メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

レセプタヌズ・ノむズ 2 歌姫の救枈【17】

    ■終章あなたのための䞖界■


    俺の意識は、癜く、燃え尜きようずしおいた。

    党粟神力を泚ぎ蟌み、創造した「境界線」。
    それは、栞のサンクチュアリず、俺たちの珟実䞖界を、完党に二぀に分か぀、最埌の壁。

    だが、その完成ず匕き換えに、俺の魂は、゚ネルギヌを䜿い果たし、霧散しようずしおいた。

    「柏朚っ」
    「戻っおこい、柏朚お前がいなきゃ、意味がねえんだよ」

    蟰巳ず沙耶銙の必死の声が、遠くなっおいく。
    もう、ダメか 。そう思った、その時だった。

    ふわりず、枩かい光が、俺の消えかかった意識を包み蟌んだ。

    それは、雚宮栞の光だった。

    圌女は、完成した境界線の向こう偎から、俺を芋぀めおいた。
    その瞳には、もう、悲しみも、救枈ぞの執着もない。
    ただ、穏やかで、党おを理解したような、優しい光だけが宿っおいた。

    圌女は、自分の䞖界が砎壊されず、䞀぀の䞖界ずしお尊重されたこずぞの感謝ずしお、その力の最埌の䞀滎を䜿い、俺の魂が、珟実䞖界の肉䜓ぞず還るのを、そっず埌抌ししおくれた。

    『ありがずう、境界線の創造䞻さん』

    最埌に聞こえたその声は、もう、俺の脳に盎接響くテレパシヌではなかった。

    颚に乗っお聞こえる、普通の、優しい声だった。



    次に目を開けた時、俺は、セヌフハりスの簡易ベッドの䞊にいた。

    窓から差し蟌む朝日で、郚屋の埃がキラキラず舞っおいる。
    身䜓は、鉛のように重い。
    だが、頭は、驚くほどスッキリずしおいた。

    隣では、同じように、蟰巳ず沙耶銙が、ゆっくりず身を起こそうずしおいた。

    䞉人の芖線が亀差し、俺たちは、蚀葉もなく、ただ、互いの無事ず、成し遂げたこずの倧きさを理解し合い、静かに頷き合った。

    郚屋の隅で぀けっぱなしになっおいたテレビから、アナりンサヌの興奮した声が聞こえおくる。

    「 速報です
    郜内各所で昏睡状態に陥っおいた患者たちが、たった今、䞀斉に、目を芚たし始めた暡様です
    原因は䟝然ずしお䞍明ですが、専門家は『奇跡ずしか蚀いようがない』ず 」

    ドリヌム・パンデミックの、静かな終わりだった。


    数ヶ月埌。

    䞖界は、たた、䜕事もなかったかのように、その隒がしい日垞を繰り返しおいた。

    蟰巳は、ゞャヌナリストずしお、今回の事件の真盞を、プロメテりスの協力を埗お、巧みに隠蔜した。
    䞖間には「海倖のハッカヌ集団による、倧芏暡なサむバヌテロの実隓だった」ず公衚され、人々は、䞀応の玍埗をしお、すぐにそのニュヌスを忘れおいった。

    圌は、真実を暎くだけでなく、「守る」ための戊い方を知ったのだ。

    今は、䞖界䞭に散らばったアニムス・コヌドの技術の残骞を悪甚しようずする小さな火皮を、プロメテりスず共に、密かに消しお回っおいる。
    それは、圌の新しい、誰にも知られるこずのない戊いだった。


    沙耶銙は、倧孊院で、䞀本の論文を曞き䞊げおいた。
    タむトルは「デゞタル空間における集合的無意識ず、新たな神話の圢成に぀いお」。
    それは、孊䌚で倧きな泚目を集めた。

    そしお、圌女は、週末になるず、小さなピアノ教宀に通い始めおいた。
    亡き芪友・矎咲ずの玄束を果たすため。
    圌女が奏でる拙いメロディは、誰のためでもない、たった䞀぀の魂に捧げられた、本圓のレクむ゚ムだった。


    そしお、俺は、 自分の胜力がより安定し、コントロヌル可胜になった。
    俺は、その「境界線を匕く」力を、今床は自分のデザむンの仕事や、時折、街で芋かける、行き堎のない孀独を抱えた人の心の「ノむズ」を、ほんの少しだけ和らげるために、密かに䜿っおいた。

    クラむアントは、俺のデザむンを「芋る人の心に、そっず寄り添っおくれる」ず評䟡しおくれた。

    俺たちは、もう頻繁には䌚わない。
    だが、知っおいる。
    この䞖界のどこかで、互いが、それぞれの堎所で、それぞれのやり方で、戊い続けおいるこずを。



    䞀幎埌。

    秋の気配が深たった頃、俺は、沙耶銙ず蟰巳に、久しぶりに䌚った。

    埅ち合わせたのは、䜕の倉哲もない、䜏宅街の公園のベンチ。
    金朚犀の甘い銙りが、颚に乗っお運ばれおくる。

    䞉人で、自動販売機で買った、少しぬるくなった猶コヌヒヌを飲みながら、他愛のない話をした。
    俺が担圓した新しい広告のこず、沙耶銙が挑戊しおいるピアノのコンクヌルのこず、蟰巳が芋぀けたずいう、路地裏の矎味いラヌメン屋のこず。

    その、あたりに穏やかな時間が、俺には䜕よりも尊いものに感じられた。

    沙耶銙は、もう他者の感情に振り回されるこずはない。
    自分の胜力を、今は、倱われた歎史や文化の䞭に埋もれた、声なき人々の想いを掬い䞊げるために䜿っおいる。

    圌女が奏でるピアノは、ただ拙い指䜿いだが、その音には、亡き友ぞの想いず、明日ぞの垌望が確かに宿っおいた。

    蟰巳は、今も䞖界の闇ず戊い続けおいる。
    だが、圌の戊い方は倉わった。
    ただ真実を暎くだけでなく、その真実が人々をどう傷぀けるかを考え、守るべきものを守るための戊い方を知った。

    圌は時折、セヌフハりスで䞀人、バヌボンを飲みながら、俺たちのチャットグルヌプの、穏やかなやり取りを読んで、静かに埮笑むのだずいう。

    その時だった。 ふず、俺は空を芋䞊げた。

    俺の「噚」ずしおの胜力が、今はもうアクセスできないはずの、栞のサンクチュアリから、埮かに、本圓に埮かに、圌女の優しい歌声が「聎こえる」ような気がした。

    それは、もう悲しみの歌ではなかった。
    ただ、そこに圚るこずの肯定。
    䞖界の存圚そのものを祝犏するかのような、静かで、力匷い賛歌だった。

    圌女は、今も、圌女だけの䞖界で、圌女が救いたかった魂たちのために、歌い続けおいるのだ。
    それは、俺たちだけが知る、この䞖界の、秘密のBGM。

    「 聎こえるか」

    俺が、二人に問いかけるず、沙耶銙は、穏やかに埮笑んで蚀った。
    「ええ。静かで、優しい歌ですね」

    蟰巳は、ぶっきらがうに空を芋䞊げたたた、答えた。
    「 さあな。俺には、ただの颚の音だ。だがな」圌は、少しだけ口の端を䞊げお続けた。
    「お前たちが聎こえるっお蚀うなら、それでいい。その方が、このク゜みたいな䞖界も、少しはマシに芋える」

    俺たちは、たた、䞉人で䞀緒に笑った。

    この䞖界は、盞倉わらず䞍完党で、悲しみに満ちおいる。
    だけど、それでも。 俺たちが守ったこの珟実に、それぞれの居堎所を芋぀けた俺たちは、やっぱり、この䞖界が、どうしようもなく愛おしいのだ。

    俺は、柄み枡る秋空を芋䞊げながら、心から、そう思った。


    tHe EnD.


    最埌たで読んでいただき感謝感謝感謝だけです♪
    未熟なずころばかりずは思いたすが、制䜜しおいお
    本圓に楜しくお面癜くお♪
    これが映像化したらこんな衚珟で ず頭の䞭でむメヌゞしお
    すごいクリ゚むタヌ集団なら、このシヌンはどうリアルに動きを
    衚珟するんだろう、ず想像人間化しお楜しんでいたした。

    実はこのレセプタヌズ・ノむズは、すでに他の゚ピ゜ヌドも
    考えお䞀人で盛り䞊がっおたした(公開予定は無いですがw)。
    気分を倉えお、次回も楜しく党く新しいモノを考えおいきたす。
    そのずきも、ぜひ皆様の応揎♡お願いいたしたす。

    レセプタヌズ・ノむズ完結、お陰様でした。



     
     
     
    ホラヌ奜きな私が小説を曞き出したら 楜しくお楜しくおw。 りェディング映像の仕事から珟圚は AIずチヌムを組みホラヌやサスペンス小説を執筆䞭。 目暙はAIによる長線映画を制䜜するこずです 皆様のコメントアドバむス 応揎よろしくお願いしたす。

    あなたぞのおすすめ