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コーラとお酒。身体に悪いのはどっち?

コーラとお酒。

毎日飲むなら、身体に悪いのはどちらだろう。

コーラは砂糖が多い。
お酒は肝臓に悪い。

なんとなくそんなイメージはある。

でも、口に入ってから身体の中を追ってみると、この二つはかなり違う。

同じ「飲み物」でも、身体がしなければならないことが違う。

コーラを飲むと、身体では何が起こる?

一般的なコカ・コーラには、100mLあたり11.3gの炭水化物が入っている。

500mLなら約56.5g。

原材料を見ると、糖類として果糖ぶどう糖液糖や砂糖が使われている。

口から入った糖質は、消化・吸収されて血液へ入っていく。

ブドウ糖が血液中に増えれば血糖値が上がり、身体はインスリンを分泌して対応する。

果糖も吸収され、その代謝には肝臓が大きく関わる。

つまり、甘い炭酸飲料を飲んだ身体では、

短時間で入ってきた大量の糖とエネルギーを処理する仕事が始まる。

WHOは、遊離糖を一日の総エネルギー摂取量の10%未満に抑えることを推奨している。2000kcalなら約50gに相当する。

一回コーラを飲んだから病気になるわけではない。

問題になりやすいのは、それが日常になること。

糖の多い飲料を頻繁に摂る生活は、体重増加や肥満、糖尿病などのリスクにつながっていく。過剰な糖の摂取は虫歯にも関係する。

身体から見ると、

「甘くておいしい飲み物を一本飲んだ」

だけではない。

身体はその後ろで、ちゃんと処理している。

では、お酒は?

アルコールは胃や腸から吸収され、血液に入る。

そして全身へ運ばれる。

もちろん脳にも届く。

判断力が落ちたり、反応が遅くなったり、気分が変化したりするのは、アルコールが脳の働きそのものに影響するからだ。

身体はさらにアルコールを分解する。

中心になるのが肝臓。

エタノールは、

エタノール
↓
アセトアルデヒド
↓
酢酸

という流れで代謝されていく。

途中でできるアセトアルデヒドは毒性があり、発がん性も知られている。

そしてここは、アルコールについて曖昧にしない方がいい。

アルコールは単なる「カロリーの高い飲み物」ではない。

WHOはアルコール摂取が200以上の病気や傷害などに関係するとしており、肝疾患だけでなく、複数のがんや心血管疾患、アルコール使用障害などとも関係している。

アルコール飲料はIARCでGroup 1の発がん物質に分類されている。

がんについては「ここまでなら完全に安全」という量を設定することはできず、摂取量が増えるほどリスクは高くなる。

だからアルコールは、

身体が積極的に処理しなければならない物質を、自分から身体へ入れている

とも言える。

じゃあ、結局どっちが身体に悪い?

ここまで来ると、

コーラと酒、どちらが身体に悪いかだけでは、本当は問いが足りないことが分かる。

何を飲んだのか。

どのくらい飲んだのか。

どれくらいの頻度なのか。

それを何年続けているのか。

コーラを一本飲むのと、毎日1.5L飲むのでは違う。

酒を月に一度飲むのと、毎晩大量に飲むのでも違う。

ただ、共通していることがある。

飲んだものの処理は、全部身体が引き受ける。

だから、飲みすぎない。

頻度を考える。

習慣にしない。

自分で距離を決める。

当たり前のことだけど、結局ここに戻ってくる。

大事なのは「距離」なのかもしれない

酒も、甘い飲み物も、身体への影響はある。

だから「身体に悪くない」と言い換える必要はない。

悪いものは悪い。

その上で、

どう付き合うかは自分で決められる。

ここが大事なんだと思う。

飲みたいと思ったから飲む。

毎晩なんとなく飲む。

冷蔵庫にあるから手が伸びる。

疲れたら甘いものを飲む。

嫌なことがあったら酒を飲む。

これが続いているなら、飲み物だけを見ても足りないかもしれない。

少し、自分の方を見てみる。

最近ちゃんと眠れているだろうか。

食事は足りているだろうか。

疲れすぎていないだろうか。

何かストレスを抱えていないだろうか。

寂しいのだろうか。

ただの習慣になっていないだろうか。

甘いものへの欲求やアルコールへの欲求は、単純に「意志が弱い」だけで説明できるものではない。睡眠不足、ストレス、感情や習慣など、身体と脳の状態が欲求に影響することがある。

だから、

「何を飲んでいるか」と同じくらい、
「なぜ今それを欲しているのか」を見てみる。

そこに、今の自分の状態が少し現れているかもしれない。

身体を自分で扱う

健康とは、ただ身体にいいものを集めることではない。

知識を持った上で、

量を決める。
頻度を決める。
距離を決める。

そして、自分が何かに頼り始めているなら、それに気づく。

自分の身体に何を入れるかを、自分で決める。

欲求があることと、欲求に従うことは同じではない。

身体をコントロールするというのは、

欲求をなくすことではなく、

欲求に、自分の選択を渡さないことなのかもしれない。

甘い飲み物も。
アルコールも。

大事なのは、近づきすぎないこと。

自分にとってちょうどいい距離を、自分で決められること。

身体は、その選択を毎日受け取っている。

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