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3つのお題・63『日本むかし話』その一

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みかんさん お世話になります。
よろしくお願いします。

第63回 3つのお題(日本むかし話)
  お題①:「蛍になった娘」
  お題②:「恋をしたカラス」
  お題③:「桜を待つ老狐」
  お題④:イラストから空想した世界を書いて下さい。


「今年の桜はキレイじゃったなぁ」

「ほんにほんに」

「葉桜も良いが、やはり桜は桃色でないとな」

「ほんにほんに」

「次の桜が咲くまでの間、儂が聴き
覚えた昔話でも話して進ぜようかの」

「それは楽しみじゃ」

「どこから話そうかのぅ」

「そりゃあ最初からじゃろ」

「最初と言えば儂が生まれた頃からか?」

「何を言うておる」

「もっと前だとして、おばば
が生まれた頃の話は知らんぞ」

「そうではのうて、物語の最初
からに決まっておろうが」

「そっちかぁ!!」

「たわけたヤツじゃ」

「では始めようかの」

「ほんにほんに」

「今年の桜はキレイじゃったなぁ」

「そこからか~い!!」

「あはは、
昔々、山奥の村におじいさん
とおばあさんがいました」

「ほんにほんに」

「その老夫婦には目に入れても痛くない
ほど可愛がっている孫娘がおりました」

「入らんじゃろ」

「おばば、比喩じゃ比喩」

「何の比喩じゃ」

「目に小さなゴミが入るだけで痛いじゃろ?」

「そうじゃな」

「じゃが、愛しい存在であれば
目に入れても痛くないと思えるくらい、
大切で愛おしいということじゃ」

「試したヤツはおるのか?」

「そんなヤツはおらんじゃろ」

「それでも皆はその比喩と
やらに納得しとるんじゃな?」

「そうだろう」

「比喩とは身近な物事に例えるとばかり
思うておったが、そうでもないんじゃな」

「目にゴミが入るのは身近な出来事じゃろ」

「じゃが愛しい者は目に入らん」

「いや、すぐに見つけられるぞ」

「そういう意味ではなかろう」

「そうか?」

「比喩にしては対象物がデカすぎる」

「確かにな」

「目に入れるのは親指姫でも無理じゃろ」

「誰じゃその親指姫というのは」

「知らんのか?」

「初めて聞く」

「アンデルセン童話のひとつで、
親指ほどのちんまい姫様の話じゃ」

「なるほど」

「スラッとした指の持ち主でも、
親指は目の中に入らんじゃろ」

「ほんにほんに」

「それにしても話が先へ進まんのぅ」

「ほんにほんに」

「立場が変わっとるわい」

つづく

AKIRA  /  THE ONE ~ Eyes On Me. Eyes On You

#3つのお題に空想のひらめきを  #AKIRA #THE_ONE