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同年代の男がデリヘルを呼んでいるのを見ると本気で死にたくなる

    ラブホテルのフロントバイトを始めて1ヶ月。
    すごく楽なのに、本当に向いてないと感じるのは、同年代の男が複数人でデリヘルを呼んでいる時。そのデリヘル嬢と最初に話すのは防犯カメラ越しに私。息が浅い。

    決して女の子に同情している訳では無い。
    どうせなら、髪の薄い寂しいジジイの相手をしてればいい。

    女の子は商品でも良い。
    若くて可愛い、それは紛れもなく価値であり
    多くを許される理由にもなる。
    狭く苦しい世界で私の正義は可愛いであり、
    そう思わせてくれる君も好きです。
    私の不幸の責任とってよ
    君にとっては私だって商品だし、賞品?
    でも、求められることが価値だとしたら
    消費してんのはどっちだかわかんなくなるね。

    男複数人でひとつの部屋に行くのはダメだから、監視カメラをじっと睨みながらやっぱり苦しくなる。ひとつしか選ばないお客さんに説明しに行く。丁寧にお礼を言われてもっと苦しい。良い人なんかじゃないくせに。

    楽しそうに部屋を選ぶ声は、無邪気で、そこに消費の気配はない。

    まおちゃん、左の男が何度もそう呼ぶ
    まおちゃん、顔は知らないけど声は知ってる
    まおちゃん、コールを切る前の1呼吸が可愛い
    まおちゃん、ドリンクここ置いとくね
    まおちゃん、その部屋少し狭いよ
    まおちゃん、知らないフリして友達になれたら


    閉じられた部屋
    内側からは開かない
    閉じるのは私


    まおちゃん、流行りの街も、きっと狭いね。

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