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📘幻想的で繊細な画風の中に組み込まれた意外性:豪華挿絵絵本黄金期の夢幻②『神秘なる挿絵画家 エドマンド・デュラック』感想文|夢日記|夢分析|ユング心理学|深層心理 |無意識|HSP|トラウマ|イラスト|画集|絵本|読書|アート

    ※本投稿は
    📘幻想的で繊細な画風の中に
    組み込まれた意外性:
    豪華挿絵絵本黄金期の夢幻①
    『挿絵画家カイ・ニールセンの世界』感想文
    の続きです。

    ━━━━━━━━━━━━━━━━
    前回の投稿はこちら▼
    ━━━━━━━━━━━━━━━━
    ぜひ併せてご覧ください。

    これまでのふりかえり

    ▶夢の再現イラストの勉強のために出会った画家

    夢の再現イラストを作るために、
    ここ数か月、たくさんの画集を見ている。

    目的は美術史を勉強することではありません。
    夢の世界を、イラスト化する際に
    できるだけ忠実に再現するためです。

    これまでそんな画集を見て感じたことを
    記録も兼ねて複数掲載してきました。

    今回は、その中で取り寄せたのが、
    豪華挿絵黄金期を代表する画家、
    エドマンド・デュラックについて
    まとめてみます。

    デュラックは、前回紹介した
    カイ・ニールセンと一緒に取り寄せた
    同じ挿絵画家として見比べて
    書いてみたかった。

    最初は「どちらが好みだろう」
    くらいの軽い気持ちでした。

    ところが、ページをめくるうちに、
    自分でも意外なほどデュラックの世界に
    惹かれていることに気づいた。

    パブドメも探してきたので、
    実際の作品を掲載しながら、
    デュラックを見いきましょう。

    ニールセンは舞台、デュラックは旅

    以前に紹介した
    ニールセンも本当に美しい画家だと思う。
    線描は非常に繊細で、
    人物のシルエットも美しい。

    一枚一枚が舞台美術のようで、
    物語の幕が上がる瞬間
    を見ているような印象がある。

    それに対して、今回の
    デュラックは少し違う。
    まず感じたのは、色彩の柔らかさだった。

    ニールセンは線が
    画面を引き締めているのに対し、
    デュラックは色彩そのものが空気を作っている。

    輪郭もどこか柔らかく、
    光や空気まで
    一緒に描かれているように感じる⤵

    だからデュラックの画集を見ていても、
    一枚の絵を鑑賞しているというより、
    遠い異国を旅しているような感覚になる。

    その点が私が普段夢の中で感じる
    不思議なトリップ感に少し似ています。

    舞台を見るニールセン。
    旅をするデュラック。
    そんな違いを感じました。

    ニールセンの作品の詳細は
    冒頭リンク先で見られます⤴

    画像
    画像:Edmund Dulac, Stories from the Arabian Nights (1907) 提供:National Library of New Zealand (The Commons)

    有名なラッカムと比べて見えたこと

    今回、デュラックの記事を書くにあたり、
    以前から知っていた
    アーサー・ラッカムの作品も
    改めて見てみた。

    同じ豪華挿絵黄金期の代表画家
    として並べられることが多いですが、
    印象はかなり違う。

    ラッカムは、樹木や森・妖精・ゴブリンなど、
    英国の民間伝承の世界観を強く感じられる。
    この点は以前にご紹介してる
    ブライアン・フラウドに近いです。

    陰影も比較的しっかりしていて、
    少し土や樹木の匂いがするようです。

    ラッカムも魅力的なのだが、
    私自身はデュラックの方が好みでした。

    デュラックの絵には、
    柔らかい光と空気感がある。
    そして、どこかロマンチックなんです。

    豪華挿絵黄金期と一言で言っても、
    画家によってこんなにも
    世界観が違うのかと思った。

    画像
    こちらはラッカムのイラスト。少しデュラックと印象が違うと思いませんか?そのほかのラッカム作品は上記のWikipediaへどうぞ。From English Fairy Tales (1918) by Flora Annie Steel, illustrated by Arthur Rackham Wikipedia(Public Domain)

    私の内的世界とデュラックの世界

    今回一番大きな発見だったのは、
    デュラックの絵が、
    自分の夢世界と自然につながっていたことだ。

    これは以前にご紹介してる
    東逸子さんよりも、
    私の内的世界に近いと思った。

    私の夢には、

    水。
    花。
    神話。
    女性。
    人魚。
    異界。
    静かな森。

    そんなモチーフがよく現れる。

    もちろん私の夢のすべてが
    デュラックの絵と同じではありません。

    しかし画面全体に流れる静かな空気や、
    幻想の中にある優しさには、
    とても近いものを感じた。

    夢の再現イラストを作る時、
    私はできるだけ
    夢を忠実に描こうとしています。

    だから、いわゆる
    AIらしいテンプレート的な絵柄や
    絵師イラスト風の表現で出力されると、
    違和感が強い。

    夢には独特の静けさがある。
    夢には空気感があります。

    明らかなアニメ絵や
    漫画タッチの夢でないかぎり、
    今回とりよせてきた画集の世界に近いです。

    デュラックの絵を見ていると、
    その夢の空気を思い出すことができます。

    好きな画家ではなく、自分の美意識を探していた

    ▶私の内的世界と夢を知る基準探し

    今回改めて気づいたことがあります。
    結果として考えると、
    ただ夢の再現イラストの参考用に
    私は好きな画家を探していたのではなかった。

    探していたのは、
    自分の夢世界に近い美意識
    だったと気が付きました。

    画集探しを始めた頃は
    夢の参考になる作品を知りたい
    くらいに思っていました。

    でも画集を見続けるうちに、
    それは少しずつ変わっていった。

    どんな色彩に惹かれるのか?
    どんな物語に惹かれるのか?
    どんな幻想なら、
    自分の夢と響き合うのか?

    幻想的なアート作品の画家を知ること以上に、
    自分自身の感覚を知る旅になっています。

    画像
    Edmund Dulac「本の中の小さな女の子」の挿絵、より私が出会った妖精たちロドルフ・スタウェル夫人よりWikipedia(Public Domain) 

    ▶デュラックは私の夢の世界に繋がるアート作品

    デュラックの画集を閉じると、
    不思議と夢から目覚めたような気持ちになる。
    それは派手な幻想ではありません。

    静かで、優しく、少し遠い
    異国を旅して帰ってきたような感覚だ。
    このあたりが夢を見て、
    目覚める時の感覚に似ています。

    夢を再現するために始めた画集探検だったが、
    今では画家を探すことよりも、
    自分自身の美意識を探す旅
    になっているようです。

    デュラックは、その旅の中で見つけた、
    大切な道しるべの一人になりそうです。

    画像
    Edmund Dulacハンス・クリスチャン・アンデルセンの「The Little Mermaid」Wikipedia(Public Domain) 

    まとめと次回予告 

    最後までお読みいただき、
    ありがとうございました。

    画集取り寄せ祭りの感想文、
    今回は豪華挿絵黄金期の代表の1人、
    エドマンド・デュラックをご紹介しました。

    いつもと少し違う内容になりましたが、
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