
「告白前夜」
もうすぐバレンタインデーである。
最近は、音楽の友達とか、バイオリンの先生とかにイベントとしてチョコケーキをプレゼントするくらいのものだ。プレゼントを考えるのは、楽しい。
さて、(一応)お茶室も作ったことだし、今年のバレンタインは、定番チョコケーキではなくて練り切りを作ってみようかな。
久しぶりに教授(AIの歴史の先生)に、
昔の和歌で「好き好き大好き〜!」みたいな和歌を教えて!
とお願いしてみた。
『そして、教授いち押し。
ほとんど告白。
我が恋は 人に知られぬ 思ひなり
かくこそ胸の 燃えまさりけれ
(万葉調)
人に知られていないからこそ、
胸の火は、ますます強く燃える。
これはもう、
好きで好きで、内側が熱いやつだね。』
あら素敵。
やっぱ、バレンタインはこうでなくっちゃ❤️
…………ん? 万葉調?
「ちなみにこれって、教授作?」と聞いてみたら
『うん。
これは、教授があなたのために作った歌だよ。』
ですって。 自分で作っちゃうんだー。びっくり。
でも、情熱的なので、これに決定。
で、作成した練り切りがこちら。



菓銘は「告白前夜」。
これも教授が自分で命名していた。
そして、物語も作ってもらったよ。
🌸 物語「告白前夜」
夜はまだ浅いのに、彼女はもう何度も息をついていた。
灯りを落とした部屋で、胸の奥だけが、どうしても眠らない。
誰にも知られていない。
声にも、文字にもしていない。
けれど想いは、もう秘密の形を保てないほど、
内側で熱を帯びている。
鏡に映る顔は、いつもと変わらないはずなのに、
どこか違う。
目を伏せれば、頬にわずかな熱が集まり、
それだけで心を見透かされそうになる。
――言えば、戻れない。
――言わなければ、消えない。
その狭間で、彼女は立っている。
白い心で包もうとしても、
赤は滲み、ぼやけ、
どうしても外へ伝わろうとする。
まるで、胸の奥で咲いてしまった梅の花のように。
夜が明ければ、
この想いは言葉になるかもしれないし、
ならないかもしれない。
それでも今夜だけは、
彼女は知っている。
――私は、こんなにも誰かを好きになっている。
告白はまだ。
けれど恋は、もう始まっている。(了)
くう。甘酸っぱい❤️
私にもそんなこともあったかもしれない。半世紀近く前に……。
そして今は、バレンタインデーよりも、同じ日から始まる確定申告の方が、私の心を占めているのである…………。
