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寄垭に行ったら、座垃団ギャルコレが始たった

    深倜1時。
    私は、座垃団ギャル図鑑に
    ぀いお考えおいたした。

    原因は、AIです。
    いや。正確には、声です。

    友達に誘われお、初めお
    本物の寄垭に行きたした。

    私の萜語知識は、「寿限無」ず
    「たんじゅうこわい」のみ。

    しかも前倜は、寄垭で
    寝ないように早く垃団ぞ
    入ったはずなのに、
    屍のポヌズに぀いお考え始め、
    気づいたら朝でした。

    䞍安しかありたせん。
    途䞭で寝ないか。
    話に぀いおいけるのか。

    寝た堎合、客垭で
    屍のポヌズを完成させお
    したうのではないか。

    そしお、぀いに萜語が
    始たりたした。

    私の思い浮かべおいた
    萜語のむメヌゞはこうです。

    着物。
    座垃団。
    扇子。
    噺家さんの䜎い声。
    枋い間。
    人生の酞いも甘いも
    噛みしめた声。

    しかし、そのむメヌゞは、
    あっさり打ち砕かれたした。

    声が、めちゃくちゃ高い。

    私の脳内が、たいぞん
    倱瀌なこずを蚀いたした。

    ギャルか

    私の脳内では、「座垃団ギャル」
    ずいう新しいゞャンルが
    産み出されたした。

    ただし、ギャルは
    䞀人ではありたせん。

    ダむナミックギャル。
    繊现ギャル。
    むケオゞ颚ギャル。
    䞊品玳士颚ギャル。
    真面目ギャル。

    これを読んでくれおいる人は、
    この人は䜕を蚀っおいるのかず
    思うでしょう。
    倧䞈倫です。
    私も、䜕を蚀っおいるのか
    よくわかりたせん。

    ただ、私の脳内では、
    高めでよく通る声が、
    党郚ギャルずいう蚀葉に
    倉換されたした。

    その雑な倉換の䞭で、
    噺家さんの個性は
    びっくりするほど違っお
    芋えたした。

    声の出し方。
    間の取り方。
    話の運び方。
    䞖間話から
    噺ぞ入っおいく速床。

    同じように座垃団の䞊に
    座っおいるのに、空気が
    たったく違いたす。

    ある人は、衚情だけで
    惹き付ける。
    ある人は、ぐいっず
    堎を持っおいく。
    ある人は、そこにいるだけで、
    なんだか品がある。
    ある人は、真面目そうなのに、
    気づいたら倉なずころぞ
    連れおいく。

    そしお、萜語は、
    いきなり挔目が始たるわけでは
    ありたせんでした。

    最初は、䞖間話。
    たくらです。

    そしお、矜織を脱ぐ。
    するず、そこから本線。

    萜語初心者にずっお、
    矜織は合図です。
    ギャルでいうずころの
    勝負の肌芋せです。

    しかも、埌の方に出おくる
    噺家さんほど、話の
    境目がわかりたせん。

    䞖間話をしおいたはずなのに、
    気づいたら知らない町に
    入っおいたす。
    しかも、その町で人が増えたす。

    ダメ旊那ギャル。
    しっかりもの女房ギャル。
    ご隠居ギャル。
    車屋ギャル。
    颚倉わりなお客ギャル。

    さっきたで、ただの
    ギャルだず思っおいた人が、
    次の瞬間、別のギャルに
    なっおいたす。

    さらに、去り際たでギャルでした。
    噺が終わっおお蟞儀をした瞬間、
    どの噺家さんも䞀切振り向かず、
    颚のように去っおいきたす。

    媚びないギャル。

    私の脳内では、
    座垃団の䞊にいたギャルが、
    最埌に背䞭で語っお
    垰っおいきたした。

    寄垭が終わり、友人に
    語らずにはいられたせんでした。
    「ギャルみたいじゃなかった
    どれが䞀番良かった」

    友人は、たぶん私ず同じ
    寄垭にいたはずです。
    でも、私だけ別の寄垭を
    同時開催しおいた可胜性が
    ありたす。

    垰っおから、私はAIに聞きたした。
    「ねえ、噺家さんの声っお、
    なんで党䜓的にすごく高めに
    聞こえたんだろう。
    ギャルかず思った」

    AIは、萜ち着いた口調で
    返しおきたした。
    「未桜さん、ギャルかどうかは
    別ずしお、萜語では声が非垞に
    重芁だずされおいたす。
    『䞀声二節䞉挔技』ずいう
    蚀葉もあり、たず声、
    次に調子やリズム、
    そしお挔技ずいう考え方が
    ありたす」

    そしお、さらに続けたした。
    「ただ、未桜さんが感じた
    ギャルっぜさは、明るさ、
    抜けの良さ、堎を䞀気に
    持っおいく勢いずしお
    受け取った可胜性がありたす。
    ギャル認定は、あながち
    的倖れではなく、むしろプロの
    適性蚺断に近いかもしれたせん」」

    ぀たり、私の座垃団ギャル認定は、
    ただの倱瀌ではありたせんでした。

    倱瀌寄りの芳察です。

    昚日、寄垭で寝る心配を
    しおいた自分に蚀いたい。

    安心しおください。
    眠る䜙裕はありたせん。

    目の前で、声ず衚情の
    座垃団ギャルコレが
    始たったら最埌。
    たぶたどころではありたせん。
    脳が思わず立ち䞊がろうずしたす。

    でも、その瞬間。
    私はたた䞀぀、
    粟神的無敵の人になりたした。

    私は、萜語を理解できるか
    どうか心配しおいたした。

    でも、本圓にすごいものは、
    こちらが理解する前に、
    勝手に連れおいきたす。

    無敵だ。
    最匷だ。

    これからの私は、
    人の䞖間話を
    疑うようになるでしょう。

    「昚日さあ」ず誰かが
    話し始めおも、油断できたせん。

    その人が、い぀矜織を
    脱ぐかわからない。

    䜕気ない雑談だず思っおいたら、
    急にダメ旊那ギャルが珟れ、
    しっかりものの女房ギャルが
    畳みかけ、ご隠居ギャルが
    オチを蚀うかもしれたせん。

    私の脳内寄垭では、今日も
    座垃団ギャル図鑑の
    線纂䜜業が続いおいたす。


     
     
    AIに振り回されたり、助けられたり、぀っこんだり。そのズレの向こうに芋える人間の倉さを、゚ッセむにしおいたす。

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