
香りは、記憶を連れてくる
昨日午後、仕事を終えて、近くで宿泊した。
爽やかな春の陽気と、乾いた風が心地よい。
あちこちに人が溢れていたが、
一歩、ホテルに入ると空気が明らかに違った。
広いとか豪華というより、
一つ一つが丁寧だった。
しばらくその空間に居ると、
場に馴染んでくるのか、
自分の動きが整う感覚も面白かった。
洗面台に置かれていたハンドソープ。
香りが優しくて、
好きな香りだなと思った。
早速ネットで調べて注文。
今日の夕方、自宅に届いた。
ワンプッシュ。ツープッシュ。
あの場所、空間の雰囲気が脳裏に蘇る。
思い出すよりも、
記憶がこちらに戻ってくる感覚に近い。
香りは理屈より先に身体へ届くのだろう。
もともと香りは好きだ。
ただ、猫のゆめ先生と一緒に暮らしているので、
強い香りのものは置かないようにしている。
好きなものに囲まれたい思いはあるが、
いい塩梅もある。
それでも日常の中に、
好きな香りがあるだけで、
空気は変わる。
洗面台に残る香りを感じながら、
もう寝るだけなのに、
少し意欲が上がっている。