
3つのお題(世界むかし話)
みかんさん お世話になります。
第66回 3つのお題(世界むかし話)
お題①:「魔女が落とした銀の鍵」
お題②:「狼が守った小さな約束」
お題③:「眠り姫が目覚めなかった理由」
お題④:イラストから空想した世界を書いて下さい。
みなさんこんにちは。
今日は童話の世界のお話しです。
議題は『なぜ眠り姫が目覚めなかったのか』。
まず最初に眠り姫とはどういうお話しなのか? から始めましょう。
私の知るストーリーはこうです。
『姫がなんらかの事情で眠ってしまって、全然起きなくて、現れた王子がキスをしたら目覚め、ふたりが結婚して万々歳って話』でしょ?
みなさんの記憶にある眠り姫はどうなんでしょうね。
そんな感じで考えていたんですけど、少し調べてみたら、実は様々なエピソードがあることが分かりました。
今日はそのあたりのお話しをしましょう。
まずは基本のあらすじ
とある国の王様に待望の女の子が生まれ、その誕生を祝っていただくために妖精たちが招かれます。
しかし招かれなかった妖精 (あるいは魔女) によって「15歳になるころに紡錘で指を刺して死ぬ」と呪いをかけられます。
さすがにそれはということで、良い妖精が呪いを弱め「死ぬのではなく、100年間眠り続ける」としてしまいます。
15歳になった姫はお城で紡錘を見つけて指を刺し眠りに落ちます。不思議なことにお城全体も眠りに落ち、周囲はいばらで覆われます。
100年後、噂を聞きつけた王子が訪れ、探し出した姫にキスをすると、姫は目覚め、お城全体も息を吹き返し、二人は結婚し、幸せに暮らしましたとさ。
この物語はバリエーションが多く、眠っている間に子どもを授かるパターンとか、姫が産んだ子どもが義母に食べられそうになる話などがあります。
さて、本題の眠り姫が眠りから目覚めなかった理由ですが、
その1 そもそも王子が現れなかったパターン
その2 眠り姫を見て王子が引き返したパターン
その3 王子も一緒に眠ってしまったパターン
その4 何人もの王子が一度に現れ、争いが始まったパターン
このくらいにしておきましょうか。ではそれぞれに分析しましょう。
まずはその1。
100年の間に何人もの人間が挑戦してはいばらに道を阻まれ、姫まで辿り着けなかったとの記述があることから、当然王子もそうであったでしょう。
ただ不思議なのは、姫とともに城全体、王も王妃も、城で働くすべての人や、虫やハエまでが眠りにつき、周囲はいばらで覆われたとありますが、いばらだけは眠りにつかなかったのでしょうか?
親亀の背中に子亀を乗せて、子亀の背中に孫亀乗せて、孫亀の背中に曾孫亀乗せて…………親亀コケたらみなコケたってことでしょうか?
多くの挑戦者が行く手を阻まれるくらい蔓延っていたのだとすれば、いばらは成長を続けたと判断するのが妥当でしょう。そうでなければ、姫が普通に暮らしていた時代にもいばらは蔓延っていたことになってしまいます。それはちょっと不自然だから、いばらは成長を続けたことになり、眠りにつかなかったのでしょうね。
次にその2。
姫が眠りについたのが15歳。仮に王妃が20歳の時に姫が生まれたとしましょう。王はもう少し上かな? 25歳とか? そして100年の眠り。
目覚めた時、王は140歳、王妃は135歳。いきなり世界最高齢!!
しかも100年前の容姿を保っているとしたら………。
城の中にはもっと高齢の従者や下働きの人たちもいただろうし………なんか怖い。
場外にいるであろう、家族や親類縁者はすべて変わっているはず。
しかし、いばらが成長していることを考えると、城でも時間は流れている。
眠っていても容姿は変化するはず。
気に恐ろしきは呪いや魔法である。
その3は、ロミジュリに近いパターンですね。
あまりにも気持ちよさげに眠っている姫と一緒に寝てしまう王子。
あるいは成人男性であれば、よからぬことを考えることもあったやも知れません。
眠っている間に子どもを授かるパターンはこれかもしれませんね。
その4は、敵対するものが多く、ひとりに決まらず、姫を巡って争うというものです。
一朝一夕で片が付くものならば問題はないでしょうけれど、力が拮抗している場合、あるいはそれぞれの王子たちが国を挙げての争いともなれば、そう簡単に決着はつかないでしょう。
ひょっとするとこのお話、修正点がたくさん見つかってめでたしめでたしなのかもしれませんね。
百年も 眠り続ける 眠り姫 容姿変化し キスも夢の中
なんのこっちゃ。
Led Zeppelin / Rock and Roll