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【ワルツ】フランツ・リストのピアノ曲紹介

    この記事では「メフィスト・ワルツ」や「忘れられたワルツ」以外のリストのワルツを紹介します。

    即興ワルツ S.213

    リストがコンサートピアニスト時代に演奏していた作品。「お気に入りの小ワルツ S.212」を改訂したもの。1842年に書き始め、後に改訂され1852年に初版される。かつてはよく演奏されていたが、現代ではあまり取り上げられない。
    演奏はアルトゥール・ルービンシュタイン。


    3つの奇想ワルツ S.214

    リストがコンサートピアニスト時代に演奏していた作品。

    第1番 華麗なるワルツ S.214/1

    「3つの奇想ワルツ」という曲集の第1番。「ワルツ変ホ長調 S.209a」「舞踏会のギャロップ S.220」にて共通の主題が登場する。およそ1835年から書き始め、およそ1850年頃に完成。
    演奏はマリアム・バタシヴィリ。


    第2番 憂欝なワルツ S.214/2

    「3つの奇想ワルツ」という曲集の第2番。「アルバムの綴り 第1番 S.164」にて共通の主題が登場する。1839年に書き始め、1850年に完成。
    演奏はサスキア・ジョルジーニ。


    第3番 「ルチア」と「パリジーナ」の2つの動機による演奏会用ワルツ (ドニゼッティ) S.214/3

    「ルチアとパリジーナの2つの動機による奇想ワルツ S.401」を改訂したもので、「3つの奇想ワルツ」という曲集の第3番。およそ1850年に改訂された。リストの作品カタログによっては「華麗なる大ワルツ」と呼称されることもある。ドニゼッティの主題を素材にしているが、リストのオリジナル作品とみなしてよい。
    演奏はジャン=イヴ・ティボーデ。


    アルバムの綴り S.165

    サロンワルツ。当時は人気があった。
    演奏はイェネ・ヤンドー。


    ワルツ形式のアルバムの綴り S.166

    1842年作。
    演奏はシプリアン・カツァリス。


    ワルツ S.208a

    およそ1823年作。
    演奏はシプリアン・カツァリス。


    ワルツ S.210b

    1995年にパリのとある自筆原稿の販売展で出品されたもの。1830年代に書かれた。自筆譜にはタイトルとして「Walse」と書かれている。アメリカではこの作品を音楽学者レナ・チャーニン・ミュラーが出版している。


    マリオット - マリーのワルツ S.212a

    作曲年不明だが、ハワードは1840年代初期と推測する。リストとマリー・ダグーの往復書簡から発見される。




    【関連作品】

    お気に入りの小ワルツ 〔第1稿〕 S.212i

    「お気に入りの小ワルツ」は後に改訂され「即興ワルツ S.213」となる作品。1842年作。
    演奏はオリヴィア・シャム。


    お気に入りの小ワルツ 〔第2稿〕 S.212ii

    「即興ワルツ S.213」の前身。1842年から1843年にかけて改訂された。第1稿は出版社5社が販売し多くの収益を上げたが、この第2稿はなぜか1985年の新リスト全集まで出版されなかった。


    即興ワルツ 〔簡易版〕 S.213bis

    ペータース社が出版したもので、「即興ワルツ S.213」の別人による編曲である可能性もあるが、「巧みな編曲」であるためハワードはリスト自身によるものだと信じている。1870年代に改訂されたと推測されている。


    即興ワルツ 〔加筆稿〕 S.213a

    およそ1880年にリストは即興ワルツへ弟子たちのためにいくつかの追加パッセージを書いた。それらをまとめて録音したもの。リナ・ラーマンの著書「Liszt Pedagögium」へアウグスト・リーゼナウアーが注釈として書き入れたもの。


    華麗なる大ワルツ "ベルンの舞踏会" 〔第1稿〕 S.209

    曲集「3つの奇想ワルツ S.214」の第1番「華麗なるワルツ」の初稿。1836年作。「ベルンの舞踏会」というタイトルで出版されたこともあった。


    ワルツ S.209a

    変ホ長調。1840年作。「華麗なるワルツ S.214/1」の第2主題を使用して作られた小品。


    舞踏会のギャロップ S.220

    「華麗なるワルツ S.214/1」の第1主題を使用して作られたギャロップ。およそ1840年作。
    演奏はジュ・ワン。


    アルバムの綴り "プレスブルク" S.163c

    「華麗なるワルツ S.214/1」の旋律を使用した楽想。1839年作。


    憂鬱なワルツ 〔第1稿〕 S.210

    「憂欝なワルツ S.214/2」の初稿。1839年作。印象的な序奏が特徴。
    演奏はヨーゼフ・モーグ。


    憂鬱なワルツ 〔中間稿〕 S.210a

    上記「憂鬱なワルツ S.210 (初稿)」への修正譜。およそ1840年頃作られた。この修正譜はアメリカ議会図書館に所蔵されている。


    アルバムの綴り 第1番 S.164

    「憂鬱なワルツ S.214/2」と同主題の作品。
    演奏はイェネ・ヤンドー。


    アルバムの綴り "ライプツィヒ" S.163d/i

    「憂欝なワルツ S.214/2」の旋律を使用した楽想。1840年作。


    アルバムの綴り "アンダンティーノ" (憂鬱なワルツ) S.163d/ii

    リストが他人のために書き留め贈呈した、ちょっとした譜面。1840年頃書かれた。「憂欝なワルツ S.214/2」の旋律を引用している。


    アルバムの綴り "ウィーン" S.164a

    「憂欝なワルツ S.214/2」の旋律を使用した楽想。1840年作。


    「ルチア」と「パリジーナ」の2つの動機による奇想ワルツ (ドニゼッティ) S.401

    ドニゼッティのオペラ「ランメルモールのルチア」と「パリジーナ」を素材とするワルツの初稿。1842年作。ただしこの第1稿では終盤にそれらオペラではない別の素材も使用されている。その部分はリストのオリジナルの可能性もある。後に改訂され「ルチアとパリジーナの動機による演奏会用ワルツ」というタイトルで「3つの奇想ワルツ S.214」という曲集に組み込まれる。
    演奏はコンスタンティン・シチェルバコフ。




    ブライロフスキーの即興ワルツ

    アレクサンダー・ブライロフスキーによる1931年の歴史的録音。


    アラウの憂鬱なワルツ

    クラウディオ・アラウによる1928年の歴史的録音。演奏しているのは最終稿のS.214/2。




    ● 楽譜紹介

    新リスト全集の楽譜では今回ご紹介した楽曲は以下のものに収録されています

    ・即興ワルツ S.213
    ・華麗なるワルツ S.214/1
    ・憂欝なワルツ S.214/2
    ・ワルツ S.208a
    ・アルバムの綴り 第1番 S.164
    ・アルバムの綴り S.165
    ・ワルツ形式のアルバムの綴り S.166
    ・お気に入りの小ワルツ S.212ii
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    ・「ルチア」と「パリジーナ」の2つの動機による演奏会用ワルツ (ドニゼッティ) S.214/3
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    ・華麗なる大ワルツ "ベルンの舞踏会" 〔第1稿〕 S.209
    ・憂鬱なワルツ 〔第1稿〕 S.210
    ・ワルツ S.210b
    ・お気に入りの小ワルツ 〔第1稿〕 S.212i
    ・その他



    それではみなさま良い一日を



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