
Googleスプレッドシート Gemini in Sheets のビルド機能 & Sheets Canvas機能で次のステージへ
少し前に Googleスプレッドシートで使える AI関数(Gemini関数)と Geminiで補完(Fill with Gemini)という機能についてnoteを書きました。
これらも凄い機能なんですが、GoogleスプレッドシートのAI機能 Gemini in Sheets の直近アップデートの本命は
🛠️ ビルド機能
🎨 Canvas機能(Sheets Canvas)
この2つです。
※ 2026年7月4日時点、スプレッドシートCanvas(Sheets Canvas)は 英語環境でのみ使える機能です
今回は、この2つの新機能の魅力と注意点(出来ないこと)をわかりやすく伝えていきます!
このnoteを読んで Googleスプレッドシートの次のステージへの一歩を踏み出してみましょう!(そしてスキをポチっと押しちゃいましょう)
Googleスプレッドシートを直接操作するビルド機能

Googleスプレッドシートの ビルド機能は、Gemini in Sheets内で使えるツールとなります。
基本的には GoogleWorkspaceユーザーや Google AI Pro以上の課金ユーザーが利用できる機能です。
ただし 情報の扱いに注意は必要ですが、例外的に無料で使える方法もあります。詳しくはAI関数のnoteを参照ください 👇
ビルド機能の使い方
右上のGeminiマーク(Geminiに質問する)からサイドバーで Geminiを立ち上げ、ツールというアイコンをクリックし ビルド にチェックを入れます。

この状態で指示(プロンプト)を入れます。
今回は 👇の表に対して

単価をそれぞれ ぶどう500円、りんご200円、めろん1000円とした時に、合計して目標金額を超える、各商品の売上金額が均等になるような販売目標数をセットして
こんなプロンプトを入れてみます。

色々考えて処理している様子がわかります。

1分20秒ほどで完成。

👆 Geminiが、自然言語で指示した内容に適した数式を作成し、直接各セルに入力してくれました。

指示はしていませんが、表の構成から判断し気を利かせて、合計行には SUM関数を使った式を入れてくれています。
これが今までは出来なかったんですよね。ようやくAIエージェントらしくなってきました!
複数シートの生成や複数シートを参照するサマリシートも作れる
さらに追加で
この表をもとに各支店ごとにシートを作成し、2026年4月から翌年3月までの月ごとの各商品の販売台数、売上金額を入力して、目標に対する進捗率を計算できる表を作成。その各シートの数値を一覧で参照できるサマリシートを合わせて作成して
こんな依頼をしてみましょう。

このように新たにシートを作成するような処理は、一度プランを作成し「これで作成を進めて良いか?」の 承認を求めてきます。

この「承認」を押さないと先に進まないので、依頼してからすぐ席を離れたり他の画面に切り替えて別の作業をしていると、10分後にそろそろ終わったかなと見てみたら、承認待ちで止まっていた・・・_| ̄|○ ガック
なんてことが発生します。

承認後、3分少々待って、サマリーシート、各支店のシートが生成されました。
手作業でやると結構面倒な、同じ構成の複数シートを支店毎に生成や各シートを参照する数式を入れたサマリシートの作成が、直接人間が手を触れることなく出来ちゃいました。
これは凄い!
自動で見栄えのよい表にデザインしてくれる
特に指示はしていませんが、ここでもAIが気を利かせて

このように視覚化の部分で SPARKLINE関数を使ってきたり、

表をビジネス向けの押さえた色合いを使って、綺麗なデザインに仕上げてきたり、

必要に応じてセル結合なども駆使してきます。
一般社員よりもマシな表を作ってきますね。。
プロンプトを工夫すれば「承認」無しで実行できる
実際に機能するかダミーデータで確認しましょう。
面倒なんでここもAIに指示して入れてもらいます。
ビルドはプラン作成した後の承認を押すのが面倒なので今回は、

承認を求めず、そのまま自走して完了させて
というプロンプトを指示に追加して入れます。
これによって、プラン後の承認ボタンを押すという動作をスキップできるので、
依頼 → 完了まで放置(違うことが出来る)
という一気通貫の自動化ができます!
※承認スキップは完全ではありません。依頼内容が複雑な場合は、こちらを入れても承認が必要となることがあります。
ビルドで作成した支店毎のシートとサマリシート 確認
3分程度放置したらダミーの実績入力が完了していました。確認していきましょう。

各支店のシート、それを参照したサマリシート、いずれも問題なさそうですね。
あとは 戻るボタンで ダミーデータ入力前に戻すか、Geminiにダミーデータを消してと指示すれば、実際に使える管理表となります!
この複数シートとサマリシートを組み合わせた管理表の作成、およびダミーデータ入力による動作確認(デバッグ)が、簡単なプロンプトだけで完遂できちゃうわけです。
これは使わなきゃ損です!!
ビルド機能では対応できないこと
このようにビルドを使うと、簡単なプロンプトで、
複数シートの生成
数式を使った集計表の作成
セルの塗りつぶし、セル結合などを使った見た目の調整
が出来ます。

さらに
条件付き書式
グラフ生成
ピボットテーブル作成
などもビルド機能で対応可能です。
しかしビルドは万能ではありません。当然、出来ないこともあります。
別スプレッドシートを作成することは出来ない

基本的に ビルド機能で対応出来るのは、開いているスプレッドシート内の処理だけです。
複数シートには対応出来ますが、別スプレッドシートの作成は出来ません。
画像や画像の直リンクURLを入れることは出来ない
これはAI関数の時もダメだったんですが、残念ながらビルドでも セキュリティ上の制約があるようで、画像を取得したり、画像の直リンクURLを表に入れるといったことが出来ません。
初代ポケモンを一覧表にしたい。 ナンバー、画像、名前、タイプ、特性、備考 でデータベースを作って、全151匹のデータを入れて。 承認を求めず、そのまま自走して完了させて
こんなプロンプトを入れると、「承認」は必要でしたが、👇初代ポケモン図鑑 151匹分を一撃で作成してくれました。

しかし画像の列は、何度かやりとしても画像や画像のURLを入れることは出来ませんでした。残念!
ビルドでは 複数選択プルダウンは作成できない
意外とビルドは、複数選択プルダウンが生成出来ないようです。

とりあえずプルダウンは用意するから、表示形式をチップに切り替えて「複数選択」にチェックは手動でやってくれと言われました。
ただし手動でチップ表示と複数選択設定後に、そのワードに合った色をプルダウンチップに付けるは出来ました。

これ結構面倒だったんで、ちょっと嬉しいかも。
ビルド機能の魅力・出来ないこと、理解できたでしょうか?是非、試してみてください!!
スプレッドシートがさくっと簡易アプリに?スプレッドシートCanvas(Sheets Canvas)が超絶凄い
実はビルド機能以上にあっと驚く(かつ経営層のウケがいい)機能が、Canvas機能です。
Geminiアプリで使えるあのCanvas機能が、スプレッドシートに実装されたと思ってください。

ただし、上で紹介したビルドは既に日本語環境でも利用出来るんですが、この スプレッドシートの Canvas機能は 2026年7月5日 現在、まだ英語環境でしか使えません。
👇公式はこちら
スプレッドシートの Canvas機能を使う為の準備

スプレッドシートのCanvas機能が使える 英語環境に変更する為には、Googleアカウント全体の言語を英語にする必要があります。
まずメニューから
ファイル > 設定
と進み、 言語と地域の箇所ではなく、その下にある

表示言語:日本語
とある 青字でハイパーリンクになっている日本語 の箇所をクリック
Googleアカウントの設定ページを開きます。

ここで +他の言語を追加 を押して
English と入力して候補に出てきた Englishを選択。

次に地域の候補が出てくるので、とりあえず一番上の United Statesを選択して「保存」とします。

これで「他の言語」に英語が追加されたので、 ⇧ ボタンをクリックで 優先言語を 日本語と入れ替えます。

英語に切り替わりました。

スプレッドシートのタブに戻って 「設定を保存」を押してから 画面更新(Ctrl + F5)とすれば、

メニューが英語表記に変わり、下のシートタブの左側。

ここに Create a canvas と表示される Canvasメニューが登場します。
これでCanvasが使える状態になりました👏
ちなみに 英語モードにする必要があるのは Canvasで新しくビューを生成したり、編集したりする時だけです。
その後、作成済みの Canvasを利用するだけなら 日本語に戻した環境でも問題ありません。
Canvasでダッシュボードを生成する
Create a canvasをクリックすると、CanvasツールがONになった状態で Gemini サイドバーが立ち上がります。

プロンプトを英語で入力してもいいんですが、最初から
Create a gallery view (ギャラリビューを生成)
Create a dashboard (ダッシュボードを生成)
Create a kanban board (トヨタでお馴染みのカンバンボードを生成)
が選択肢にあるので、最初はこちらを選択するのが簡単です。
とりあえず、ダッシュボードを選択してみましょう。

こちらはビルド以上に作成に時間がかかります。ダッシュボード生成で4~6分くらい。
スプレッドシートが、小じゃれたダッシュボードになりました~。
これはちゃんとスプレッドシート側のデータと連動しています。

福岡が達成率が高い状態ですが、試しに大阪の6月の実績を大きく伸ばしてみると

ダッシュボード側でも大阪が同じ数値になりました。

ただし右下の総評サマリは変化しません。
こちらはGeminiの CanvasアプリのようにAI機能は付いていないようで、総評のコメントは数値が変わっても変化しないようです。
惜しい!
※同じデータで同じようにCanvasでダッシュボードを作っても、違う内容、違う見た目の画面が生成されることがあります
スプレッドシートCanvasで出来ること
ダッシュボード以外にも
📋カンバンボード

🖼️ギャラリービュー

🗓️ガントチャート

この他にもカレンダー表示やヒートマップなど、プロンプトで指示(現在は英語で書く必要あり)すれば、スプレッドシートのデータに連動した様々な簡易Webアプリを作成することが出来ます。
英語といっても、とりあえず試すだけなら
Create a gantt chart
で問題ありません。

デザインや機能を変えたい場合は、日本語を英語に翻訳して追加指示をいれましょう。
スプレッドシート側のセルの編集が Canvas側に反映されるだけでなく、Canvas側での操作に連動してスプレッドシートの値も変化します。

インタラクティブな簡易アプリがこんなに簡単に作れちゃうわけです。これは夢が広がりますね!
あまり進化が見られないし、双方向とは言えない Googleスプレッドシートのタイムラインビュー機能は不要になっちゃうかも。。
スプレッドシートCanvasは 画像を表示できない?
色々検証しました、スプレッドシート Canvasでは 画像表示が出来ない可能性が高いです。

スプレッドシート側で画像URLからIMAGE関数で画像を出力したケース、セル内画像として直接画像をはりつけたケース、そして画像URLだけの列を用意したケース、
これら試しましたが、いずれもCanvasで ギャラリービューを生成すると

画像が入りません。
これが仕様なのか、プロンプトの工夫で回避できるか?
F12で確認した感じだと

外部URLへのアクセスがブロックされてそうなんで、現時点では画像表示は無理そうな感じです。。(ギャラリービューって言ってるのにー😡)
引き続き自分も検証しつつ、有識者の発信を待ちたいと思います。
スプレッドシートCanvasを共有する上での注意点
上でも書きましたが、Canvasは作成時や作成したビューを編集する際は 英語環境である必要がありますが、その後作成したビューを利用するだけなら 日本語環境で問題ありません。
共有メンバーも同様に、日本語環境のまま Canvasで作ったダッシュボードやカンバンボードを利用できます。
しかし スプレッドシートCanvasの共有には注意が必要です。
スプレッドシートCanvasの共有は スプレッドシートの共有設定に依存する

Canvasの画面右上には Copy linkというボタンがあり、こちらをクリックすると
https://docs.google.com/spreadsheets/d/【スプレッドシートID】/edit?coid=【CanvasのID】&gid=1#gid=1
こんなアドレスが取得できます。
しかし、このURLを伝えるだけではCanvasを共有できません。

スプレッドシートを共有していない場合は、このように相手がURLを開いても「アクセス権が必要です」と出てしまいます。
Canvasアプリを共有する為には、スプレッドシートを共有する必要があるってことです。
Canvasアプリだけを見せたいは出来ない
スプレッドシート自体を共有する必要があるとうことは、アプリだけを見せて、データ(スプレッドシート)は見せないといったことが出来ないってことです。
共有相手は Canvasアプリ 右上の「データを表示」を押すことで、いつでもスプレッドシート画面を開くことができます。

GASのWebアプリのようにはいかないってことです。
Canvasアプリ側からデータを操作する場合は編集者として共有が必要
スプレッドシートのCanvasアプリの魅力は、アプリとスプレッドシートの双方向連動です。
スプレッドシート側で編集した結果がアプリにリアルタイムで反映されますし、逆にアプリで編集した内容もスプレッドシート側に反映されます。
しかし、当然ですがこのようにスプレッドシートの値を操作するようなアプリの場合は、これを共有メンバーが利用する際は「編集者権限」が必要となります。
閲覧者権限の場合は Canvasでデータを操作すると、「編集するには権限が必要です」とエラーメッセージが表示されます。

また シートや範囲の保護がかけられている場合は、エラーメッセージは出ませんが、アプリ上で値を変更して保存としても変更は反映されません。
DBとして利用しているスプレドシートの編集権限を渡す、これはちょっと怖いですよね。
共有設定で ダウンロード・印刷・コピーを不可とすると 共有メンバーはCanvasが使えない

これはショックでした。
Canvasを スプレッドシートのデータごと共有するにあたり、せめてコピーやダウンロード、印刷は防止しておきたいと思いますよね。
でも、ここを制限して共有すると

なんと共有メンバーの画面からCanvasが消えてしまいました・・・。
スプレッドシートのCanvasを共有メンバーに利用させる際は、コピー・印刷・ダウンロードの制限をしてはいけないってことです。
これはかなり厄介ですね。。
モバイルでの扱いにも注意
共有時ではありませんが、スマホ等のモバイル端末でスプレッドシートCanvas アプリを利用する際は少し不便を感じます。
まず、CanvasアプリのURLはGoogleスプレッドシートのURLベースである為、普通にリンクを開くと アプリ版のスプレッドシートが開きます。
アプリ版のスプレッドシートはCanvasで作成したビューに切り替えが出来ません。

一応ブラウザのPC表示で開くことは出来ますが、

ピンチで拡大ができない為、文字が小さくてかなり使いづらいです。。
データポータル(Looker Studi)、App Sheet、GASのWebアプリとは使い分がポイント
スプレッドシートCanvasに関して 現時点で言える結論としては、以下の通りです。
メリット: データと双方向で連動する、インフォグラフィックな「簡易Webアプリ」を超簡単に作成できる便利ツール。
注意点: 元データごと共有されてしまうリスクや、コピー・印刷・ダウンロードを制限できない点には注意が必要。
セキュリティや権限管理を厳格にしたい場合は、データポータル(Looker Studio)や AppSheet、GASによるWebアプリ化を選択した方が良いケースも多そうです。
まずは試しにスプレッドシートを Canvasでアプリ化してみる
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良さそうなら App SheetやWebアプリ化して本格展開
こんな使い方も良いですね。
今回紹介したGoogleスプレッドシートの ビルドとCanvasについては、NI-WORKさんのYoutubeも非常に参考になります。
もちろん GoogleスプレッドシートCanvas機能は、正式に日本語対応してからの本格利用でOKです。
でも、せっかく言語を変えるだけで試せるわけですから、まずはお試しで使ってみてください。使わばわかる!!
次回は軽めのQuickTips予定です。