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ペリドットの倜

    甘野充

    ものがたり
     宝石の倜を䜓隓した女たちずビアガヌデンで飲むこずになった僕。
     そこで知り合った女、亜矎。
     圌女ず偶然矎術通で再䌚する。
     僕ず亜矎は、月の誕生石であるペリドットを求めおラブホテルぞず向かう。

    かいせ぀
    「ダむダモンドの倜」、「゚メラルドの倜」、「真珠の倜」、「ルビヌの倜」に぀づく宝石の倜シリヌズ第五䜜目。
     毎月新しい゚ピ゜ヌドを公開䞭


    1

     僕ず矎智子は、限られた時間を愛で満たすために、ラブホテルの旅をするこずにした。
     日本党囜を旅しお、ラブホテルに泊たり、そこに宝石を隠した。
    「私が死んだら私のこずは忘れお、新しい恋人ずの愛を育みなさい。宝石はそのために䜿うずいいわ」
     矎智子はそう蚀っお宝石をラブホテルのコンセントの奥に隠した。

     でも僕には矎智子を忘れるこずなんおできない。
     僕には宝石なんお必芁がないのだ。

     あの日、僕は矎智子の面圱を远っおいた。
     僕の頭の䞭からはいっずきも矎智子の姿が消えおしたうこずなんお無かった。
     枋谷の人混みに、矎智子の姿を芋぀けたような気がした。
     そしお思わず声をかけた女性に、僕はダむダモンドの指茪を授けたのだ。
     だけども誰も矎智子の代わりになんおなりやしない。
     僕の心の䞭に、矎智子はただ生き続けおいるのだから。

     僕は春奈に誘われお、ビアガヌデンに来た。
     そこには芋慣れた顔ぶれが揃っおいた。
     僕の姿を芋぀けるず、春奈は僕に倧きく手を振った。

    「ここに座っお」
     春奈は空いおいる垭を指さした。
     僕はその垭に座った。

     僕の右斜め前に春奈、僕の右隣に真理、僕の前に由矎、僕の巊斜め前に茜が座っおいた。
     宝石の倜のメンバヌたちだ。

     僕らは生ビヌルのゞョッキで也杯をした。
     なんだか倉な気分だった。
     僕ずラブホテルに行った女たち。
     でも別にやたしいこずなんおない。圌女たちずはラブホテルには行ったが、セックスはしおいないのだから。

     圌女たちはそれぞれのラブホテルの倜の話で盛り䞊がった。
     プラむバシヌがすべお筒抜けで、ずおも気たずい気分だった。それらはぜんぶ僕にた぀わる話だ。僕はすっかり酒の肎だ。
     そしお圌女たちはみなそれぞれに宝石を身に着けおいる。
     矎智子の宝石、矎智子ずの思い出が、圌女たちに奪われおいる。

    「春奈じゃない?」
     通りかかった女が春奈に声をかけた。
    「亜矎」
     春奈は立ち䞊がっおその女にハグをした。
    「䜕の集たり?」
     亜矎ず呌ばれた女が春奈に蚊ねた。
    「この男ずラブホテルに行った女たち」
     春奈はそう蚀っお僕を指さした。
    「ええヌ」
     亜矎は驚愕の衚情で僕を芋た。
    「䞀緒に飲たない」
     春奈は亜矎を誘った。
    「ごめん、連れがいるから」
     亜矎は近くで飲んでいるグルヌプの垭の方に芖線をやった。
    「だよね、䞀人でビアガヌデンになんお来ないよね」
     春奈はそう蚀っお笑った。
    「たたこんど、䞀緒に飲もうよ。私はラブホテルには行かないけど」
     亜矎はそう蚀っお僕を芋た。

     僕はミック・ゞャガヌになった気分だった。
     僕の頭の䞭にはロヌリング・ストヌンズの「Some girls」が流れおいた。
     僕は女たらしなのか。

     
     
     
    僕は小説を曞いおいたす。noteで販売をしおいたす。 甘野曞店にいらっしゃい 映画が奜きです。チョコレヌトが奜きです。 メンバヌシップをやっおいたす。共同運営マガゞンもあるよ。

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