよ。行こう、琵琶さん」
琵琶
「ふふっ……引っ張ってもらうのも、悪くないですねぇ」
※妖怪である二人の年齢は人間と同じようには数えられませんが、この記事では琵琶と琴のいずれも20歳以上の存在として扱っています。20歳未満の飲酒を推奨・助長する意図はありません。飲酒は20歳になってから。
元絵の一場面から、二人の関係が見えてきた
最初に元絵を見たときに分かるのは、前へ進もうとする妖怪と、踏ん張って動こうとしない妖怪がいることくらいです。
そこから姿を美少女にして、二人がどんな会話をしているのかを考えてみると、少しずつ関係が見えてきました。
琵琶は、列から遅れないように琴を連れていこうとする世話焼きな人。
琴は、そんな琵琶を少し困らせて遊んでいる人。
けれど、本当に琵琶が落ち込んでしまうと、琴も放ってはおけません。素直に謝るのは照れくさいので、代わりにお酒を差し出します。
なぜ、お酒だったのか。
嫌なことがあったときは、お酒でも飲んで忘れたい。僕がそう思ったからです。
それと、酔っ払った二人を見てみたかった。
ただ、それだけです。
もちろん、お酒は元絵に描かれている要素ではありません。今回、二人の姿を見ながら考えた創作です。
最初は琵琶が琴を引っ張っていたのに、最後には琴が琵琶を引っ張っている。
立場は逆転しましたが、琵琶も引っ張ってもらうのは案外悪くないと思っているようです。
思っていた以上に、いいコンビになりました。
つづく……かも?
百鬼夜行の列には、まだまだ気になる妖怪がいます。
次は、どの妖怪の会話をのぞいてみようか。
つづく……かもしれません。
参考資料
• 国立国会図書館 NDLイメージバンク「百鬼夜行絵巻」
• ColBase利用規約
• 国税庁「20歳未満の者の飲酒防止/適正飲酒の推進」
