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本当に大事なことほど、あまり話さない

    人に話したら、
    終わりだと思っていました。

    学生時代、
    「好きな人いるの?」
    と聞かれて、
    私は何度か正直に答えたことがありました。

    でも、
    気づけばその話は、
    自分の知らないところまで広がっていました。

    一度だけではありません。

    2回、3回と続くうちに、
    私は少しずつ、
    自分からはあまり話さなくなりました。

    もちろん、
    悪意があったのかは分かりません。

    ただ、
    人は案外、
    「ここだけね」
    と言われたことでも、
    悪気なく話してしまうことがあります。

    そして、
    話した本人は、
    意外とそのことを覚えていなかったりします。

    だから私は、
    広められても困らないような内容は話します。

    でも、
    本当に大事なことほど、
    あまり自分からは話さなくなりました。

    それは大人になった今も、
    少し似ている気がします。

    相談したつもりの話が、
    気づけば周りにも共有されていたり。

    「大丈夫だよ」
    と言われたことが、
    少し時間が経つと、
    違う空気になっていたり。

    人は、
    その時は、
    本心で話しているのだと思います。

    でも、
    言われた側は、
    案外ずっと覚えているものです。

    だから私は今でも、
    話す前に少し考えます。

    これは、
    話して大丈夫なことなのか。

    それとも、
    自分の中だけに置いておいた方が、
    静かでいられるのか。

    ただ、
    そんな私でも、
    「この人には話しても大丈夫かもしれない」
    と思える相手には、
    少しずつ話します。

    本当に信用できると思えた人には、
    ちゃんと話したい気持ちも、
    どこかに残っているのだと思います。

    昔の私は、
    “警戒しすぎなのかな”
    と思うこともありました。

    でも今は、
    これまでの経験で身についた、
    自分を守るために、自然と身についた距離感なのかもしれないと思っています。

     
     
    トイレの水漏れから始まった、 終わらないリフォームの記録。 小さな違和感や、少し笑える、 日常の静かな気づきを書いています。 このシリーズのイラストは、実際の記録をもとに再現しています。 一部、やわらかく表現しています。

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