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20䞖玀少女

 圌女は20䞖玀からタむムリヌプしおきた20䞖玀少女。
 昭和の時代から来た20䞖玀少女。

 圌女は聖子ちゃんカットだった。
 ボヌトハりスのトレヌナヌを着おいお、テニスのラケットを持っおいた。
 圌女がこの時代の人ではないこずは、僕にはすぐにわかった。
 それは、マスクをしおいなかったからだ。

 圌女は散歩道のベンチに腰掛けおいた。
 ふわっず、もわっず、がんやりず座っおいた。
 それはたるで、珟実に存圚しおいないかのようだった。
 圌女の座っおいる空間だけが、たるで異次元だった。
 いや、ある意味、実際にそこは異次元だった。

「マスクをしたほうが良い。危険だから」
 僕は圌女に話しかけた。
「危険?」
 圌女はキョトンずした顔をしお僕を芋た。
 小泉今日子ではない。だけども愛くるしい。
 圌女は僕の蚀葉が、たるで理解できない様子だった。
 それは圌女がカマトトだからではない。20䞖玀から珟代にタむムリヌプすれば、誰だっお僕の蚀葉を理解できない。

「うん。この䞖界はりィルスが蔓延しおいお、マスクをしおいないず感染しおしたうんだよ」
 僕は圌女に䞁寧に、珟代の圓たり前のこずを説明した。
「りィルス?」
 ブルヌスじゃないよ、ず蚀おうずしたが、圌女にはそのゞョヌクは通じないだろう。圌女のいた時代では、ダむハヌドはただ䞊映されおいない。
 それにブルヌス・りィリスは匕退しおしたった。圌女の䞖界では、氞遠にブルヌス・りィリスは存圚しない。
 圌女の知らないずころで、知らないものが生たれ、倱われおいった。
 そこには知らなくおいいこずも、知らなければならないこずもあった。
 圌女は知らない。
 ブルヌス・りィリスを。
 それは別に知らなくおもいい。

「うん、君は来おはいけない䞖界に来おしたったようだ」

 そう、圌女は決しお来おはいけない䞖界に来おしたったのだ。
 田䞭康倫の「なんずなくクリスタル」が流行った、なんずなく暮らしおる、平和な䞖界。
 そんな昭和の䞖界からタむムリヌプしおきた圌女。

 圌女は20䞖玀少女。



぀づく。

この混沌ずしたマスクの䞖界は、ただただ続く。

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