片づけてもスッキリしないのは「動線」が原因かもしれません|動線リノベ[2]
“動線”を整えることで、暮らしはもっとラクになります。
一級建築士として、毎日の暮らしが少しラクになる住まいの工夫を発信しています。
きちんと片付けているはずなのに、
なぜかすぐに散らかってしまう。
収納を増やしたり、
整理整頓の方法を調べて試してみても、
「なんだか落ち着かない」
そんな感覚はありませんか?
もしかするとそれは、
あなたの片付け方や性格の問題ではなく、
住まいの中の“動線”が、
少しだけ合っていないだけかもしれません。
「片付かない=だらしないから?」
そう思われがちですが、
設計の現場で多くの住まいを見てきて、
私はそうではないと感じています。
片付かない家には、
『片付けにくい』流れがあることが、
とても多いのです。
たとえば、こんな場面はありませんか?
使う場所と、しまう場所が離れている
リビングでよく使う文房具を、
別の場所(例えば廊下など遠い場所)の収納に入れているため、
使った後に戻せず、
ダイニングテーブルの上に溜まっていく。
どこに置くか決まらず、とりあえず「仮置き」になる
ポストに届いたDMや書類を確認したあと、
「あとでやろう」と置いたままにしてしまい、
気づいたら何週間もそのままに。
こうしたことは、
決して珍しいことではありません。
ひとつひとつは小さなことですが、
それが毎日積み重なると、
「なんとなく散らかる家」になってしまいます。
片付けは、
気合いや根性で続けるものではありません。
自然に体が動く流れができていれば、
特別なことをしなくても、
家は少しずつ整っていきます。
その鍵になるのが、
「動線」という考え方です。
動線とは、
人が家の中でどんな順番で動き、
どれくらいの距離を移動しているか、
その “動きの流れ” のこと。
たとえば、
モノを使う → しまう
この距離が近いだけで、
片付けはぐっとラクになります。
逆に、
遠い・曲がる・交差する
そんな動線が重なると、
「あとでやろう」が増えてしまうのです。
動線が整うと、
片付けが「作業」ではなく、
暮らしの一部になります。
・出したら戻す
・使ったらしまう
それを
「がんばらなくてもできる」
そんな状態に近づいていきます。
実は、
「片付かない」と感じている方ほど、
日々とても頑張っています。
忙しい中で、
家族のことを考え、
時間をやりくりしながら暮らしている。
だからこそ、
暮らしがラクになる視点を、
少し変えてみてほしいのです。
片付けてもスッキリしないときは、
収納を増やす前に、
「どう動いているか」を
一度、見直してみてください。
それだけで、
住まいの見え方が
変わってくるかもしれません。
次回は、
ご相談の中でも特に多い
「洗濯動線」 をテーマに、
「洗う・干す・たたむ・しまう」を
一連の流れとして整える考え方を、
具体的にご紹介します。
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関 美和|一級建築士
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