
0512-0519
昔から、私にとっての料理はストレスのバロメーターのようなところがある。
心身ともにハッピーヘルシーな時は買出しからはじまり、その日のごはん、次の日のごはん、その週の作り置きまでする。つまりは数品つくる。メニューはその時々で。いろいろつくる。たのしい。
ストレスたまりはじめましたね〜くらいの時は料理しない。料理は1番すきな家事だけれど1番嫌いな家事である洗い物もセットなので、それを避けるために料理しない。さらには疲れた日はなにを飲んでも食べてもOKと決めていて、私の場合パンとお菓子とアルコールが主食になる。勿論パンもお菓子もアルコールも買うだけ。なにも作らない。
ストレスの限界値を迎えると逆に眠気や体の傷みも無視して深夜だろうが早朝だろうが料理をする。なんならキッチンの棚卸しとか大掃除もする。本当にこんなことしていないで眠ればいいのに、とは自分でも思うのだけれど、なんだかもう勝手に身体が動くのだ。こういう時に作るのはスパイスカレーが定番だったのだけれど、最近は蒸籠で作るメニュー達が定番入りした。つまりは自由度の高い一品料理。身体に良いもの作ったぞ、の満足感が大事。
今日は蒸籠。
すでに2026ベストバイにランクインしている蒸籠。本当に買って良かったしもっとはやく買えば良かったな。今持ってる物は小さめの一段なので、もう一段増やしちゃおうかな、と考えているくらい気に入っている。
◇
職場の1番近しいメンバーが少し入れ替わる。退社と入社。春だもんね。いや夏か。暑いもんね。
今回はざっくり言えば業務過多が原因。よくある退社理由だし、1年かけていろいろ試した結果今すぐの解決はできない時期というのもあり、スムーズに事が運び、今に至る。
これからここに書くのは、今に至る、つまりはすでに解決した終わった話なのだけれど、私が昇華するためにあえて書く。昇華できるまで書くので長くなる。
◇
業務過多といっても人によってキャパは違う。フィジカル、メンタル、モチベーション。得意不得意。いろいろな要因。人それぞれ。それは世界の理レベルであたりまえの話。
100は多過ぎて耐えられない人もいれば、100+αが余裕な人もいる。100に1日を費やしても終わらず残業する人もいれば、100+αをやったうえで早上がりできる人もいる。これも世界の理であたりまえの話。
前置きはこれくらいにして本題。長くなる。
◇
昔々の学生時代から薄々感じてはいて、ここ1年でようやく確信したのだけれど、私は要領が良い。そして器用貧乏。大体のことは初見ですぐできる。なにかができなくて困ったことがない。(そのかわりそれに特化した人には絶対に勝てない)
一瞬良く見えるこの「なにかができなくて困ったことがない」というのは、集団で動く時にとてもとても厄介なのだ。
まず、誰かが困っている時にどこでなににつまづいて困っているのかが全くわからない。わかってやれよと思われても、作業内容がわからないのと理屈は同じである。わからないものはわからない。お互い様ということで許してほしい。
これについては、わからない理由がわからないだけで突き放すつもりはないどころかなんとかしたいキモチがあるので、困っている部分を説明できる人や、説明はできないけれどとにかく困っていることを声に出せる人が相手であれば、わりとなんとかなる。実際なっている。
けれど、声にも顔にも出せない人が相手だと詰む。どこで困るかがわからないというのは問題なく処理できる前提が私の中でできあがってしまっているということでもある。なので、声にも顔にも出せない人が困っていても私は気づくことができない。そして困っている人は困ったまま時間が過ぎ、積み重なり、業務過多となる。
これは会社で誰かと一緒に働くと自分で決めた以上、気づくことができないとか言っていないで私が気づくべき頑張るべきところだと思う。私はもっと人のキモチを考えるべき。けれど、頑張ったところで考えたところで、すぐにどうにかできるものではない。
まずは「困りごとはないか?」「大丈夫か?」こちらから定期的に声をかけるところから始めてみた。「ないです」「大丈夫です」を私は言葉通りに受け取ったけれど、本当に言葉通りの時もあればそうじゃない時もありましたよ、と、後からご本人から直接聞いた。
私の聞き方や態度とかが悪くて答えにくかったのかも、と思った。それなら直したい。悪気は無いは免罪符にはならない。直したいから、いつのどれがそうじゃなかったのか聞いてみたけれど、いつのどれかはもうご本人も覚えていないようだった。
今言えるなら、何故その時は言わなかったのか?ご本人も忘れていることを今言われても私はどう直していけばいいのか次どうすればいいのかがわからない。つまりなにも解決しない。なにも解決しないのに何故いまこのタイミングで勤務時間を使って言うことにしたのか。この解決しない話をするのに使った時間で処理できる業務はたくさんあった。意図がわからなかった。
こんなことが数回あり、本当はなにをどうしたいのか私はなにを求められているのか、わけがわからなすぎて最初の頃はとてもとても頭を抱えたし眠れなかったし、いろんな人に相談もした。そして出た結論は、言葉にせずとも顔に出さずとも察してほしかったのだろうということだった。この結論にたどり着いたとき、絶望した。そして諦めた。
私は人の気持ちを察せない、わからない、自分の基準はズレている自覚があるからこそ、せめてもの対応策としてこちらから定期的に声をかけるようにしていたのだ。それを跳ね除けたうえで察してほしいと言うのなら、私が察せない人間だということも察してほしい。
この方の難しいところはここからで、大変なこと辛いこと困っていることを察してほしいというだけで、仕事は真面目でやる気もあって、楽したいわけでも私に手伝ってほしいわけでもないのだ。ただキモチを察してほしいだけ。
正直にハッキリ言う。そういうのはプライベートだけにしてほしい。
ここは会社で、私達は雇われて働いてお給金をいただく会社員で、あなたは部下でも後輩でもないどころか先輩で、あなたのメンタルケアは私の仕事の範疇ではない。
なのでこの方には最低限のできることだけをやってもらうことにした。そもそも困ることがないように察してほしいと思わないで済むように、新しいものやイレギュラーは渡さずに過ごした。
それでも業務量は多く感じていたようだけれど、それはもうこの会社この部署にいる以上、今より減ることは絶対にない。というか、あなたに渡していない分は私や他のメンバーがやっているのだ。本当はあなとも分けたかった仕事があるのだ。そしてあなたの知らないところで減らすための戦いもしているのだ。でも、それは言わない。私が勝手にそうしただけなのであなたには関係ないし、関係したくもないだろう。
そんな時期をしばらく過ごし、このままこの配分で安定するのかもと思っていた矢先、ここだけの小さい話ではなく会社全体の大きな動きがあった。本格的に今の部署にいるかぎり仕事は簡単には減らないこと、なんなら増えていく予定であること、減らしたければ戦わないといけないこと、さらに他部署のサポートも発生予定であること、そしてそれらは自分には耐えきれないこと。すべてを悟った先輩は辞めることを選び、私はそれをとめなかった。
決して不真面目な人ではなく、自分の仕事に責任を持つタイプの人だったので嫌いではなかった。わからないことはまず自分で調べようとするし、人のことを助けようともする、そういう面は尊敬すらしていた。
ただ、本当に今の部署とたまたま合わなかったのだと思う。私が尊敬していた部分は今の部署では裏目にも出ていた。自分で自分の仕事を増やして業務過多に陥った。合わないことは本人も周りも明らかにわかっていたけれど頑張ろうとしていたことも知っている。それも察してほしいと思っていたかもだけど、その辺は知っていたんだよ。間違いなく頑張っていた。
けれど会社で雇われてお給料を貰っている以上、頑張るだけではダメなこともある。組織とはそういうものだし、だからこそ入るのも抜けるのも本人の自由。私はこれで良かったと心から思っている。
願わくば先輩が新しい過ごしやすい場所をみつけられますように。きっとあると思う。
◇
新しい人が数名くることは決まっているけれど、全員揃うのはもう少し先。面接には同席したけれど、実際はどんな人なのかまだまだ未知。お互いにやりやすいと思えたらうれしいな。
仕事をするうえで、うまくやれている、やりやすい、と少なくとも私は思っている相手は、困った時に声を出せるタイプかそもそも最初から困らないタイプが多い。
その人の人生なのだから、すきなように思うように自分らしく生きれば良いとは思うけれども、ここは会社で、雇われて、お給料をもらっている以上、勤務時間中は歩み寄りが必要だと思うわけです。「わからない」ものはわからないけれど、だからこそ「わかろうとする」ことは双方に必要だと思うわけです。
それでもうまくいかない時にどちらかが辞めたり異動したりするのだろう。
先輩とはうまくいかなかった。けれど日々の業務は続く。なかったことにはしないしならない。お互いに切替えて新しいスタートをする。それだけだ。
願わくば次こそみんなが働きやすい、そして落ちついて長く働ける、安定したチームになりますように。
もうこれは運というか、縁だから、なるようになると信じるしかない。そもそも答えやゴールが無い。私は頑張り続けるしか、考え続けるしかないのだ。
◇
長々と書いてしまったけれど、序盤に書いた通り今に至る。至っている。
退社日が決まった先輩とは、むしろ今までで1番楽にやれている気がする。
そして当の先輩は相変わらず真面目で、退社日が決まったというのにわからないことを調べようとしたり、人を助けようとしたりして、自分の仕事を増やし続けている。
仕事を辞める人ってもう次へキモチが向いていたりして、残りの時間は手を抜いたり、そこまではしないとしても急がないでいい仕事には手をつけないでおいたり、辞めたあとのことは関係ないキモチだったり、そういうものだと思ってた。
全くそうじゃない先輩のことは、相性は悪かったけれど、やっぱり嫌いではなかった。覚えていたい。