
検索できる?できない?Googleスプレッドシート、Googleドキュメント、Googleスライド
今回は Googleスプレッドシート、Googleドキュメント、Googleスライド で使える検索機能について書きます。
このnoteで「なにが検索できて」「なにが検索できないか」を理解することで、
検索でヒットすることを知らずに安心して共有してしまう
検索でヒットしない仕様を知らずに置換漏れが発生してしまう
こんな あるあるミスを防ぎましょう!
置換機能については触れていません。あくまでも「検索」に絞った内容となっています。
なお、今回はPCブラウザ版での使用を想定しています。スマホアプリは操作が異なるのでご注意ください。
※キーボードショートカットはWindowsの解説となります
2つの検索機能
Googleスプレッドシート、ドキュメント、スライド には、いずれも2つの検索モードがあります。
検索と置換
簡易検索
この2つです。
※簡易検索は 正式名称ではありませんが、区別する為に当noteではこのように呼びます
この2つの検索機能を使う上で、特に重要な注意点を先にまとめると
Googleスプレッドシートの簡易検索は開いているシート内が対象
Googleスプレッドシートの簡易検索は非表示のセルは検索できない
Googleスプレッドシートの検索と置換は、非表示のセルやシートも検索対象になる
Googleドキュメントの検索と置換は プルダウンが対象外
Googleドキュメントは閉じられた見出し内が検索できない
このようになります。
まずは2つの検索機能について詳しく見ていきましょう。
1. 検索と置換

1つ目の検索が、メニューの 編集から開ける「検索と置換」機能です。
Windowsであればキーボードショートカット Ctrl + H で開くこともできます。
シンプルな検索だけでなく、細かい条件指定や正規表現の利用、検索範囲の指定も可能。
検索でヒットしたワードを置換することも出来ます。
2. 簡易検索

もう1つの検索機能が Ctrl + F で開ける簡易検索です。(Macだと command (⌘) + F )
ブラウザで Webサイト上を検索する時と同じなので、感覚的に使い慣れている人も多いかと思います。
こちらの簡易検索は置換機能はなく、検索条件の指定や範囲指定なども出来ません。
またメニューからマウス操作で開くことは出来ない、キーボードショートカットからのみ使える機能となっています。
ちなみに簡易検索は、Googleドライブ内のPDFのプレビューや

図形描画でも利用可能です。(図形描画は 検索と置換も使えます)

また簡易検索利用中に Ctrl+H もしくは ︙ をクリックで、いつでも

簡易検索 → 検索と置換
に切り替えができます。
Shift + Enter で逆順検索できる
スプレッドシート、ドキュメント、スライド、いずれも検索は基本的にアクティブになっている(選択されている)位置を起点に 右から左、上から下 へと検索していきます。

これは検索と置換、簡易検索どちらも一緒で、シートやタブ、スライドページが複数ある場合も、基本的には左から右、上から下に順に検索となります。

これをお尻(最後)から逆順で検索したい場合は、

「前へ」というボタンや

簡易検索の ∧ ボタンなどを利用することで可能ですが、
もっとも簡単な方法がキーボードで Shfit + Enter とする方法です。

ドキュメント、スライドは 検索と置換でも Shift + Enter による逆順検索が利用できます。

しかし、Googleスプレッドシートだけは 検索と置換では Shift+Enterによる逆順検索は使えず、なぜか簡易検索でのみ使える仕様となっています。
簡易検索では 大文字・小文字を区別した検索が出来ない

検索と置換、簡易検索いずれも、基本的には アルファベットの大文字と小文字は区別されず検索でヒットします。
半角・全角は区別されますが、

全角文字であっても大文字・小文字は区別されません。
大文字・小文字を区別した検索は、簡易検索では対応出来ません。しかし検索と置換であれば

検索オプションに「大文字と小文字を区別する」があるので、これにチェックを入れることで 大文字・小文字を区別した検索が出来ます。
2つの検索の違いは理解できたでしょうか?
ここからはスライド、スプレッドシート、ドキュメントの検索の注意点を個別に見ていきましょう。
Googleスライド内の検索
検索において特に注意点がなく、検索と置換、簡易検索の差をほぼ感じずに使えるのが Googleスライドです。
Googleスライドは「検索と置換」と「簡易検索」で検索に大きな差はない
下はGoogeスライドで「てすと」という文字を検索した際のキャプチャですが、
簡易検索の場合 👇

検索と置換の場合 👇

どちらも同じ6件がマッチしていることがわかります。
スライドでは検索範囲の指定は出来ません。
「検索と置換」でしか出来ないことは、
置換機能
大文字・小文字の区別
正規表現の利用
主にこの3つなので、普通に検索するだけなら簡易検索で十分と言えます。
Googleスライドはスピーカーノート、スライドマスタ(スライドのテーマ)も検索できる
Googleスライドの検索は、プレゼンテーションで非表示にしているスライド内も対象となります。

さらにスライド内だけでなく
スピーカーノート内のテキストや

マスタ(スライドのテーマ)内も検索で(簡易検索でも)ヒットします。

このスライドマスタ、スピーカーノート内も検索対象となる仕様は、PowerPointの検索機能と一緒ですね。
Googleスプレッドシート内の検索
「検索と置換」と「簡易検索」の違いが最も大きいのが Googleスプレッドシートです。
なおGoogleスプレッドシートにおける、よりディープな検索、置換を極めたい方は 👇コチラのマガジンがおススメです。
Googleスプレッドシートの簡易検索は複数シートにまたがった検索は出来ない
Googleスプレッドシートの簡易検索は、今開いているシート(アクティブなシート)のみが検索対象となります。

👆このように 簡易検索は シート6内の てすと が入った6カ所のみで、他のシートは検索出来ません。
「検索と置換」であれば、全シートを対象に検索できます。

ただし「検索と置換」は初期値が「すべてのシート」なので、置換をする際に意図せずうっかり他のシートも置換してしまう恐れがあります。
検索利用なら気にする必要はありませんが、置換をする場合は範囲に注意しましょう。
Googleスプレッドシートの簡易検索のヒット数は セルの数。完全一致検索は出来ない
Googleスプレッドシートの簡易検索のヒット数は、その検索ワードを含むセルの数となります。

たとえば 👆 のD5セルは 「てすと & てすと」と "てすと"が2つ入っていますが、1セルと見なされ 検索ヒット数は全体で 5となります。
また、「てすと」と完全一致するセルだけを検索することは、簡易検索では出来ません。
Googleスプレッドシートの検索と置換では、 検索にヒットした数が確認出来ない

Googleスプレッドシートの「検索と置換」はオプションが充実しています。
検索範囲を 「すべてのシート」「このシート」「特定の範囲」 の3段階で指定出来る他、以下を利用できます。
大文字と小文字の区別
完全に一致するセルを検索
正規表現を使用した検索
数式内も検索
リンク内も検索する
これらは「簡易検索」では出来ません。
ただし 簡易検索のように 検索にヒットした数が 表示されず、全体で何件あるのかわからないのと、

ヒットした箇所(セル)が目立たない(ハイライト表示されない)のが惜しい点です。
これは Googleスプレッドシートだけの仕様で、ドキュメントやスライドは 「検索と置換」でも件数が表示され、ヒットした箇所がハイライト表示されます。

【注意】Googleスプレッドシートの簡易検索は非表示セルを検索できない
Googleスプレッドシートにおける「検索と置換」と「簡易検索」の大きな違いが、非表示セルの扱いです。
Googleスプレッドシートの「簡易検索」は、不可視セル(非表示セル)が検索の対象外となります。

その為 👆のように
フィルタで非表示の行
手動で非表示にした行や列
グループ化で閉じた行や列
に検索ワードがあった場合は、検索でヒットしません。
セルを表示させると、👇 連動して検索でヒットした数が変化しているのがわかりますね。

簡易検索を利用する際は、非表示セルの見落としに注意しましょう。
【注意】Googleスプレッドシートの検索と置換は、非表示セル、非表示シートまで検索できる
一方、Googleスプレッドシートの「検索と置換」は、非表示セル内も検索対象となります。
フィルタ(またはフィルタビュー)で非表示になったセル

👇フィルタビューについてはコチラ
手動で非表示にした行のセル内

グループ化で閉じている行のセル

👇グループ化機能についてはコチラ
いずれも検索でヒットします。
さらに、非表示のシートに検索ワードがあった場合は、検索でヒットすると検索ワードが含まれるシートの非表示が解除され、表示状態になってしまいます。

もちろん閲覧権限のみの場合は、非表示シートが表示されることはありませんが

非表示のシート内のどのセルに該当ワードがあるか?は確認出来ちゃいます。
【注意】Googleスプレッドシートの 非表示シート内の 見せたくない文字は、検索と置換 + 正規表現 + デベロッパーツールで確認できる
このように Googleスプレッドシートの「検索と置換」は、非表示シート内も検索できるので、
検索ワードを .+ として、「正規表現を使用した検索」にチェックをすることで、

閲覧権限メンバーには見せたくないからシートを非表示にしたのに、非表示にシートのセルに何が書かれているか?を「検索と置換」で確認出来ちゃいます。
1セルに入っている文字が長いと

このように途中で見切れてしまいますが、

F12で表示できる Chromeのデベロッパーツール上では 文字列全体を確認することが出来ます。
というわけで、閲覧者は開けないはずの非表示シート内であっても
「検索と置換」 + 正規表現 のコンボで、

スケスケだぜ!です。
共有したシートには、絶対に見られたくない情報を含めないようにしましょう。
Excelの場合は、基本的には非表示セルは検索できない
ちょっとだけ Excelの検索機能についても触れておきましょう。
Excelには Googleスプレッドシートの簡易検索に該当する機能はなく、Ctrl + Fでも 検索と置換(の検索タブ)が開きます。

「検索と置換」では、非表示セルの扱いがGoogleスプレッドシートと違います。
さらにWeb版のExcelと インストール版のExcelでも、非表示セルの検索での扱いに違いがあります。
まず Web版Excel(エクセルオンライン)を見てみましょう。

Web版では、手動で非表示にした行や列のセル、グループ化機能で閉じた行・列のセルは 検索でヒットしますが、フィルタで非表示になったセルだけは検索対象外となります。
非表示シート内も検索ではヒットしません。
一方インストール版のExcelの場合は、非表示セル、非表示シートは全て検索対象外となります。

フィルタによる非表示、手動で非表示、グループ化で閉じたセル、その中のテキストは、いずれも検索でヒットしません。
バージョンによって違いがあるかもしれませんが、基本的には Excelの検索は非表示セルが対象外となると考えた方がよいでしょう。
Excelは非表示セルに記載されたキーワードの取りこぼし、見逃しに十分注意しましょう。
Googleドキュメント内の検索
最後にGoogleドキュメントの検索についてです。Googleドキュメントでは、便利な「あの機能」が検索の際に、ちょっと厄介な仕様だったりします。
Googleドキュメントの簡易検索はタブをまたいで検索ができる

Googleドキュメントは、Wordとは違う独自進化をしています。その独自機能の一つがドキュメントタブです。
これはGoogleスプレッドシートが複数のシートを持つように、ドキュメントファイル内に 複数のタブを作成できる機能です。
2024年10月に追加された Googleドキュメントのタブ機能について深く知りたい場合は 👇を参考にしてください。
Googleスプレッドシートの「簡易検索」は、開いているシート内のみが検索対象でしたが、Googleドキュメントの「簡易検索」はタブをまたいでドキュメント内全てのタブを検索することが出来ます。
タブが階層構造になっていた場合も、子タブ、孫タブも含め検索できます。

基本的にはタブの並び順で、上から下へと検索していきます。
Googleドキュメントの簡易検索は 目次、ヘッダー、フッター、注釈、プルダウンも検索できる

Googleドキュメントの簡易検索は
本文(見出し含む)
目次
プルダウン
ヘッダー、フッター
注釈
これら全てが検索範囲となります。
なお、検索の順番は
本文内を上から下 > ヘッダー > 注釈 > フッター > 次のタブへ
となっています。
Googleドキュメントの検索は タブ名、透かしは検索できない

Googleドキュメントで検索の対象外となるのは、タブ名のテキストと

背景に入れた 透かしのテキスト、そして

挿入した画像に設定した「代替テキスト」、「タイトル」内のテキストです。
これらは 簡易検索、検索と置換、どちらを使っても検索出来ません。まぁこれは妥当ですね。
【注意】Googleドキュメントの検索と置換は「プルダウン」のテキストを検索できない
Googleドキュメントには「簡易検索」ではヒットするのに、「検索と置換」ではヒットしないものがあります。
それは プルダウンです。
Googleドキュメントの「検索と置換」は、プルダウン内のテキストを検索できません。

👆画像では、プルダウンで選択された「てすと」が検索と置換でヒットせず、全体件数も11件となっているのがわかりますね。
一方、簡易検索では 検索ヒットのハイライトが プルダウンの後ろなのでわかりにくいですが、

プルダウン内のテキストも検索にヒットしていて、全体件数も検索と置換の時の結果の11件にこのプルダウン1件を加えた 12件となっています。
Googleスプレッドシートのプルダウン(チップ型)は、検索と置換でも検索対象となるので、これは意外でした。
おそらくGoogleドキュメントのプルダウンチップは、直接テキストの編集が出来ない為、検索は出来ても置換が出来ないという理由から、検索と置換では対象外になるのかと思います。
【注意】Googleドキュメントの検索は 閉じられた見出し内のテキストを検索できない
もう1つ Googleドキュメントの検索には、ちょっと厄介な仕様があります。

Googleドキュメントには見出しを折りたためる機能があるのですが、実は 見出しを折りたたんでいると、中のテキストを検索することが出来ません。
簡易検索だけでなく「検索と置換」を使った場合も同様です。

👆閉じらている一つ目の見出し1 内の「てすと」、そして同じく閉じられた 見出し2内の「てすと」が検索でヒットしていないのがわかりますね。
これはなかなかのクソ仕様じゃないでしょうか?
この見出しを開閉する機能は、Googleドキュメントのページレスモード(ページ分けなし)で使える非常に便利な機能なんですが・・・
この見出しを閉じていた時に検索できない仕様を知らないと、検索漏れや置換漏れに繋がるってことです。
こちらは公式にも書かれている仕様ではありますが、

やはり不満を持っている人は多いようで、フォーラムでも何度か不満の声や改善要望あがっており、多数の賛同者も確認できます。

ここに書かれている通り、Microsoft Wordは 見出しが閉じられていても内部のテキストは検索可能となっています。

Googleドキュメントも見出しが閉じていても検索出来るように、改善されることを期待します!
Googleドキュメントの見出しは一括で全て開ける(同じタブ内)
というわけで現状の対策としては、見出しを全て展開してから検索する方法となります。
幸い Googleドキュメントの「見出し」は右クリック メニュー内に

「同じスタイルの見出しをすべて開く」という機能があるのと、

見出しは 見出し1~見出し4まで 序列があって、上位の見出しを開くと、その中の下位の見出しも一括で開くという仕様になっています。

これを組み合わせて、
最上位の「見出し」(通常は見出し1)を右クリックから「同じスタイルの見出しをすべて開く」
とすれば、

一括で全見出しを開くことが出来るってことです。これで検索すればOKですね!
ただし、あくまでも一括で開ける対象は同じタブ内の見出しのみです。
複数のタブがある場合は、それぞれのタブで見出しを開く必要があります。
また、残念ながら「同じスタイルの見出しをすべて開く」を行うキーボードショートカットは 用意されていません。
さらに残念なことに 2026年9月現在、GASには 見出しを開閉するAPIがありません。
ページレスモードで見出しの折りたたみを使用しているタブが多い場合は、GASで検索や置換をした方がよいかもしれません。
👇こんな感じでサイドバーに見出しの開閉を気にせず使える 検索・置換を実装できます。

Googleスプレッドシート、ドキュメント、スライドの検索 まとめ
冒頭にも書きましたが、簡易検索、検索と置換で特に注意すべき点は以下になります。
Googleスプレッドシートの簡易検索は開いているシート内が対象
Googleスプレッドシートの簡易検索は非表示のセルは検索できない
Googleスプレッドシートの検索と置換は、非表示のセルやシートも検索対象になる
Googleドキュメントの検索と置換は プルダウンが対象外
Googleドキュメントは閉じられた見出し内が検索できない
ExcelやWordの検索と仕様が違うので注意しましょう。
次回は、この流れでGoogleスプレッドシートの検索と置換を使った Quick Tipsを紹介します。