【はじめてのnote】毒親の正体 〜ごく普通の日常を天国化するまで〜 人生後半を軽やかに生きるために
こんにちは。はじめまして。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
こちらは、noteで初めて発表するために10日間で書き下ろした作品をもとに、加筆・修正を重ねて三部作としてまとめたものです。
アラカンを前に体調を崩し、退職を余儀なくされたワタシが、人生後半のどん底期を試行錯誤しながら乗り越えてきた記録でもあります。
ときには涙を流しながら過去と向き合い、ときには母を「毒親」と定義して距離を置き、自分自身を見つめ直してきました。
そして最終的には、母との和解にたどり着くことができました。
その過程で気づいたことがあります。
人生を苦しくしていたものの正体は、ワタシが思っていたものとは少し違っていたのです。
第一部は、家族三世代と愛猫たちを描いた人間ドラマ風エッセイです。
毒親と和解する過程での、心と周囲の変化を綴っています。
『毒親とダミ声の猫 〜そこにある愛に気づくまで〜』
第二部は、幼少期の幸せだった頃の記憶や、住宅街の中で出会ったカモさんの田んぼを通して、大切なものを見つけていくエッセイです。ワタシの目の前に「毒親」として現れていたものの正体を紐解いています。
『「毒親」の正体 ― 水面に映るもの ― 〜母を毒親だと思っていたワタシが見つけたもの〜』
第三部では、人生後半に訪れたどん底期をどのように乗り越え、ごく普通の日常を「天国化」していったのかをお話ししています。
三部作を通してお読みいただくことで、それぞれの物語の背景やつながりを、より深く感じていただけるよう構成しました。
この三部作に散りばめた「人生天国化」のヒントを、少しでも持ち帰っていただけたら嬉しいです。
毒親の正体
〜ごく普通の日常を天国化するまで〜
人生後半を軽やかに生きるために
きのうち まみ
第一部:エッセイ 『毒親とダミ声の猫』
〜そこにある愛に気づくまで〜
第二部:エッセイ 『毒親の正体』
― 水面に映るもの ― 〜母を毒親だと思っていたワタシが見つけたもの〜
第三部:ごく普通の日常を天国化するまで
1. 母を毒親と思い始めた経緯
ワタシは昔から母を毒親だと思っていたわけではありません。それは、結婚を期に母娘関係が一気に悪化した当時には「毒親」という言葉自体がなかったこともあるでしょう。
しかしそれ以上に、ワタシが母を「毒親」だと思うに至った三度目の大喧嘩をした当時を振り返ったとき思い出すことがあります。その頃はまだまだ心身ともに問題を抱えていたのです。
というのも、ワタシは更年期症状の悪化を理由に二度退職を経験しています。
一度目は、涙が止まらなくなり、疲労状態がピークで、布団から起き上がるのもやっと。とても仕事ができる状況ではありませんでした。
ミスが許されない仕事を一人で背負うという職場から退職し、数ヶ月休んだあと、精神的に少し楽な職場に再就職しました。
完全に体調が良くなったわけではありませんが、子どもの学費のことを考えると、しんどい体に鞭を打ってでも頑張ろうという気力がありました。
しかし、子どもの学費が必要なくなると、仕事への熱量が下がり始め、「しんどい、もう辞めたい」そんなことばかり考えていました。
頑張ろうと思っていた気持ちが「辞めたい」に変わると不思議なもので、仕事を続けることができないような事態となりました。それはまるで、そのときの人生を強制終了させられたような感じです。
強い疲労感。
朝起きても疲れが取れない。
眠れない。
抑うつ気分。
イライラする。
怒りが爆発する。
止まらない不安。
理由なく溢れ出る涙。
更年期の症状がピークに達していました。さらに、追い討ちをかけるようにバルトリン腺膿瘍を発症し、再発を繰り返す。歯茎の炎症にも悩まされました。
一念発起して、食事改善に取り組みましたが、母は冷ややかでした。
母とは違うことに対して、ことごとく否定され、キツイ言葉を浴びせられました。
さらには、薬剤師として働いていないことに対して、「もったいない、もったいない」と責め続けられたのです。
当時のワタシには、重い学費の対価を背負えるほどの体力も気力もありませんでした。
必死に体調を改善しようと努力しているのに、認められることはなく、責められてばかりだと感じていました。
そんなときワタシは、よく耳にしてきた「毒親」について調べ始めました。そして母の言動と重なる部分を見つけるたびに、「やっぱりそうだったのだ」と自分を納得させていきました。
母を毒親だと定義し、距離を置くことで、自分の心を守ることを優先しはじめたのです。
ところが、後になって気づいたことがあります。
母を毒親だと思うことで救われたワタシは、同時に大切なものも見落としていたのです。
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