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安室ミチル 8

    甘野充

    8

     会社の帰りにいつものコンビニに寄る。
     あれから鈴木詩織の姿を見かけることはなくなってしまった。
     それでももしかしたら不意にひょっこりと現れるのではないかと思って、ついつい僕は周りをきょろきょろとしてしまう。

     荒川の土手を歩く。やはり鈴木詩織はいない。
     いないのが当たり前なのだ。
     僕はあの日のことを想う。
     今日も雨が降っている。
     
     僕はきっと、あり得ない世界に偶然に遭遇してしまっただけなのだ。
     あれは夢だったのだ。幻だったのだ。
     まあいい。別に。


     
     
     
    僕は小説を書いています。noteで販売をしています。 甘野書店にいらっしゃい! 映画が好きです。チョコレートが好きです。 メンバーシップをやっています。共同運営マガジンもあるよ。

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