
永遠の終わり
僕にとって、終わりとは永遠の終わりを意味していた。
生まれてからこのかた、僕はたくさんの終りを経験し、そしてそれらはすべて、決して復活することなく永遠の終りを遂げていた。
あるいは僕が、物事を大げさに捕らえすぎていただけなのかもしれない。
かたっくるしく考えすぎていただけなのかもしれない。
心が狭すぎただけなのかもしれない。
だけど僕はそうして生きてきた。
僕はそうして生きてきたのだ。
今までの人生で、僕は壊れてしまった人間関係を修復したことがない。
修復する機会なんて、いくらでも作れたはずだ。だけど僕はそれから逃げていた。僕はその場から立ち去り、引越しを繰り返すことで、自らそれに終止符を打ってきた。
栄子との別れは、突然訪れた。
それは僕にとっての突然であり、彼女にとっては突然ではなかったのだと思う。
彼女の気持ちは少しずつ僕から離れて行き、ついには完全に僕のことなんて見えなくなってしまったのだと思う。
僕はそれに気がつかなかった。僕と彼女の関係は永遠に続くものだと、僕は信じていたのだ。
栄子の心は完全に閉じられ、もう僕の言葉なんて何も届かなかった。
彼女を失いたくない。彼女は僕にとって無くてはならない存在なのだ。