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袖を掴む、秘密の共犯者

    未来☆遊覧船

    オレンジ色に染まる校門の前、
    スマホをいじるふりをして、視界の端で君を追う。

    バレたら面倒、バレたら噂の的。
    そんなリスク、最初から分かってた。

    「あ、待ってる!」誰かが叫ぶ。

    隠しきれない僕の視線。
    誤魔化せない君の赤らんだ頬。

    クラスメイトたちの「やっぱり!」という顔。

    でも、もういいんだ。
    ​コソコソ待つのも、歩くのも、もうおしまい。
    ​校内で他人のふりをするのも卒業。

    ​いつでも大好きな君の側にいれる。
    ただそれだけのことが、こんなに誇らしい。

    噂が広まるスピードより、
    僕らの歩幅の方がずっと心地いい。

    君の指先が僕の袖を掴んだ

    「公認カップル誕生だね」

    その言葉に、僕らは大笑いしながら歩いた。

    いつも通る帰り道、今日は格別に感じた。



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    ​『飾らない、等身大の言葉』で、あなたにそっと寄り添う世界を紡いでいきます。どんな気分の時でも、読めばどこかへ連れていってくれる、そんなお気に入りの一編が見つかりますように。のんびり読んでいってください。

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