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初心者すぎると「わからないこと」すら見つけられない Sewing Quest Diary #026

今日は、ニットのTシャツを2枚作った。
同じ型紙で作るのは、たぶん4回目と5回目。
何回も同じものを作っていると、やっぱり違う。
最初の頃は、とにかく完成させることで精一杯だった。
前身頃と後身頃を合わせて、袖をつけて、脇を縫って、裾を縫って。
「次は何するんだっけ?」
作り方を見ながら、一工程ずつ進めていた。

でも今回は、もうだいたい流れがわかっている。
その分、前には見えていなかったものが見えた。

「伸縮縫い」って、何?

袖口を縫おうとして、作り方を改めて見た。
そこには「伸縮縫い」と書いてある。

……あれ?
これ、前から書いてあった。
ちゃんと読んだ記憶もある。

でも以前の私は、
「伸縮縫いって何?」
でスルーしていた。

ニット用の糸を使っているから、まあ大丈夫でしょう。
なんて思って、普通に縫っていた。

今回は初めて、ミシンの伸縮縫いをGPT先生に聞いて見た。
私のミシンではどれを選んだら伸縮縫いになるのか、
そして、どのようなものなのか(伸縮に耐えうる縫い方である)を教えてもらった。

端切れで試し縫いをして、引っ張ってみる。
糸が切れない。

「ああ、これか!」
意味がわかった。

作り方には、最初からちゃんと書いてあった。
私が読めていなかっただけだった。


わからないことを、質問できない


これ、面白いなと思った。
よく、
「わからないことがあったら聞けばいい」
と言われる。

確かにそう。
私も今回、「伸縮縫いって何?」と最初から聞けばよかった。
でも初心者の頃って、そもそもどの単語が重要なのかがわからない。
知らない単語を見ても、
「そういうものがあるんだな」
くらいで通り過ぎてしまう。
それが仕上がりに関係する大事なことだとも気づかない。
わからないことすら、拾えない。
経験がないから。

今なら、
「ここ、なんでこの縫い方なんだろう?」
「このテープは何のため?」
「ここだけ別の処理なのはなぜ?」
と、少しずつ立ち止まれるようになってきた。

知らないことが減ったというより、
知らないものを見つけられるようになってきた
のかもしれない。

同じものを何度も作る

今回、襟ぐりはリブではなく共布にした。
襟ぐりの長さを測って、よく伸びる方向に90%くらいの長さで裁断。
つけてみたら、かなりいい感じになった。

前だったら、
「型紙に共布用の襟がないから無理」
で終わっていただろう。

でも今は、
「じゃあどうやったら作れる?」
と考えられる。

同じTシャツを何度も作ったからだと思う。

1回目は、完成させる。
2回目は、流れがわかる。
3回目は、気になるところが見える。
4回目、5回目になると、少しずつ自分で変えられる。

同じものを作るって、退屈なのかと思っていた。
全然違った。
むしろ、同じものだからこそ、自分の変化がよくわかる。

他人の裁縫も、見え方が変わった

今日は、ある人がキャップを作っているライブを見ていた。
私も以前キャップを作ったことがある。
だから見ながら、
「あれ? 次、キャップテープつけるんじゃない?」
と思った。
しばらくして、
「あ!違う!」
と言っていた。
多分、縫う順番が違った。
多分ね。
ちょっと嬉しかった。

一度でも自分で作ったことがあると、人が作っているものの見え方まで変わる。
街で人が着ている服を見ても、
「この切り替え、手が込んでるな」
「この布を選んだ人、天才だな」
「これどうやって縫ってるんだろう」
と、つい見てしまう。

服がただの「服」じゃなくなってきた。

その向こうに、型紙や縫い目や、作った人の判断を見ようとするようになった。
手順書も、読む人が変われば違って見える
手順書は同じ。
そこに書かれていることも、たぶん最初から変わっていない。
でも、読む私が変わったんだろう。
前は意味のわからなかった一行が、今日は意味を持っていた。
たぶんこれからも、何度もあるんだと思う。
「あれ? これ前から書いてあったじゃん」
って。

だから、何回作ったことがあるものでも、手順書はちゃんと見ようと思う。
思い込みで進めない。
わからない言葉があったら、今度は通り過ぎない。
そして、わからないことがまだ見つけられないなら、作りながら少しずつ見つけていけばいい。

今日作ったのは、いつものTシャツ。
でも、私にとっては前と同じTシャツじゃなかった。
5回目には、5回目にしか見えないものがあった。
これもきっと、上達なんだと思う。

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